【随想】映画『もののけ姫』宮崎 駿
もののけ姫(1997年)を観た。
いつぶりだろう。
それにしても、面白すぎた。
画面に釘づけになった。
何より、背景美術が美しい。
ちょうどデジタル移行直前の、
ジブリアニメの最高到達点のような仕事だ。
この時代のセル画アニメは、いい意味で常軌を逸している。
1995年のドラゴンボールZ『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』しかり。
画面の情報密度が違う。
圧倒的な視覚体験だ。
こんなものを小さい時に見て育ったら、
そりゃあ、アニメ大国にもなるだろう。
劇判も、久石譲の音楽が流れるだけで、涙が出てくる。
最近の映画は、何故、映画を象徴するようなキャッチーなメロディーラインがなくなってしまったのだろう。
どんどん劇判は背景音楽と化し、その存在を感じさせないようになっている。
どうしてもサントラを聞きたいと思うようなことがなくなってしまった。
ストーリーは、うろ覚えであったが、
ほぼすべてのシーンを、視覚記憶として覚えていた。
北東の地で、猪神(タタリ神)の呪いをもらったアシタカという青年が、
その呪いを解くために、西にあるシシ神の森に行くという話。
あっ、除念するために、東に向かう「クロロ」みたいじゃん。
そういえば、アシタカはタタラ場から出ていくとき、「試しの門」を開けていたな。
コダマは、「アルカ(ナニカ)」みたいだ。
ジコ坊が、猪たちを見つけるシーンは、まるで「あいつワシより強くねー?」。
冨樫さんも「もののけ姫」を見ているだろうか。
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