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憧れを抱き続けた私の10代

私の10代を振り返ると何者かになりたいと常に思っていたように思う。

初めて何者かになりたいと思ったのは小学4年生、10歳の時だった。当時ちゃおという小学生女子向けの漫画雑誌を購読しており、私はちゃおの誌面で活躍するちゃおガールというものになりたいと思った。当時のちゃおガールには今女優として活躍している山田杏奈ちゃんがいた。この時私は勇気を出して親にちゃおガールのオーディションを受けたいと話して当時行われていたオーディションに応募した。

近所のちょっと広めの公園で応募用の写真を撮ってもらった。銀色のレジャーシートを反射板にしながら(笑)結果はもちろん書類審査落ち。目が悪かった私は眼鏡姿の写真を送っていてそれが原因かな〜と当時は思ったり思わなかったり……。

次に何かになりたいと思ったのは中学1年生の冬だったと思う。nlcolaという女子中学生ファッション雑誌の読者モデルになりたかった。誌面に載っている女の子たちはみんなキラキラしていて休憩時間におしゃべりしたり、企画で色んなとこに遊びに行ったりしていてとても羨ましく思えた。女子中学生の憧れであり、私も誌面に載ってチヤホヤされたいって思ったのが1番な理由だった。清原果耶ちゃんが当時nicolaモデルであり、仲良くなりたいな〜とも思った。でも結局憧れを抱き続けたまま、応募はせずに応募資格を失った。自信がなくてそれを目指すと誰かに打ち明けることに恥ずかしいという気持ちを持っていた。勇気がなかったのだ。中学時代はニコモになりたいという気持ちを持ったまま過ごした。

高校生になると私はSeventeenのモデルになりたいな〜と思うようになった。やっぱり誌面の可愛い女の子たちは楽しそうだし、何よりモテそうだった。承認欲求が強い私はモテるとかチヤホヤされるとかに憧れがあってそのような職業に興味があったと思う。やりたいとかファッションが好きだとかいうより誰かに認められたい、チヤホヤされたいというのが志望動機だった。

高校2年生の時にインスタのストーリーでハロプロのオーディションが開催されることを知った。それからは歌が上手いハロプロのアイドルに魅了されていく。可愛いし、楽しそう。それに私は歌を歌うことが好きだった。だからハロプロのアイドルになれたらいいな〜と思っていた。でも結局、本気度が足りなくて応募せずに応募期間は過ぎた。

他にも女優になりたいと思ってオーディションまとめサイトを何度も見ていたり、写真を撮って見たりしたけど応募に至ることはほとんどなかった。

浪人をしている間、勇気を出して自分を変えたいと思って乃木坂46公式ライバルグループのオーディションに応募してみた。今までは応募写真を自分1人でどうやって撮ったらいいかわからなくて応募できていなかったっていうところもあったけど今回は自分でなんとか試行錯誤して頑張って撮ってみた。足が長く見えるように撮るとか技術的なことは全く使えなかったけど…。全身写真とバストアップ、自己PR写真を撮って応募した。ギリギリまでメールが届くのを待ってみたけど来なかった。私はやっぱり可愛くないんだなあと冷静に思った。あと足が太い。痩せなきゃ足細くしなきゃって思い続けて10年ほど今だに私の足は太い。自分に甘いのが体型を通じて思い知らされる。

でも最近顔だけの写真でメイドカフェの書類審査に応募してみたけどそれもメールは来なかった。改めて可愛くないんだなあ…と思った。ずっと10代は可愛いという言葉に囚われ続けてる。呪いの言葉。自分で自分を締め付ける言葉。努力するしかないよね。

でももう数時間で二十代。若い、可愛いの賞味期限も終わる。まだ私は何者にもなれてない。どうしたらいいんだろう。可愛いと何者にもなれないのかな…。足が太かったら、痩せてなかったら何にもなれないのかな。今の私のままでいたら何にもなれないのか、何も残せないのか。

最近新しい夢ができた。今までは承認欲求からキラキラした芸能的なお仕事に憧れてきた。でも今はそういう理由を抜きで目指したいものが叶えたいことができた。私はステージで踊って歌ったりして観客を熱狂させる、魅了する人になりたい。そういうパフォーマンスをしたいとある映像を見て強く思った。私にはできないから到底なれないから可愛くないから足が細くないからっていって勝手に諦めて作る側でもいいかって諦めてた。だけどやっぱり私は自分がステージに立つ側にいたい。そう最近強く思う。

同い年の男の子がステージで輝いている姿を熱狂する側の観客として見に行った。私はその子のことが好きでかっこいい!かわいい!って思うために楽しむためにその場所に行ったはずなのに終わった後、私に残ったのはかっこよかった……楽しかった……という感情じゃなかった。ヒリヒリした。何者かになれるその子とこうして一観客として客席にいることしかできない私との差にヒリヒリさせられた。公演中ずっと嫉妬にも似た羨望の眼差しを向けていたことに気づいた。私は魅了される側でいたいんじゃなくて魅了する側にいたいんだと認識した。

そろそろ覚悟を決めなきゃいけないなと思う。本当は演者側になりたいのに努力せずに諦めて勝手に「私にはちょっと演者は難しそうなので制作側で〜笑」と将来像を聞かれるたびにそう答えてきた。今ちゃんと自分の本心と向き合わないとそろそろ本気で手遅れになるなと思ったり。後悔したくないな。やって後悔はいいけどやらずに後悔だけはやめたい。少しでも憧れがあるなら挑戦したいな。恥を捨てて後ろ指刺されてもいいから挑戦してみたい。

第一弾として少しオーディション系に応募し始めてみた。大学に入ってからは憧れてたアイドルコピーダンスサークルに勇気を出して入会してみた。まず新勧に行くかを悩んで、体験練習に行くか悩んで、何度もこんな私が行って笑われないかなと思ったりしたけど頑張って足を運んだ。それから締め切りギリギリまでまた迷って入会フォームを提出した。10代ラスト数ヶ月少しずつ変わり始めてる自分がいる気がする。二十代は最後の足掻きだと思って自分に正直に妥協せず本当にやりたいことに挑戦していこうと思う。人生を自分で変えよう。頑張ろう。いつかなんらかの間違いで通っちゃうかもしれない。まずは挑戦しないと何も始まらないからとにかく挑戦する。当たって砕ける。これが変われる最後のチャンス。憧れを抱き続けた10代から憧れを体現する20代へ。頑張れ、変わるんだ。


誕生日おめでとう。Happy Birthday自分。


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