小学生の頃、友達が一人もいなかった。今なら言える、当時の自分への「大丈夫だよ。」
私は小学生の頃、友達が一人もいませんでした。
当時は、今よりも深刻に物事を考えていたと思います。
「友達が一人もいない自分は、もう一生友達ができないのではないか。」
「友達がいないという事は、自分に問題があるのではないか?」
その後、中学生になり、雪解けのように少しずつ「友達作り」の概念が良い方向に変わっていきました。
今なら言えます。小学生時代の自分へ、「大丈夫だよ。」
友達作りの概念が、どのように良い方向に変わっていったかを振り返ることにしました。
〇 小学校入学前
小学校に入学する前、印象に残っている曲があります。
それは、『一年生になったら』という曲です。
「いちねんせいに なったら ともだちひゃくにん できるかな」
当時の私は、友達百人とはいかないまでも、たくさん友達を作らなければならないのだと思っていました。
今思えば、友達をたくさん作るのもアリだし、友達グループを作るのもアリだし、友達が少ないのもアリです。私のように友達が1人もいないのも、今となっては経験です。
でも、小さい頃は目に入ってくる情報が少ないので、「友達を多く作ろう」というのが全てだと思っていました。
〇 小学校に入学して
地元の小学校に入学しました。
私は、「友達を作るってどうやるんだろう?」と気になっていました。
低学年のある時、私は無意識で空気の読めない発言をしたのだと思います。
クラスメイトたちが、「えっ」って感じで離れていったのを覚えています。
少しずつ、クラスの中ではグループができていました。
私はグループに入らず(入れず)、友達も1人もおらず、浮いた存在になっていました。
私も「私は無意識に空気の読めないことを言ってしまったんだな。」と気付き、そこからは人の目や自分の発言を気にしながら、ビクビクした学校生活を送っていました。
学年が上がり、クラス替えがあったとしても、小さな町の小学校なのでほぼみんな顔見知りです。
結局6年間、友達が一人もできず、グループにも入れませんでした。
〇 小学校生活で気まずかったこと 3つ
学校生活で気まずかったことが3つあります。
1つ目は、授業などで「ペアか、グループを作りましょう」と言われた時です。
みんな普段から仲の良い友達とペアを作るのですが、私は一人です。
担任の先生が、「まだペアになってない人?」と聞いて、私が手を挙げる時に、いつも気まずい思いをしていました。
2つ目は、休憩時間の過ごし方です。
担任の先生は、友達と外遊びをすることを推奨していました。
私は遊ぶ友達がいなかったので、隠れるように図書室に行って過ごしました。読みたい本も無かったのですが、とにかく「一人でいる」のを見つからないように、ひっそりと過ごしていました。
休憩時間は長く感じ、全く楽しくなかったです。
時には、休憩時間に理科室のカギが開いてたら理科室に行って、水槽のメダカを眺めていました。
3つ目は、担任の先生や家族に「友達がいない」とバレる事です。
人から、「友達作りに問題があるのではないか」
という視点で見られるのが嫌でした。
通知表を渡される懇談会などで、「友達がいない」と指摘されるのではないかと、いつもビクビクしていました。
この小学校の6年間で思っていたことは、
「友達作りには、何か技術がいるのではないか。」
「もう、一生友達が作れないのではないか。」
「友達が1人もいない自分は、問題があるのではないか。」
「グループに入るにはどうしたらいいんだろう?」
ということです。
これらの謎を抱えたまま、卒業しました。
〇 中学校に進学
地元の公立中学校に進学しました。
近隣の小学校3つから進学するので、生徒数は小学校の頃よりも増えました。
そこで、一人友達ができました。本当に本当に嬉しかったです。
今でも連絡し合ったり、語ったりして楽しいひとときを過ごしています。
その友達ができたとき、ごく自然に友達ができました。
今までは、「友人を作るには技術が必要だ」と思っていました。
中学校でできた友人は、「自分が自然体でいる時」にできました。
その友達と話していると、私も友達も、自然に会話が弾みます。
「友達を作る技術とか無くても、自然でいいんだ!」
と気付きました。
〇 高校に進学
地元の、公立高校に進学しました。
高校の校区は広かったので、ひと学年10クラスありました。
ここでも、一人友達ができ、楽しく過ごせました。
今も年賀状などで近況を聞いて、ほっこりしています。
高校2年生の時のクラスでは、特に良い流れがありました。
クラスの中で、行事があると「みんなで遊ぼう」と声をかけてくれる子たちがいて、本当に「クラス全員」に声をかけてくれました。偏りなくみんなで語り合えました。
〇 予備校に進学
大学に進学する前に、1年間予備校に通いました。
ここでも、一人友達ができました。
予備校時代は、予備校の授業も分かりやすくて楽しかったですが、この友達とたくさん語り合ったことも楽しかったです。
友達も私も、希望の大学に進学しました。
〇 大学に進学
私は地元を離れて、京都市内にある私立大学に進学しました。
関西でも有数の、学生数の多い大学です。
全国から学生が進学していました。
なので、友達との過ごし方について、「何でも自由」な空気感がありました。
大勢の友達でワイワイするのもアリだし、友達と一対一で語り合うのもアリだし、一人で過ごすのもアリです。
どんな過ごし方をしていても、「自由でエエやん」って受け入れてくれる感じでした。
私も大学で友達ができました。普段、一対一で語り合える友達とたくさん話すこともあれば、自然に気が合う友達とワイワイ大人数で遊びに行ったり、一人で大学図書館に行ったり、一人で京都観光をすることもありました。
小学生の頃は、一人で図書室に行くことが気まずかったのですが、大学生の頃は、何人の友達と過ごしても、一人で過ごしても、その全部が「楽しい」と感じました。
〇 小学生の頃の私へ
小学生の頃の私へ。
友達が一人もいなくて、辛いよね。今後も友達ができるか不安だよね。
今だから言えるよ。「大丈夫だよ。」
小学生の頃は、「友達を作るには技術が必要」だと思っていたよ。
でもその後、中学・高校と進学していって思ったのは、「自然体でいいんだよ」という事だよ。
自分が自然体でいて、自然に気が合う友達と一緒に過ごす。
それで大丈夫だよ✨
小学生の頃は、友達作りは「辛い黒歴史」だと思っていたけど、その経験があったからこそ、今は自然体でいられるし、楽しいよ。ありがとう。
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