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居場所がない。

年末1日だけ出かけた。
彼も一緒だったら行けるかと思って。

とあるショッピングモール。
激混みだった。
混んでいる事は予想していたけど、ここまでとは…
居場所がない…

人と人の間を縫うように移動するのは、車椅子の私には、とても難しい。
なので、私は、ショッピングモールの中で空間を見つけ、そこから動く事なく、買い物は全部彼にしてもらった。

なら、良いじゃないと思う人も多いと思う。
でも、私は改めて移動の自由が制限されるなぁって思った。
年末年始のワイワイ、ガヤガヤを楽しみたかっただけ。
普通に買い物をしたかっただけ。

ただ、慌ただしく行き交う人の波を見ていたかった訳じゃない。
まるで、取り残された置物みたいに大勢の中で孤独を感じていた。

彼は、そんな事は気にもとめず、買い物出来たことを喜んでいた。
無理もないと思う。
会っていた中で外出らしい外出はその日だけ。私が退院直後で免疫力と体力が落ちていたから精一杯のお出かけ。

あからさまに邪魔だという視線を感じたし、舌打ちもされた。
とにかく寂しかった。

いつも、移動には気を使っている。
平日なら、通勤通学の時間帯を避けて公共交通機関に乗るし、スーパーに行く時も夕食時とか混雑時は避けている。

年末に出かけたのが間違いだと言われてしまえば話しは終わりなんだけど、私たちが会っていた約1週間の間にショッピングモールが混まなかった日はなかったと思う。

こうやって自分で移動出来る範囲が狭まっていくのかと思い知らされた出来事だった。

たかが買い物、されど買い物。
だから、今周りが羨ましくて仕方ない時があり過ぎて、眩し過ぎて勝手に凹んでやりきれなくなる。

日常生活をなんなく送れるって凄い事だと改めて思う今日この頃です。

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