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【小説】娘と母親と地球の物語③

これまでのお話しはこちらに収録されています。


第7話 自分で自分を変えていくということ


真を伝える方がおっしゃった。

「自分から改心せねばならないのです。

自己教育は誰もしてくれません。

己で己を教育しなければならないのです」

最初はどうすればいいのか分からなかった。

しかし、講演会の回を重ねていくうちに、次第に変えていきたいという思いが募る。

また、実際に変えるための方法も知っていく。

一つずつ、少しずつ、自分を変えていくこと。

それは彼女にとって、歓びになっていった。


第8話 地球と共に救われた彼女


講演会の中で識った。

地球が瀕死であったという話しを。


人間がどれだけ地球を痛めつけて行くのか、ということを。


地球が人の集合無意識の願いにより、地軸移動を思い留まった。

そこに太陽のエネルギーが注がれた。


そんな話しを聴いた。


日付?

2017年の9月7日?

それって、寝込むという戦略を止めようと決めた時期じゃない?


休憩時間になり、彼女はトイレに行って号泣した。

太陽からのエネルギーで自分も救われたんだと。


地球に。太陽に。

感謝しきれない思いに彼女はただ、涙した。


第9話 今までの思い込みに氣付く


あれ?

わたし、根本的に間違っている?


わたしが生きてのはお父さんとお母さんのお陰。

今住んでいる家も母から格別安く貸してもらっている。

 
それって当たり前のことではない。

なんだかんだと、長年金銭的に援助もしてもらっていた。


親なんだからそれくらいしてくれても、いいだろうと、甘えに甘えてきた。

お金を持っている親だから、少しくらい援助してくれて当然だろう、そんな高慢なことをどこかで考えていた。

 
その点に関して深く考えたことが無かったけど、結局甘えていただけだ。

両親に対して、感謝の念が薄い娘。


いつだったか母に言われたことがある。

「あんたはいつも悪く捉える」

 
わたしにはそんなつもりは全く無いのに。


母のわたしの対する態度も好意的とは思わなかった。

だから、そんな関係だよね、それでいいよね、って思ってきたんだ。


でも。

自分を変えていきたい。


そう強く思ったら。


今まで価値観は間違い。


そう思わされた。


父も母もわたしのことを愛していた。

たしか、わたしも両親が好きだった。


でも、人生のどこかで、憎むようになっていた。

親の愛情を全否定していたんだ。


でも、まぁまぁ、わたしからある程度折れてあげるよ。

そんな思いを持っていた近年だった。


とんだ勘違い。


出来損ないの娘を忍耐強く愛していたんだ、父も母も。

老年の両親に心配されている中年の娘。


この関係をやっと客観的に見ることができたよ。


はぁ。

なんてこった。


自分は真を学んでいて、親はそれを知らない。

いつしか傲慢になっていた。


やっと分かった。


分かったけど。

認めなくないんだよね。


だって、長年抱きしめていた思いだから。

どこかで憎んでいたことで、自分のバランスを取ってきたんだ。


それを手放す?

今までの間違っていたことを認める?


それができないと先に進めない?


厄介だなぁ。


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