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私が95歳まで生きると決めた日、『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』を読んで

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 著


オンラインでの読書会に初めて参加したときに紹介されていた本は漫画版 
実は初めて聞いた「ライフシフト」という言葉
人生100年時代とは良く聞くけれど、
イマイチ意味を理解していなかった。

そこで、興味を持ち図書館へ。
漫画版はなかったので

2016年初版の本を読み感じたことを。

はっきり理解出来たのかと問われたら❓️
でもなかなか面白みのある内容

数年前に、「やっと半分まで来た(人生の)」と誕生日を迎えたときに私が言ったことばに対しての、友達の反応が「100歳まで生きるつもり?」だったような
そんな曖昧な記憶の中 
確かに100歳までは無理かと思った私

しかしこの本を読むと
今、40代~50代の人たちの平均寿命は95歳以上
次男が生まれた2007年では
なんと50%の人が107歳まで生きるという

知ったばかりのプチ情報を次男に伝えると
「やった」と返ってきたが、歳をとる意味を理解していないか、能天気だから

私自身も65歳までは何とか働くとして
それから先は、ゆっくりとした老後の生活をイメージ。

年金支給年齢が引き上げられ、寿命が昔より確実に伸びている現在、80歳位までは働くとか、株式投資とか貯金があるとかお金がないと安泰は保証されない。結局は、ほとんどの人が、かなり長い年月働くということが必要になってくる

そんな気が滅入る未来図を、発想の転換をして魅力的に見えてくる考え方を提案する本書

1945年生まれ、1971年生まれ、1988 年生まれの年代別の架空の登場人物3人の姿から長寿化がもたらす影響をシナリオを読みながら紐解いていく展開。

今までの

『教育→仕事→引退』の3ステージから

新しい人生設計の『マルチステージ』への移行

この本の前半に出てきた言葉

若々しく生きる

これまでは寿命が延びるとは老いて生きる期間が長くなることだと思われてきた。しかし常識が変わり若々しく生きる時間が長くなるだろう


この言葉がくれる勇気


長寿が大きな恩恵となり人々が活力と創造性と楽しみのある人生を送れるようにしたい


これがふたりの著者の想い

その恩恵とは「時間」という贈り物

これからの時間の使い方をどうしていくのか

人生の資産を有形と無形に分類し
無形資産の重要性をまとめている

①生産性資産
仕事で生産性を高める要素
②活力資産
肉体的、精神的、健康、幸福
③変身資産
自分を知ること、多様性に富んだ人的ネットワーク

マルチステージという新しいステージを成功させるために①~③に投資するという考え方

そして新しい余暇の過ごし方が
レクリェーション(娯楽)から
リ・クリエーション(再創造)に時間を使うことになるという未来

寿命が長くなることで変わっていくあらゆることには、夫婦やパートナーとの関係が含まれ、破局を避けるために柔軟性が必要になること

これから夫婦で長く付き合っていくということを意識し始めた私たち夫婦。
ある意味、覚悟を決めるという感じではあるけれど

この本の後半のページで語られた
マルチステージの人生が一般的になることで生まれるのは

高齢者が『別世界の住人』という状況ではなくなるということ。
様々な世代と年齢を越えた付き合い方をしていくことで友情を育む世界

そんな未来があるのなら
95歳まで元気で生きていこうと思います(笑)




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