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独断でつけた2021年1月期ドラマランキング4位〜2位

2021年1月期のドラマがようやく全て最終話を迎え、自分なりにランキングをつけてみた。

全てのドラマを制覇することは出来なかったものの、こうやって並べてみると全部で16本もの作品を観ていたことがわかり、自分史上最多となるシーズンであったことに驚きを隠せないでいる。

どれも個性豊かで楽しめた作品ばかりで、ランキングといってもほとんどあまり差のない微妙なものだ。

あくまでも54歳の今の私が独断でつけたランキング!

今回は4位〜2位!

●第4位『レッドアイズ 監視捜査班』

脚本・酒井雅秋、福田哲平、まなべゆきこ
原作・なし
主演・亀梨和也
平均視聴率・10.0%

酒井雅秋の作品では『東京DOGS』『絶対零度』など。福田哲平は山Pの『インハンド』など、まなべゆきこは映画『奥様は、取り扱い注意』などがある。

監視カメラや防犯カメラの映像データをリアルタイムで解析し、事件解決に役立てる組織「神奈川県警捜査分析センター=KSBC」が舞台。

実在する組織がモデルになっているという。

亀梨和也演じるKSBCの特別捜査官・伏見は、3年前まで神奈川県警で検挙率ナンバーワンの捜査一課の刑事であった。
しかし、婚約者の美保が「青いコート」を着た人物に殺害されたことを契機に美保殺害でアリバイのある無実の容疑者を暴行したため、2021年3月に懲戒免職される。

その後元犯罪者の3人と探偵事務所を開業していたが、松下奈緒演じる捜査一課時代の先輩・島原からの特別捜査官への就任オファーを、探偵事務所の仲間もKSBCの特別捜査官へ登用することを条件に受諾する。

まぁこの時点で有り得ない話だ。
元犯罪者を警察組織で起用するなんてことは。
そこは一旦目をつむるとして、3人のうちの1人はシシド・カフカ演じる元自衛官・湊川。
彼女は歌手やドラマーやモデルをされている方で、アクションは未経験で運動は苦手だと何かの番組で話していた。
相当練習されたのだろう。
元自衛官役ということで、亀梨演じる伏見と共にキレッキレのアクションシーンを見事にこなしていたのが印象的だった。

そして驚いたのが坂口 拓(TAK∴)さん。
彼はてっきりアクションを教える方だと思い込んでいた私。実は俳優さんで、このドラマでは重要人物を演じており、もしかしたら彼のアクションシーンが一番見応えがあったかも知れない。

ありがちな警察上層部による事件の隠蔽が事の発端となっているのだが、KSBCの関係者が次々と狙われ、KSBCセンター長・島原の夫も犠牲になり殺されてしまう。

ドラマが始まった当初〝レッドアイズ〟の意味は〝血走った目〟と理解していた。
現に亀梨のアップになった目が充血しており、松下奈緒の目も後半あたりから充血していたのを私は見逃さなかった。
あれは全てCGで加工しているのだろうか…。素朴な疑問だ。

しかし最終話。
意味深な展開と共に、監視カメラの赤い点灯ボタンがズームされるシーンがある。
そこでやられた!と思ってしまった私…。
〝レッドアイズ〟とは〝監視カメラ〟のことだったのだ(たぶん)!

また、亀梨の涙の演技が高評価を得ているらしい。確かに、悲しみや憎しみを上手く表現していて、観ているほうはその演技にかなり引き込まれたように思う。
アクションも出来て演技も上手いなんて、最高ではないか。

続編や映画化への期待も高まるこの作品。
亀梨和也の代表作になったことは間違いない。

●第3位『俺の家の話』

脚本・宮藤官九郎
原作・なし
主演・長瀬智也
平均視聴率・9.1%

能楽の人間国宝を父に持つ長瀬智也演じる観山寿一は、いくら能の稽古に励んでも父から褒めてもらえない生活に嫌気がさし17歳で家出、プロレスラーとして一時代を築く成功を収める。
しかしある日父親が危篤になったと聞き、プロレスラーを引退し25年ぶりに実家に戻り宗家を継ぐ決心をするというストーリー。

とにかく戸田恵梨香が可愛らしい。
介護ヘルパー・さくら役をしているのだが、寿一に山賊抱っこをされた事で恋をしてしまう。

最終話のまさかの展開に誰もが驚いた。
寿一が正体を隠して扮したレスラー・スーパー世阿弥マシンが、試合中にまさかの事故。
そのまま寿一は息を引き取ってしまう。

笑えるホームドラマだと思い込んで観ていた私だったが、笑える場面ももちろん沢山あったが、それ以上に何度も泣かされてしまった良いドラマだった。

TOKIOを脱退し、ジャニーズを退所、芸能界からも引退することに決まっていた長瀬クン。

長瀬クンのドラマで大好きだったのは『泣くな、はらちゃん』と『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』。

『俺の家の話』が最後の連続ドラマ主演作となったのだが、最終話の西田敏行演じる父親からの言葉は、脚本家・宮藤官九郎から役者・長瀬智也への餞の言葉だったのでは…という声も聞かれた。

「寿一、お前はたいしたもんだよ、よくやったよ寿一。みんなのことを笑顔にしてくれてさ、奮い立たせてくれてさ。人様の分まで戦って、舞って、ケガして、笑って。そんなやついないよ。まあ国の宝にはなれなかったけど、家の宝にはなれたな。家宝にはなれたな。お前は観山家の人間家宝だよ!よっ、人間家宝 観山寿一」

目の前に現れた亡くなった寿一にさくらは「本当にこれでいいの?」と聞く。
すると寿一は「はい。俺は俺の家が大丈夫なら大丈夫なんで。・・・さくらさん、俺の家を頼みます」と答え、微笑みながら消えて行くのだ。

最終話のサブタイトルがまた泣ける。
「最後に皆さん、家族を大切に!ぜあ!」

長瀬くん、今まで沢山笑顔にさせてくれてありがとう…!

●第2位『24 JAPAN 』

脚本・長坂秀佳
原作・アメリカドラマ 24 -TWENTY FOUR-
主演・唐沢寿明
平均視聴率・不明

テレビ朝日開局60周年記念として作られたドラマ。

アメリカ連邦機関CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が、凶悪なテロ事件と戦う姿を描いた世界的大ヒットシリーズ『24』のシーズン1をリメイクした作品。

設定や展開を2020年の日本に置き換えて描かれている。

1日の出来事を1時間=1話で描き、全24話で構成。1年におよぶ撮影期間だったらしく、それだけ見応えたっぷりのドラマであった。

キャストも唐沢寿明、仲間由紀恵、栗山千明、佐野史郎、筒井道隆、木村多江、池内博之、桜田ひよりと豪華メンバーだ。

日本初の女性総理誕生への期待が高まる総選挙当日を迎えた深夜0時から、1話1時間、リアルタイムで描かれるストーリー。

女性総理候補の暗殺計画を阻止しようとするCTU。そのCTU班長が唐沢寿明演じる獅堂現馬。

暗殺計画に関わる内通者がいるとの情報があり、秘密裏に調査を勧める現馬。

その内通者がまさかまさかの栗山千明演じる部下・水石伊月。
彼女は現馬の元愛人で、絶大なる信頼を寄せていた相手。

オリジナル版では、ビクターとの決着を付け、CTUに帰還した主人公ジャック・バウアーが、サーバールームで妻テリーを発見。しかし、テリーはCTU内部の裏切り者だったニーナによって射殺されており、夫婦の予期せぬ再会が描かれた。

一方「24 JAPAN」では、CTUに到着した現馬が、内通者だった部下・水石がサーバー室に仕掛けた爆弾を解除した後、胸を銃で撃ち抜かれた木村多江演じる妻・六花を発見。
救出を試みる獅堂だったが、解除したはずの爆弾が再び作動し部屋は大破。瀕死の状態の獅堂が六花に向けて「一緒に帰ろう」と発したところで幕を閉じたのだ。

衝撃的なラストを迎え、SNS上には〝現馬死亡説〟と〝生存説〟が入り乱れているという。

果たして日本版シーズン2は制作されるのか…。

唐沢寿明が「まっさらな状態で驚いていただきたい!」と話していたその通り、原作を知らないまっさらな状態で観た私としては、驚きの連続で大変楽しめたドラマであった。

シーズン2があるとしたならば、やはりその時もまっさらな状態で楽しみたいと思う。

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