想い出は本のスキマから(短編創作)
割引あり
図書館の薫りが好きだ。
何とも言えない紙の本が紡ぎ出す薫り。
あれは何?紙の匂い?それともインク?
あの薫りに包まれていると心地いい。
本に囲まれている時間は、私にとって至福の時。
思えば私は、物心ついた頃から本好きだった。読むのも好きだけど、本の山に埋もれるのが大好き。
絵本や雑誌の中に埋もれて、手に触れる本を片っ端から読むのが楽しみな、少し変わった子どもだった私…
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