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スロヴェニア・クロアチア旅行記_3/6(2022.9.20)

スロヴェニア滞在3日目にして最終日。明日は首都リュブリャナを後にしてクロアチアへ向かう。
しかし、その前に。今夜は "ブレイスカ・クレムナ・レズィーナ" との決戦が控えている。

集団で旅行(と言っても今回はたったの3人だが)することのデメリットの一つは、全てが個人の希望通りにならない、ということだ。
リュブリャナ郊外にはBTC Cityという、450もの店舗が入った無駄にでかいショッピングモールがあるのだが、うちの34歳児アンドレアとカルロがそこで買い物をしたいと駄々をこねた。今日は終日リュブリャナ観光をする予定だったのに。

まぁショッピングも観光の一部だと言われてしまえばそれまでだが、僕はあんな店の迷宮みたいなところを、二人の後について何時間も歩き回るのはごめんだ。
「別行動にしようよ。お前らが買い物をしてるあいだ僕は一人で中心街を回るから、後で合流しよう」と提案したいところだったが、これでは "僕を一人にしたら緑のハートマークが描かれている建物のそばをうろついて、おかしな交友関係を構築するのではないか" と危惧しているアンドレアが買い物を楽しめないだろう。そんなわけで、別行動にしようよ、と言ったあとは、「僕は昨日までの二日間で取ったメモを整理するから、昼飯の後に合流しよう」と続けた。
今回の旅の目的は、半分が所用で半分が観光なのだが、僕は「所用」の部分において、アンドレアが関係各所で聞く話をメモする、という役割を担っていた。イタリア語・日本語・英語ごちゃ混ぜで書いちゃったから、自宅に戻ったら清書をしようと思っていたのだ。

そんなわけで、午後10時。全員そろって朝食を済ませたのち、アンドレアとカルロは車でショッピングモールへ向かい、僕はホテルに残った。

...なんてな。せっかくスロヴェニアまで来たのに、ホテルに閉じ籠ってるわけねぇだろ。
こうして、二人と別れて2時間ほどでメモの整理と清書を終えた僕はバスで中心街へ行き、一人で思う存分散策を楽しんだ。

何食わぬ顔でホテルに戻り、二人と合流して午後3時。僕たちは全員そろってシボレーに乗り込み、公式には本日初の中心街へ出かけた。

まずはティータイム。

リュブリャナ中心街のカフェ「cacaoカカオ
ライムのケーキ
めちゃくちゃ美味かった。
リュブリャナで紅茶を注文すると、十中八九アールグレイが出てくる。
ライムのケーキとの相性が最高!

カフェを出て、中心街を散策する。

夜のドラゴンもかっこいいけど、昼間のドラゴンもかっこいい!
ん?お前…
口元に血がついてるよ。昼飯、何食ったの?
後ろ姿もかっこいい!

いい加減にしろよ、とでも言いたげなアンドレアとカルロを道端に置き去りにし、小一時間ほどドラゴンを眺めたあと、散歩を再開する。

川沿いを歩く
観光ツアーに混ざってみる
トレニーノだ! かっこいい!
街の風景(1)
写真中央に城が見えるけど、この城は3年前に訪れたので今回は行かない。
街の風景(2)
街の風景(3)
街の風景(4)
ん…?
LUSHがある!
高校生の時に付き合っていた彼女によく横浜のLUSHへ連行されたんだよ… 店内に充満する匂いが僕には合わなくて、彼女が買い物を終えた後にはいつも胸焼けしていたのが懐かしい。
古本屋
スロヴェニア語の絵本を1冊買った。
再び観光ツアーに混ざってガイドさんの解説を聞く。
この扉はブロンズでできているとのことだ。
焼きとうもろこしの屋台
殺人的に食欲をそそる匂いが漂ってくる…
焼きとうもろこしの誘惑を振り切って散歩を続けていると…
外国に来てまでイタリア料理を食べたがる二人の気持ちを思い知った。

そんなわけで、今日の夕食もイタリア料理だ。
アンドレアは散策中通りかかったタイ料理店に入りたがっていたが、コイントスでカルロに負けた。
一方、僕にとっては、今日の夕飯に関してはどこで食おうが同じだ。この後に控えた "ブレイスカ・クレムナ・レズィーナ" との決戦に備えるため、タイ料理だろうがイタリア料理だろうが、軽いものしか食べない。

オレンジ・アーモンド・クルミ・チーズ・葉っぱのサラダ
サラダにオレンジ?と思ったけれど、めちゃくちゃ美味かった。

食事を終えると店を出て広場まで歩き、一昨日訪れたカフェへ入る。そして、決戦の時はきた。

ブレイスカ・クレムナ・レズィーナ

かの有名なスロヴェニア名物、ブレッドクリームケーキ。
最高に美味い!...と思うのに、僕はこのケーキが苦手で半分も食べられないのだ。無理して飲み下そうとすると、胃袋の中身が逆流してくる。

でも、今日はいけそうな気がする...完食できるような気がする...と思ったのだが。
三分の一ほど食べたところで、隣でパッションフルーツとサボテンのケーキを間食したアンドレアに、
「ねぇ、ちょっと...助けてくれない?」と頼むと、やつは三口で残りを平らげた。

ちなみに、僕はマリトッツォも苦手で、半分食べただけで胸焼けが半端ない。