見出し画像

価値観の罠:シミやシワの一体何が悪いというのだろう?

表参道のウェルビーイングスタジオNative Stellar Alchemy(通称:館)のオーナーNaokoです。

たいした話ではないんだけど、先日、はたと思ったことがあり、今日はそれをシェアしてみようかと…。

日常生活で案外、そういうことって多いんじゃないかと思ってね。

私はホテルのスパに行くのも好きで、先日、久しぶりにAMAN東京のスパに行った。

ひたすらボディマッサージを受けていたいぐらい、ボディトリートメントが好きなので、私にとってフェイシャル系のサービスは優先度が低いんだけど、3時間のスパ・パッケージのなかで、フェイシャルにも配分したほうがよいと提案を受けたので、そうすることに。

ホテルのスパに限らないけど、トリートメントを受ける時って、チェックインシート(問診票的なもの)に記入したりするじゃない?

重点的にケアしたいところとか、逆に触られたくないところとか、気になるところとかにチェック入れていくような。

セラピストが知っておくべき情報を事前に提供しておかないと、十分な効果が得られないばかりか、怪我や悪化など、好ましくない状態につながってしまうので、これはとても大事なプロセスではあるんだけど、だいたいそういうシートの特にフェイシャルのところには、気になるものにチェックしてください、的な項目があって、そこには「しみ」「しわ」「たるみ」「はり」「くすみ」「日焼け」「いぼ」「湿疹」「赤み」「くま」とか、まぁ、色々チェックポイントが書いてある。

一つひとつみていくと「あー、これもそうだわ!あれもそうだわ!」となって、結局全部にチェック入れちゃうみたいな。

それとはちょっと別の話で、先日、同年代の知人と食事にいった。

彼女とはそこまで親しいわけではなく、共通の知人の紹介で過去に2回ぐらい会ったことがあるだけで、正直、待ち合わせしても顔わかるかな…ぐらいの間柄。

何の仕事してるんだったかもうろ覚え…という感じで、そもそも食事に行くことになったのも謎ではあるんだけど、流れでそうなった。

最近彼女は転職したらしく、とある化粧品ブランドがやっているフェイシャル系のエステサロンで働いているようす。彼女にとってはもともと馴染みのある化粧品ブランドだったようで、そして、店舗のスタッフがみな仲良しでその仲間になりたいと思って転職したということだった。

そこでは顧客向けにいろんなワークショップとかもやってらしく「今度、植物療法とかワークショップの講師やらない?」などと打診されつつ「フェイシャルトリートメントがすごくいいから、今度受けてみて」と誘われた。

なるほど、気持ちよさそうだし、お店の雰囲気も良さそうだから、行ってみてもいいかもな…などと思う。

「シミとかシワとか、私達の年齢になると肌の悩みがすごくいっぱいあるじゃない?」と彼女が言って「もう、全くそのとおりよねー!うんうん」と私も同調した。

とはいえ、そう言った彼女の肌には、一点のくもりもないほど、シミもシワも見当たらず、テレビで近距離で大写しになったとしても耐えうるような、それはそれは本当にきれいな肌をしていて、最近転職したとはいえ、まさに彼女自身がエステサロンの宣伝になってて素晴らしいな!と思ったんだけどね。

その晩の彼女との食事は、ある意味では、エステサロンの勧誘(別に高額でもなく、そこらのマッサージや指圧受けにいくぐらいの気楽さで行けるようなものだけど)だったとも言えるんだけど、「営業されて嫌だった」みたいな嫌な感じはまったくしなくて、そのエステサロンも、そこに転職して楽しそうにしている彼女自身のことも、話全体としては好意的に感じられていた。

でも、その一方で、どこかひっかかりというか、なんとなく違和感もキャッチしていた。

そんなことは忘れて彼女とは楽しく食事をして別れたんだけど、恵比寿から青山までの帰り道、さっきのその違和感は一体どこからくるのだろう?などと思いながら駒沢通りを一人歩く。

そしてふと気づいたのは、

「肌の悩みがいっぱいあるじゃない?」と言われ、その時は「そのとおり」だと思ったけれど、本当にそうなのか?ということだった。

私は肌のことに悩んでいるのだろうか?

確かに、「シミとかシワとか…」と言われ、毎日鏡を見ながら「あー、シミだらけー!」って思う自分を思い出して、「ほんとそう!」と同調はしたものの、それは果たして悩みなのかと改めて考えると、別に悩んではないような…!?

もちろん、シミとかシワって、第一印象にもつながったりするから、なかったらないほうがより良いかもしれないなーと思うけど、じゃー、「シミやシワがなかったら幸せなのか?」とか考えてみると、それがあってもなくても、実はそこまで変わらないような気がする。

例えばシミがあったからといって、シミがなくならなかったからといって、大事な人が自分の元を去っていったりするだろうか?

少なくとも私の周りにいる友達や大事な人たちは、そんなことで私の元を去ったりしないだろうし、万が一私の周りにそういう人がいたとしても、「その人はそういう価値観なのか、私とは違うな…」と思うだけであって、別にそれならそれでいいような気がする。

例えばシミがあったからといって、シミがなくならなかったからといって、やりたいことができないのだろうか?
それもまた違う気がする…。

もちろん、美容業界にいる人の場合だったら、仕事の信頼性とかに関わるかもしれず、シミやシワがあることが顧客を失うことにつながるとか、何かしら直接的にプロフェッションへの影響があるのかもしれない、シミやシワの程度によっては、また置かれてる状況によっては、できないことが出てくる人というのもいるのかもしれないけれど、私の場合だけで考えてみたらそういうことはそんなにないような気がする。

言うまでもないことだけど、ここで言いたいのは「シミとかシワは悩みなのかどうか問題」とか「シミとシワを悩みとして取り上げてトリートメントしようとしているサロンが悪」とか、そんなことではない。

シミやシワをとりたい人はいるし、それを取れることでその人のウェルビーイングが向上するとかもあるだろうし、やりがいをもってその仕事をしている人もいるわけで、サービスとして選択肢があることはいいことだなと思う。

ただ、単純に、私にとっては別に悩みじゃないのかも、と、はたと気づいたということ。

テーマはシミとかシワ以外のなんでもよくて、ふと気づいたということが面白いと思った。

小学生の頃、休み時間のたびに鏡を見ては、前髪を整えなおしたり、あーでもない、こうでもないといいながら、リップクリームを塗ってる友達を横目に見ながら「○○ちゃんって、すごいなー。何をそんなにしょっちゅう鏡見ることがあるんだろう?」と私は純粋に真剣に思っていて、自分が美容に関心が薄いんだな…(すなわち価値観としてそこに重きを置いてなさそうだ…)というのはその頃から薄々気づいてはいたんだけど、それでも特に日本では、肌に対しては美白文化が強いこともあるし、男女間の関係みたいな視点で見た時にも、成熟した大人よりも、かわいい若い子がちやほやされる傾向があるから、気づけば「美白の方がいいのかな」「アンチエイジング大事なのかな」というように、無意識にもなーんとなくで価値観が侵されていたフシがある。

もちろん、いかにペインを発見し、そこを訴求して、それに対するソリューションを提供するか、ということが企業のマーケティング戦略であり商品開発なわけだから、世の中そういうものです、と言われればそうなんだけど、結局誰に利害があるかと考えれば、誘導とまでは言わないまでも、多くのことはそもそも恣意的だということ。

そしてその恣意性は、そこに携わる一人ひとりの意思や意図の発揮であるから、絶対的な善か悪かということでもなく、それを必要とする人にとっては、救われたり、心が安心したり、幸せな気持ちになったりもするわけだけど、同時に、無意識に「必要なのかも」と思い込んでる(思い込まされている)だけの人にとっては、潜在的な恐れ、悩みになって「使ったほうがいいのかも」「やらないといけないかもしれない」という刷り込みに変わっている可能性があるなーと。

本質的には、人は、今のままで十分最適な状態になっているはず。

私は人生のステージがあがりそうなタイミングで、アトピーが重症化して、数日寝たきりになるようなこともあるから、こと肌、皮膚に関しては思うところがたくさんある。

ちなみにそういうときに、肌のケアも含め、心の支えになってくれるのは、まいこ先生。悩みを抱えている人はまいこ先生のところに相談にいくといいと思いますよ💕

話を戻して、私はアトピーが落ち着いてる時でも、ガサガサシワシワしてるところがあったり、時々痒かったり、色素沈着してくすんでいたりもするから、もし人と比べるならば、決して「美しい」肌ではないのだろう。

だけど、むしろアトピー重症化のひどい状態を経験しているだけに、アトピーが落ち着いている時の自分の肌を見ると、シミやシワがあろうとなかろうと、そもそもバリア機能がちゃんと機能しているだけですごいことじゃないか!と毎日感動もしている。

空気や水に触れても痛さを感じない、まばたきで起きる僅かな皮膚のひっぱりが気にならない、体のなかの構造物や間質液が漏れ出さない、それだけで素晴らしいじゃないか!

まぁ、肌に関して幸せの閾値が低すぎるとも言えるけど、わずかなことに幸せを感じられるということでもある。

シミやシワが一体なんだというのだろう。

肉体をもって地球に存在することができて、手足があって、自分がしたいことのために、自分の足が自分をどこにでも連れていってくれて、どこかに行く時には太陽を浴びて日焼けもするけれど、それ自体は体内でビタミンDの合成にも必要なことで、生きていくのに必要な生理活性につながっている。

仕事のプロジェクト佳境時には、肌のケアどころかお風呂にも入れないぐらい、オフィスで何日も徹夜で仕事に打ち込んで、そうやってボロボロになったり、毛穴が重力に負けたり、いろんなことがあったけれど、シミやシワも含め、肌や体にはそんな頑張りや、精一杯の「生」の発揮が刻まれているではないか。

まぁ、過去の連日の夜遊びと不摂生もまた同時に刻まれてはいるのだけど…。

そんなことも含めて、それの一体どこが悪いのだろう?

もちろん、誰も悪いだなんて言ってはいないのだが、でも、どこか自分で勝手に、社会の風潮や周りのキャッチコピーに刷り込まれていたんじゃないか…とふと気づいて、そのことにびっくりした!

無意識に、他人や社会の価値観に惑わされることって案外あるよね、っていう。

そうは言っても、次回、スパに行って、チェックインシートを目の前にしたら、悩みではないにしてもやはり「気になるところはありますか?」と聞かれれば、やはりまた、ついいろんな項目にチェックしてしまうような気もするし、ふと、高濃度ビタミンC注入とか、久しぶりにプラセンタ注射とかしたほうがいいかしら…と思ったりもするし、そうやって気持ちも肌と同じように揺らぐんだけどね。

人間だもの…。

星読み、ロミロミ、チネイザン、フィトテラピー、Quantum Alchemy等のご予約、お問い合わせ:

Native Stellar Alchemy(通称:館)は南青山(表参道)にある、紹介制・会員制のウェルビーイングスタジオです。紹介制ですが排他的にしているわけではないので、表参道でロミロミやチネイザンを受けたい方、星読みを受けたい方、フィトテラピーのご相談など、ご興味がある方はお問い合わせください。

◎メールアドレス:
info★nativestellaralchemy.earth (★を@に変えてください)

◎メールタイトル:
○○のご予約/お問い合わせ|あなたのお名前
※○○のなかは、ロミロミ、チネイザン、星読みなど適宜

◎メール本文:
・お名前(よみがなも)
・生年月日
・お住まいの地域(都道府県、国など)
・なぜ問い合わせ、予約しようと思ったのか
・Native Stellar Alchemyをどこで知ったのか
を書いてください。

基本的には48時間以内にお返事差し上げていますが、返信が来ない、途中までやり取りできていたのに、返事が遅い…といった場合には、こちらもご参考ください。、


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?