53日目🇱🇦 6.20 ヴァンビエン、ピクニック

ヴァンビエンでピクニック。
日常の幸せをみて、感動した1日。

前に仲良くなったトムとアティという
ヴァンビエンの友達に
川辺のピクニックに連れてきてもらった。

川を渡って反対岸に行くのに
雨季だから下見に行ってくれていて
準備できてるよ〜と
ござを引いている楽しそうな写真が
送られてくる。すでに最高！

こどもたち3人組がやってきて
何やら話してお金を渡しているので
お金ちょうだいと言われているのか
おつかいを頼んだのかよく分からない。

膝上くらいの川を渡って無事に到着。
横で火も起こしてくれている。
さっきのこどもたちが戻ってきて、
何やらおつかいに頼まれたものが
売ってなかったのか、知り合いのような
雰囲気で安心した。

この3人組がまた最高で
見ているだけで感動。
面白いノリのいいスリーと
笑顔のまぶしいシアーと
シャイなサンスウのいいコンビ。

山からレモングラスを取ってきて
火の番をしたり
川で魚を捌いたりしてくれる。
聞くとアティと同じ
ここの近くの村のこどもたちで
毎日ここの川に遊びに来ているという。

名前を聞いて、
知ってるラオス語の単語で
魚を指差して、セープラーイ？
美味しい？とか
捌いてくれているのを見て
ディーラーイ！ディーラーイ！
コープチャーイ
めっちゃいいね！ありがとう！
とちょっとでも会話できるのがうれしい。
そしてあとは一緒に時間を過ごして
笑い合うだけでたのしい。

魚に塩を振るときに
マスターシェフ！というと
スリーがノリノリで
もこみち掛けを披露。

トムと楽しそうに魚を焼いている
屈託のない笑顔がまぶしい。

少しすると3人組は川に泳ぎにいって
アティが続く。
背中に乗せて投げてあげたり
一緒に潜ったり。
こどもたちが近所の仲良しお兄ちゃんに
遊んでもらって、本当にうれしそうに
楽しそうにはしゃいでいる様子がまぶしい。

よくこうやって
ここの川で遊んでいるという。

言わずもがな
炭火で焼いた魚とビアラオは最高。
山と川に囲まれて、
たのしそうなこどもたちと、
こどもたちと一緒に遊ぶ
お兄ちゃんたちの姿と声だけで飲める。

少しでも知らないこどもたちに
お金をせびられているのかと
心配になった自分が嫌になった。

旅をしていると、知らないことや
理解できないこと、用心深くいなきゃ
いけないことで、信頼できずに
人と接しなきゃいけないときもある。

この優しさはあとから何を狙っているのか、
注意を引かれている間に
カバンから何か盗られないか、
警戒心を解けずに接しなければいけず
最後の最後にただただ良い人だったと
知ることも多い。

サントリーニ島で
アコーディオンを弾いているおじさんが
そうだった。

周りに止まって演奏を聴いている人は
いなかったけど、あまりにも美しい音色で
幸せな空気に包んでくれていたので
わたしはしばらく聴き入っていた。
少しばかりのお金を
ギターケースに入れにいくと、
おじさんはわざわざ演奏を止めて
ありがとう、こっちへおいで、と
温かいハグをしてくれる。

その目とハグがあまりにも優しくて
幸せに包まれた。
おじさんが、一緒に写真も撮るかい？
と言ってくれて撮ることにする。
接近するのでその間、
警戒心が強くなり、
カバンをガチガチに持って
何も盗られないか注意を払う。

でも、そのあとも
特に何も盗られることもなく
また温かいハグをしてバイバイした。
本当にただただ温かさと
愛に溢れている人だった。
少しでも懐疑的な気持ちで
接してしまったこと、
接さなければいけないことが
悔しくて、罪悪感がわき、もどかしく思えた。

こどもたちとの最初の出会いも
そのときのことを思い出させた。

そのあとも川に入ったり
水切りをしたりして
あっという間に時間が過ぎる。
12時すぎごろからなんと18時くらいまで
ひたすら川辺でピクニックを楽しむ至福の時間。

音楽をかけて川で泳いだり、
ビールを飲みながらサンセットをみたり、
ただただこの瞬間、時間を楽しむのが
最高に贅沢で最高に幸せな時間だった。

トムとアティが少し遠くの
深いところに泳ぎに行って
楽しそうにしていたり、
反対側に泳いで行ってビールを買い足したり、
水切りしていたり、
石を思いっきり投げたりしている姿が
まぶしすぎて、感動的だった。

2人は幼なじみらしく、
修二と彰、フォーエバー青春男。
一生2人で楽しそうに
こうやって過ごしていてほしい、と
胸を打たれる。

アティは軍隊にも行ってたことがあるらしく
そのときはネットもないので
月に1回とか無事に帰ってきて会えたり
連絡できるのが本当に嬉しかったんだよ、
とトムが話し、心の底から友達を思う気持ちが
伝わってくる。

ピクニックのあとは
近くのアティの実家で
ちょっと飲むことに。
屋根のある屋外に机とイスがある。
牛や犬や猫がたくさんいて、
おばあちゃんが牛と帰るところだったり
こどもたちが遊んでいたりする。
先に帰った3人組がいて、
おー！と手を振ふ。

シリアスには働いたりせず
この村のみんな
こうやって友達と遊んだり
家族と遊んで過ごす日常が
ハッピーなんだ、と言われる。

色付かなかったと思った空が
一瞬オレンジから紫色に染まって美しい。

暗くなると明日満月の月明かりが
美しく、星も見えてきた。

街灯はなく外が真っ暗になって、
懐中電灯を持って歩く人が通る。
道の反対側では
こどもたちが楽しそうに遊んでいるり
アティがヘッドライトを持ってきて
こどもたちに当てて遊ぶと
彼らはうれしそうに楽しそうにする。
全てがまぶしかった。

感動して泣きそうになって、
少し涙が出てきたら、
妹がしんどく働いていた時期を
思い出させるように追い討ちをかけてくる。

一人暮らしは慣れているし
好きだし大好きな友達もできたが、
社会人になって仕事が結構キツく
ストレスが溜まっていた時期を思い出す。

朝から晩まで働いて
太陽なんか見ずに暗く遅くに
一人暮らしの家に帰ってきては
冷凍の唐揚げと安いお酒を飲んで
とりあえず寝て、起きてまた働く日々。

何をしていたのだろう。
お金はらもらえるかもしれないが、
人生を生きていなかったなぁ、
日常を大切に楽しんでいなかったなぁ、と。
何か大切なものをたくさん思い出させてくれた。

涙はちょっとずつ止まらず、
妹も堪えているが、何かのタイミングで
溢れたら止まらなくなる、と言うので
もはや外に出て5分間思いっきり
号泣させてもらって
帰ってくることにする。
心配はいらないよ、
悲しくて泣いている訳じゃなくて
感動しただけなんだ、と言って出る。

真っ暗の中、月明かりと
星が少し出ている空を眺めながら
なぞに号泣する2人。
スッキリして戻ると、
帰ってきたら、大丈夫かい、
笑って笑って、とココナッツ味の
アイスを買ってきてくれた。

少しするとお姉さんと息子が帰ってきて
10際の甥っ子ちゃんが合流する。
アティにそっくりである。
こどもの無邪気なら可愛さがありながら
とにかく爽やかに笑い
DJが出来てウインクや流し目も
マスターしている。可愛すぎる。
お兄ちゃん大好きでとにかく嬉しそうに
話したり遊んでいる。

少しすると甥っ子ちゃんのお兄ちゃんも登場。
シャイだけど彼もとってもいい子で
おばちゃんのように感動してしまう。

戦いごっこをしたら、これまた可愛すぎる。
彼が倒れたときに、ちょうど
キッチンから帰ってきたシャイなお兄ちゃんが
横を通るときに心臓マッサージをする
仕草をすると、これまた楽しそうだった。

ノートを破いて折り紙をして遊んだり
音楽をかけたり。
甥っ子ちゃん、
場を回しアッパレの采配もあった。

ちゃっかりスピッツやあいみょんとか
好きな曲もかけさせてもらって
浸らせてもらう。

村のこどもたちが通っては
何か楽しそうに話して行ったり、
心の底から幸せそうに笑って
友達や家族とこうして過ごしている
とにかく全てがまぶしくて
感動して、胸を打たれた。

ーーーーーーーーーー