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木曜日は親子関係Volume2~長男との初めての喧嘩~

木曜日は親子関係


先週のあらすじ

今年私立中学に入学した中一長男。
試験終了日に、テスト期間中は禁止にしていたゲーム(ゼルダの伝説)を隠れてこそこそやっていたことが判明。
頑張っていたと思っていた勉強もほとんどしておらず、試験の結果も散々だった。
今まで長男とぶつかったこともなく、本気で怒ったことも、本気で向き合ったこともなかった長男と父。
そんな二人の数週間の物語。

父怒る

隠れてこそこそゲームをしていた長男。
親の目を盗んで、夜中ベッドの中で布団かぶってゲームしていた長男。
iPadで勉強してる振りして、ゲームのことを調べていた長男。

何より許せなかったのは
勉強していないのに「勉強した」と嘘をついていたこと

いつから平気で嘘をつけるような子になったのか。
目の前が真っ暗になりました。

発覚したのが21時。
そこから約3時間。
怒りながらも、理解しようとする気持ちを持って話し、長男の言うことも聞こうとしました。
私立通わせるのにどれくらいお金がかかっているのか。
そこまでして私立にしがみつくのはなぜか。
勉強したくないんだったら、今からでも公立に行け!と

長男はずっと首を横に振り続けました。

今でも公立に行きたくない理由はわかりません。
プライドなのか。
今更、小学校の同級生の仲に入っていけないのか。
その日は答えは出ず寝ました。

発覚2日目長男熱出す

発覚してから2日目
家に帰ってきた長男がだるそうで、病院に連れて行きました。
体温計ったら38.5。
一応、検査してもらって、結果が出るまで長男と二人、学校での出来事を話しました。
「クラスで成績良い子って授業中どんな感じなん?」
「よく発表してる」
「お前はどうなん?」
「全く」
「その子らは分からないことあったらどうしてるの?」
「授業終わったあと、先生に聞きに行ってる」
「お前は?」
「。。。」
「あとは?」
「放課後、図書館で勉強しているみたい」
「お前はまっすぐ家に帰ってくるよな?」
「うん」
「真似してみたら?スラムダンクの桜木花道って、誰に教わった?
誰の真似した?」(長男スラムダンクにハマった時期があります)
「ゴリに教わったり、流川の動き見てた」
「そうやろ?、できる人のこと見て、真似してみなよ」

そうこうしているうちに検査結果が出て、コロナでもインフルでもなかった。
まぁ、知恵熱出たんでしょう。
明日もう一日休んで様子みよう。

3日目まさか。。。


熱が出た翌日、熱は下がっていたけど念のためもう一度病院に行って検査。
やっぱり陰性。
妻からLINE。
僕は仕事。妻も仕事に行かねばならず、心配だったけど、長男一人家に残すことに。
「一応switchとiPad、電子機器は全部持っていくから!」
そこまでしないといけないのか。。。と思いながら。でも、麻薬みたいなもので、あったら見る可能性あるから仕方ないか。

僕の部屋にパソコンがあるのですが。。。
まさかな。。

帰宅後、すっかり元気になっていた長男。
僕も、着替えてパソコン見ようとPINコード入れようとしたら、見慣れない文字が。。
「所定の回数を超えたため、認証できません」

まさか、が的中しました。
そう、僕のパソコンを勝手に開こうとしていたのです。
スマホのパスコードが誕生日だから、パソコンも同じだと思ったのでしょう。
でも、パソコンのコードは誕生日で設定していなかったので、当然開きません。
1回で辞めればいいのに、何回も打ち込んだ長男。
問い詰めても
「いや、俺やっていないよ」
「なんで嘘つくん?じゃあ誰がやったん?弟君か?」
さすがに弟のせいにはできないと思ったのか白状した長男。

「覚えとけ。悪いことしたら必ず自分に返ってくるぞ。今バレなくてもいずれ必ず自分に返ってくるぞ!それでな、顔つきも変わってくるんやで。人格も変わるんやで。そしたらお前の周りにはそういう人たちが集まってくるんやで。それでもええんか?

それから1週間

長男は僕を避けるようになりました。
朝起きても「おはよう」も言わず
「行ってきます」も言わなくなりました。
目も合わせなくなりました。

でも、僕は折れませんでした。
僕の方から
「おはよう!」と声をかけ
「いってらっしゃい」
「おかえり」を言うようにしました。
喧嘩しても、それだけは必ず言わなければいけない。
もしここで、何も言わなかったら、俺たちは駄目になる。
というか、俺が駄目になる。

むしろ嬉しかった。
こんなに真剣に向き合うことがなかった僕たち親子。
こんなにぶつかったこともなかった親子。
いま初めて本音でぶつかっている。
僕は、嬉しかった。

次週


長男とのその後、そして今
を書きます。
お楽しみに~

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

この物語はノンフィクションです。



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