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 "星の物語"

ソローの「森の生活」の
とある一節を読んで。

"…あまたの星座は
なんと素晴らしい三角形の頂点であろうか!

宇宙に煌めくさまざまな星座の中で
互いが遥か彼方から、異なった星座群が
同じ瞬間に1つのものを凝視しているのだ!…"

◇◇◇◇◇◇

わたしは星が好きだ。
壮大で、ただただ美しい。

小さい頃から、
流星群が見えるとなれば、
夜更かししながらベランダで
空を眺めていた。

レイトン教授の映画に出てくる謎の一つに、
「最も古いものが見える場所に行け」
というものがあり、

地下にある博物館の化石や
いろんなものがある中、
その答えは"星の光"だった。

一秒で地球を何周もするような速さの光が、
何万年、何億年とかけて、
宇宙の遥か彼方から私たちの元へ届く。

その奥行きに引き込まれる。

もしかしたら、遥か昔に
消滅してしまった星の光が、
やっと今届いて私たちの目に
見えているのかもしれない。

星座とは、なんという奇跡の連続であるか。

それぞれが、もしかしたら
もう存在しない星かもしれない。

それぞれが、遠く遠く離れて、
全く別の温度や色や大きさで
全く別の光の強さでありながら、

それらを結んで、繋いでいき、
"星座"という1つの共同体となる。

さらにそれらに、
物語をつけていく。

さそり座とオリオン座は
常に追いかけっこをし、

織姫と彦星は1年に1回しか会えない。

そんな、切なく、愉快で、
愛おしい星の物語たち。

それは、星が、
何万年も前を生きた人や、
人になる前のDNAから、
明日を生きる知恵だったから。

方角を示し、自分たちが今どこに
いるのかを教えてくれ、
季節や時の流れを教えてくれる。

長い間、時間をかけて
先人の経験と叡智が積み重なって
紡がれてきた。

それを覚えやすく、伝えやすく、
何よりたのしいように、
世界の各地で星の物語が
作られていったのだ。

星が、明日を生きる道しるべなのだ。

そんな風に、宇宙や星の物語たちに
想いを馳せて夜空を眺めている。

◇◇◇◇◇◇

まろです。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございます!

"まろの旅日記"として
旅の話や世界各地の暮らしや手仕事、
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