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青天の霹靂(小説)

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高校生の廉夏は16になると、幼なじみで歳上の冬眞と、結婚することに。だけど、冬眞と、結婚したことで藁人形が沢山届くことに。さらに、脅迫状まで。それに導かれるように、廉夏たちは、ホ…
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青天の霹靂8(原因)

青天の霹靂8(原因)

「まず言っておく。廉夏が言ったことは、必ずしも正しいとは言えないよ」
やさぐれまくっている廉夏の頭を、宥めるようにポンポンと廉は軽く叩く。
「さっき廉夏と冬眞が言ってたように、悪運の強さと死神も逃げ出してしまうようなお爺様だ。ここまではいいね?」
廉夏に確認を取りながら、廉は話を進めていく。
「かといって、これを殺したいと思っている奴は、多いが実際殺しにこれる、勇気のある奴もいない。ここまでもいい

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青天の霹靂2(会場に行く)

青天の霹靂2(会場に行く)

「さぁ、早く行きましょう」
そうせかされ廉の愛車ホワイトに気付くと廉夏は乗っていた。
ホワイトと言うぐらいだから、外見は白い。
なぜ、ベンツと同じ会社が作ったのだから、ベンツにしなかったのかって聞いたら、「俺に成金の趣味はない」と返ってきた。
廉夏は十分ホワイトも成金の象徴じゃんと言ったら、車体が白いからみんなに気付かれないから良いと言っていた。
確かに、黒いだけで目を引くかもしれない。
それに、

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青天の霹靂1(驚愕の出来事)

青天の霹靂1(驚愕の出来事)

それは、時は8月。
夏、真っ盛り。
カンカンに照りつける太陽。
雲一つない快晴だ。
若者ならば、夏だ。
プールだ。
海だ。
と外に飛び出すその最中にそれはもたらされた。
その日、期末テストで趣味の世界を封印していた廉夏はようやく、趣味であるホラー映画を解禁できた。
そんな中、それはもたらされた。
そうヒタリヒタリと近づく不気味な足音をさせる者は廉夏に驚愕な話を持って来ていた。
右手に扇子を持ってい

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