見出し画像

この世は我がもの

今月も、毎回楽しみにしている記事[↓]が投稿された。

早速、こちらの記事[↑]に掲載されている浮世絵を見ながら一首詠む。
僕もアンドレアも、『「詩歌写真鏡」「安倍之仲麿」』を選んだ。


È mio il mondo.
Non cala neppur luna,
se io comando.

Portatemi la cena!
Intanto io invito Diana.

(日本語訳)
この世は我がもの。
僕が命令すれば、
月さえ欠けることはない。

晩餐を用意しろ!
僕はその間に月の女神を誘う。

(押韻: ABA’ B’B’’[子音韻] どうだ、すげぇだろ)

『この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば』の本歌取り(?)
作/訳: ローリス M.


Che panorama!
Si vedon le barchette 🛶
C'è pure il grana

Qui anche la baguette 🥖
Si mangia con bacchette 🥢

(日本語訳)
なんて素晴らしい景色!
小舟🛶 が見える
グラーナチーズもあって

ここにはバゲット🥖 まである
箸🥢 で食べる

作: アンドレア M.
訳: ローリス M.

大丈夫? チーズとパンを 箸で食う…?
(季語:≒大暑たいしょ[夏])


ところで、トップ画像の手書き和歌だが、今回は、なんと詩画付き。

きみがさす 三笠の山に 出でし月
暈被ってる 明日雨かも


今回も サルヴァトーレは 頑張った (川柳)


きっと誰にも懐かしい風景があって、もちろん僕にも、ふとしたときに浮かぶ情景がある。安倍仲麿のそれとは違い、劇的ではないけれど、その思い出を詠んでこの記事を締めたいと思う。

ビザを捨て いのち選んだ 蛍の
(季語:蛍[夏])

240701

この記事が参加している募集