転職に「向かない人格」「向く人格」②
前の記事の続きです。
自分はキャリアは短いですが年間20名を入社させ、会社としても100名以上を成約させていると、残念ながら就業先で活躍できずに、もしくは問題を起こして短期間でお辞めになる方も出ております。
企業の方にお聞きすると、理由はほぼ以下に収斂されるようです。
・それまで所属した企業と比較し批判する
・それまで所属した企業の仕事の仕方に固執する
・転職先の人たちの、今までの仕事を頭ごなしに否定するようなことをする
・転職先の人と向き合わない
・オーナー企業で、オーナー社長を言葉を選ばずに否定する
転職先は、どんなにオーナー社長の肝いりで入社しても、所詮アウェイです。
仕事だって教えられないかもしれないし、前任者に客先や仕入先を抱え込み紹介されないかもしれない。
前職でどれだけの実績をあげても、知識があっても、実力があっても転職先で実績をあげられなければ誰からも評価されません。
また仕事は一人ではできません。自分からチームに飛び込まずして、上手くはいきませんし、それができる人が「転職に向く人格」といえると思われます。
どんなに相手の仕事に疑問を持っても、それだからうまくいかないと思っても、頭ごなしに拒否せず、一度は受け入れ、コミュニケーションを取り、懐柔しながら変えていく人が生き残り、ご活躍されているようです。
また、前任者がどんな「負の遺産」を作っていても、それも自分のものと受け入れる必要があります。その「負の遺産」を誰が処理できるのでしょうか。それを解決するために採用されたのではないでしょうか。
ですので、客や知名度だけ引き継いで、「負の遺産」だけを「知らぬ存ぜぬ」と前任者に責任を押し付けるような人は、転職には向いていないでしょう。
(続く)