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独断でつけた2021年1月期ドラマランキング1位・そして特別枠

2021年1月期のドラマがようやく全て最終話を迎え、自分なりにランキングをつけてみた。

全てのドラマを制覇することは出来なかったものの、こうやって並べてみると全部で16本もの作品を観ていたことがわかり、自分史上最多となるシーズンであったことに驚きを隠せないでいる。

どれも個性豊かで楽しめた作品ばかりで、ランキングといってもほとんどあまり差のない微妙なものだ。

あくまでも54歳の今の私が独断でつけたランキング!

いよいよ1位!そして特別枠として2作品!

●第1位『僕だけがいない街』

脚本・大久保ともみ
原作・三部けいによる漫画
主演・古川雄輝
平均視聴率・ 不明

※ここで先にお詫び申し上げます。
この記事を書くにあたり、このドラマ『僕だけがいない街』が一部の地域のみの放送だったということが分かった次第です。全国放送と思い込んでいました。観ておられない方申し訳ございませんm(_ _)m

2017年12月より Netflix オリジナルシリーズとして全世界配信されている連続ドラマ『僕だけがいない街』。
それが地上波放送となった。

原作は「ヤングエース」で2012年7月号〜2016年12月号まで連載され、「マンガ大賞」「このマンガがすごい!(オトコ編)」ともに2014年から3年連続ランクイン、さらにはフランスのSF専門出版社「ActuSF」が選ぶ「歴史改変SF大賞」にて、日本の漫画として初めて「グラフィック賞」に選出されたほど、国内外で認められる人気コミックだそうだ。

この人気はコミックだけにとどまらず、2016年にテレビアニメ化&実写映画化されたのち、2017年に全話一挙配信のドラマシリーズが制作され Netflix で全世界配信された。

漫画やアニメは観たことがなかったが、藤原竜也主演の映画は観ていた。

しかし、普通にドラマは楽しめた。
映画とは全く別物のような印象であった。

古川雄輝演じる主人公・藤沼悟は、時が巻き戻るリバイバルという現象により18年前までさかのぼる。

そして小学5年の時に起きた連続児童殺人事件に、母親が殺された原因があると確信した悟が、事件の謎を追っていくというサスペンスストーリーだ。

子役の演技がとてもよかった。中でも主人公の内川蓮生クンが完璧すぎて驚いた。

そして北海道の景色の映像がどれも素晴らしく美しかった。
ストーリーは怖いものだったが、映像には毎回癒されていた。

確か映画では最後悲しい終わり方だったが、今回のドラマはハッピーエンド。

悟は結局誰も死なせることなく、犯人も捕まり、漫画家になる夢さえも叶えていた。

映画とは少し内容が違っていた(正確にはドラマが原作のままで、映画のほうが変更されていた)ので、最後の最後にまたリバイバルが起きるのではないかとハラハラして観ていたが、悟はもうリバイバルすることが完全に無くなっていた。

15年間眠っていた悟。でも悟はひとりぼっちではなかった。

「空白を埋めてくれた仲間がいた。僕だけがいない街。そこに刻まれた時間こそ、僕の宝物なんだ」

約30分枠で全12話の放送。
短いような長いような尺だったが、私は映画よりも断然このドラマの方が楽しめたような気がする。

『さぁ観るぞ』と言ってテレビの前に座った時のワクワク感。それが今回一番大きかったのがこのドラマだった。

なのでこれが私にとっての今シーズンの第1位だ!

原作コミックスだけに描かれているエピソードが沢山あるらしい。
今無性に読みたい衝動に駆られている。

●特別枠1『六畳間のピアノマン』

脚本・足立紳
原作・安藤祐介の小説『逃げ出せなかった君へ』
主演・加藤シゲアキ
平均視聴率・ 不明

このドラマは2021年2月スタートで、全4回という他のドラマとは違いイレギュラーな放送であったのだが、とても心に残ったドラマだったため、特別枠として入れることにした。

ブラック企業でのパワハラを原因に亡くなったひとりの男性。
彼は生前ある動画サイトに、得意のピアノを弾きながらビリー・ジョエルの「ピアノ・マン」を歌唱する動画をあげていた。

亡くなった男性と同じくパワハラを受けていた同僚2人、亡くなった男性の父親、パワハラを続けていた上司である男、動画ピアノマンで癒されていた女子高生。

それぞれの生き様を描いた4つの物語。

原作者の安藤祐介さんは1977年生まれ。
私とは10歳違いで現在43歳。
今はここまでのブラック企業はさすがに少なくなっているだろうが、当時はこんな嘘みたいな会社が実在していたのが現実。

現に私が経験したweb関連の会社や親子経営のクリニックは完全なるブラックであった。

社長の罵声や嫌がらせ、公私混同のお使いや飲み会、当たり前のサービス残業、名ばかりの休憩時間(1時間あるべき休憩を15分で済ます)など…。

家には寝るためだけに帰るような日々を過ごした時期もあった。
まだ子供達が小さかった時の話だ。

そんな経験をしたことのある人は、日本にいったいどれだけおられるのだろうと考えてしまう。

どうか自分と大切な人を一番に考えて欲しい。

その仕事はそれほどあなたにとって大切なことですか?

命と引き換えにするほど大切なことですか?

まだ逃げ出せない人がどこかに居るとすれば、一日も早く気付いてほしいと思う。

逃げ出すことのできた私にとって、このドラマはやはり特別枠だ。

●特別枠2『監察医 朝顔』

脚本・根本ノンジ
原作・香川まさひと・木村直巳による漫画
主演・上野樹里
平均視聴率・11.8%

原作は「漫画サンデー」にて2006年に連載が開始され、2012年に同誌が休刊になった後の6巻以降、電子版で連載が続けられて、2013年に30巻で連載を終了した医療漫画だ。

法医学者の娘が発見された遺体の生きた証を見出すために、ベテラン刑事の父親とともに遺体の謎を解明していく物語。

2019年7月期にテレビドラマ化され、続編である第2シリーズが2020年11月から2021年3月まで放送された。

上野樹里演じる主人公・朝顔が、時任三郎演じる父親・平たちと暮らす家が、昭和を思い返されるようなレトロな雰囲気ですごく良かった。

台所には実家で昔使っていたような懐かしいホーロー鍋や玉のれんなどがあり、スタッフさんのこだわりを感じることが出来た。

解剖シーンもリアルさを持ちつつ、決して観ている側に不快感を与えないよう配慮されていると感じた。

とても大変なお仕事であることを再認識出来たように思う。

このドラマは私史上、泣かされ率No.1のドラマだったかも知れない。
毎回泣いていたように思う。

監察医の主人公・朝顔が解剖するご遺体の死因が、1話毎に深く丁寧に構成されており、そこには大切な人が亡くなってしまう悲しみが強く描かれていた。

震災の被災者でもある朝顔。
原作と違うところもあったらしいが、限りなく視聴者に寄り添って出来上がったドラマだったのではないだろうか。

特に最終話。
本当によかった。
結婚式での父・平のスピーチが最高だった。

このドラマは日本中の人にとって特別ではないだろうか。
ランキングに入れられないドラマ。

これから先も永遠に残るであろう、特別枠の特別なドラマだ。

* *** *** *** *** *** *** *** *** *** *

4月に入り、また新しいドラマが始まりだした。
今回はいくつ観れるか分からないが、引き続き楽しんで鑑賞したいと思う。



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