マルチリンガルロードマップ・日本語話せることの素晴らしさ・幼少期のストーリー #2
前回は、我が家の言語環境、どの言語を使用していたか、言語レベルについて詳しくお話ししました。↓
ドイツの家庭内で日本語
ドイツに20年以上住んでいて、家庭内に日本語が話せる家族がいることは素晴らしいと感謝してもしきれないくらいです。
つい最近まで日本語で普通に娘と会話できる、そんなことは想像もしていなかったのです、実は。
私は外国語でも上手に表現できる、話せる話せないという問題ではなく、母国語である日本語で話していると本当の自分を表現できるなあ、と思うことがあります。
かつてはそんなことは想像もしていなかったし、日本語の環境って、日本の家庭では当たり前のことなのですが、ドイツで日本語を話すってこと自体、実は、私自身もかつては抵抗があったかもしれないと思うのです。
それでも挫けず、日本語オンリーではないのですが、子供たちにはなるべく日本語で話しかけていました。
ほとんどは、私の日本語1人芝居でした。私が子供達に日本語で話して、ドイツ語で返事が来るというパターンです。
でも、それでもいいや、とずっと思っていました。
ドイツに住んでて流暢に日本語が話せるって奇跡でもあるかな、と思い始めました。
私のドイツ生活も長くなり、日本語を使用することが少なくなり、本当の自分を表現できないことにモヤモヤした時期もありました。
子供たちの幼少期の言語発達
子供たちは、幼児期には日本語の単語も話していましたが、幼稚園ではドイツ語の環境になり、子供が話す言葉はドイツ語が多くなってきました。
子供たちが幼児期・小学校の頃は、1、2年に1度ほど、日本へ一時帰国する機会も多く、日本語の会話を覚えるというよりは、なんとなくですが、日本の夏祭り、日本食などの日本文化を肌で覚えている感じでした。
そういうように、子供の時に回転寿司、温泉、夏祭り、神社参拝とかという、「ザ・日本文化」に触れさせるということは、日本語の文法や会話を覚えさせるような日本語言語教育よりも大切だと思いました。
結果的に、ドイツ在住でも子供達が日本文化に興味を持ってくれれば、基本的な日本語は学んでいるから、子供たちが成人してからでも日本語を上達させることは遅くない、スムーズに行くと思うからです。
そのため、海外で日本語を話しかけているのにもかかわらず、幼児期でもうすでに日本語を話さなくなってしまった!と残念がっている海外在住の日本人の親御さんには諦めないで!と、言ってあげたいです。
さて、幼児期は日本に帰った時に公文のひらがなワークブック、ひらがなカードを購入し、ドイツに帰ってきてからも練習させてもみました。
息子が5歳くらいだったかな。
息子が幼稚園で描いたお絵かきの中には、お絵かきよりも、アルファベットが並べられた、特に通園途中の近所のストリート名を10種類くらい5歳の時にむすこが書き始めていて、当たり前と思っていたのですが、ドイツ人のママ友が、
「それっていわゆる天才児だよ、すごい」って言われて。
でも日本だと、ひらがなって、幼稚園のときにかけたり、する子多いじゃないですか。
だから、ドイツでもそれで普通なのだと思ってました。
娘のほうは、幼稚園や習い事などの新しい環境にすぐに順応できる、お友達が多い、主張をきちんと言える、とコミュニケーション力、会話力が強かった印象です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
また続編お伝えしていきたいと思います!