ねぎまねぎみそ3030

仕事と人生についてのんのんと考える日々を送っています。 普段はどこにもアップしていない…

ねぎまねぎみそ3030

仕事と人生についてのんのんと考える日々を送っています。 普段はどこにもアップしていない、長編の暗いエッセイをこそこそと書いている。気分転換に明るい文を書いた時にアップする予定。noteが短めの文章が好まれると知りつつ、気にせず長文を投下する。相棒のチンチラと暮らしています。

最近の記事

人間失格

言わずもがな太宰治の代表作である。 太宰治の作品はいくらか読んだことがあるが、この『人間失格』だけは未だに読了していない。 はじめてその本を手に取ったのは、高校2年の夏だったかと思う。宿題にこの本の解釈と要約をするというものがあったのだ。 夏休みの宿題は基本的に終業式のあった日に終わらせ、時間のかかる読書感想文や自由研究なんかも遅くとも7月中に終わらせていた。我が家は皆そうであった。 小学校からの通例通り、この課題の早々に片してしまおうと終業式の後、そのまま図書館に寄

    • 【エッセイ】描くこと

      絵を描くのは怖いことである。 同じように感じている人がいるのかは分からないが、度々感じることだ。 上手くなりたいから描く。表現したいから描く。 描けば描くほど、次に描くのが怖くなる。 特に、描いたばかりの絵が自分の中で上手くできたと感じたり、人に見せた時に高評価を受けたときほどそう思う。 はじめて真面目に絵画と言われるようなものを描いてからもう何年も経つ。その間には1年に1枚も絵を描かないときもあれば、最近の自分のように毎日某かを描いているときもある。 ブランクが

      • 【エッセイ】社会人が独学でギターを始めてみてから

        アコースティックギターを半ば衝動買いしてから、約1年たった。 1年も立てば、それなりに上達しているだろうと思うことなかれ。お察しの通り、基本で相変わらず躓いている。誰もが通る関門セーハとFコードが上手く鳴らないのである。 Fコードを弾く際、親指に全神経を集中させて力を入れれば、1弦と5・6弦はなんとか音がでる。2弦3弦は特に問題ない。ではどこに問題がというと、4弦の音が上手くでないのだ。 Fコードで調べると5弦の音が出ないというのは検索でかなりの数がヒットする。だがしか

          【エッセイ】五千円札とラーメンの話

          寒波が来る。不要不急の外出は避けるよにと報道がされている。私も「不要不急の外出」の予定がキャンセルになった。 京都へ旅行に行く予定だったのだ。多くの人はとって、楽しみにしていた予定がキャンセルになって残念だという気持ちになるだろう。 だが、私にとってはそれだけではなかった。 数年前に精神を患って以来、旅に出るということにはかなりの覚悟を必要とするようになったからだ。 過去の恥を晒すと、薬を飲んで、体調を整えて乗ったはずの新幹線で倒れたことも、電車で過呼吸を起こして、駅

          【エッセイ】五千円札とラーメンの話

          【エッセイ】社会人が独学でギターをはじめてみて

          以前noteにも投稿したが、音楽初心者の私が唐突にアコースティックギターを購入して、半年ほどたった。 真面目に練習するようになったのが10月の頭からであるが、三日坊主が驚くことに未だに練習を続けている。そろそろ年の瀬を迎える今、2ヶ月間ほぼ毎日練習をしていたことになる。 1日10分という低すぎる目標とはいえ、多少は上達しただろうかというと、当然ながら(というと悲しくなるが)進捗は芳しくない。 以前も書いたがこちとら音楽初心者なのだ。単音とやらをなんとか覚えて、さて曲を奏

          【エッセイ】社会人が独学でギターをはじめてみて

          またパニック発作を起こした私へ

          ※暗い記述が多いので、ご覧頂く際にはご注意ください。 うつ病には希死念慮があるという。「死にたい」、「自殺したい」と思うと世間では思われている。 だが、少なくとも私は「死にたい」と思ったことはない。ただ、ずっと「(私なんか)死ねばいいのに」と思っていた。思い続けていた。 2つの考えは、第三者から見れば同じように思えるかもしれない。だが、少なくとも私にとっては大きく違うことだった。 駅のホームに電車が入って来るとき、妄想なのか分からないが、自分が線路に落ちるイメージが浮

          またパニック発作を起こした私へ

          【エッセイ】こだわりをもつということ

          学生時代に駅のコーヒーショップでアルバイトをしていた際に、注文で苦労することが度々あった。 その店は冬はホット、夏はアイスのコーヒーを2種類提供していたため、どちらかを選んでもらう必要があったのだ。 駅という場所柄、初見のお客さんが多く、コーヒーの銘柄を選ぶという行為に困惑していたものだった。 一方、常連のビジネスマンともなると、「今日は〇〇のコーヒーがあるんだね」と銘柄を覚えていたり、「酸味の強い方がいい」などとご希望を伝えてもらったりした。 コーヒーショップに日常

          【エッセイ】こだわりをもつということ

          【エッセイ】社会人が独学でギターをはじめてみた

          私には趣味らしい趣味がない。休日は予定があると憂鬱になる程度の出不精であるし、読書や映画鑑賞などの自宅で過ごす際の趣味の代表のようなことはかつては好きであったのだが、最近はそれによる感情の起伏のようなものに疲れてしまうようになり、敬遠しがちである。映像作品ではドキュメンタリーを好み、読書をする際にはエッセイを選んでいるが、センセーショナルな出来事が題材のものは手に取らない。 絵を描くこともするがもっぱら、模写しかしないため、模写したいとの意欲を持つ写真や絵画に出会うまで筆が

          【エッセイ】社会人が独学でギターをはじめてみた