ウサギ小屋 短編小説(3897文字)
これはどうも、橋本先生、さあ中へどうぞ。いまお茶を入れますから、そこにお掛けになって下さい。いやどうもこの所いいお天気がつづきますな。子供たちもすくすくと育って、よろしいことです。はい。私ですか、いやいやずっと独り身を通してきたもんで、あんな元気のいい孫が欲しいもんですよ。ええ、橋本先生のような息子がいてくれたら、そりゃあまあ。ははは、さあどうぞお茶を。それで話っていうのは、はあ例のあれですか。これで二回目ですからね。私がぼんくらなせいですみません。いやそうですよ、夜は私しか