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どうして「フォーラム」?

「食」と言えば、当たり前だけれど、まず食べること。
次に作ること。つまり料理すること。
だから「食べ歩き」とか「料理の作り方」というと、
みんな興味を持ってくれる。

私の本業はスペイン料理なので、
「どこの地方の何が美味しいか」とか「何々の作り方」も
書こうと思えば書ける。
ただ、あまり書く気が起こらない。
いくらでも書いている人がいるもの。

でも「食のフォーラム」について書きたい人は少ないかもしれない。
読みたい人も少ないかもしれない。
美味しい話じゃないから。地味だから。

私たちが今企画して準備している「食の未来フォーラム」は
「食について語り、聞き、考える」場を作りたい。という願いから始まりました。
思いっきり地味だと思う。
しかも今回選んだゲストたちは、食に関わる人たちには
「お、すごい!」と言ってもらえるけど、
そうでない人には「どこが面白いの?」と言われてしまう。

それでも、絶対にやりたいのです。
何故って、食の世界では今、考えるべきことがたくさんあると思うから。
そしてそういうことを、少しでも、若い人たちに共有して欲しいから。

だって、食の未来をになっていってくれるのは彼らだし、
彼らがやる気になってくれないと、そもそも未来はないのですから。

誰がどこで、どんな食材を作っているのか?
どんな苦労があって、どんな夢を持っているのか?
料理人は、どんな気持ちで料理しているのか?
大変でも儲からなくても料理人として頑張りたいと思うのは、
どうしてなのか?

少しでも知って欲しい。
少しでも伝えたい。
そして、興味を持って欲しい。
だから、フォーラムなのです。

上の写真は、15年前から仲間たちで協力してきている
函館での「世界料理学会」のときのものです。
食を思う。食を志す人たちが集まる。
そんな思いが形になった、一つの良いケースだと思っています。
今新しく、そういう積み重ねを始めたい。

10月29日。
信州・御代田で。
そんな思いをぎゅっと詰め込んで開催します。
信州・食の未来フォーラムin Miyota。
来てください!

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