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【あがり症】トラウマ体験を人に話すまでに10年かかった話

あがり症のロン毛です。


以前、
人に話せば楽になる”という
記事を投稿しました。


その中で、

自分のトラウマ体験を
人に話せるようになるまでに、
10年もの歳月がかかったこと

を、書きました。


今回はそのことについて、
掘り下げて書いてみようと思います。


トラウマ体験を人に語るのは困難


私の最大のトラウマ体験は、

会社の50名ほどが参加する会議の場で、
緊張しすぎて、パニックになってしまったこと

です。
(別名・会議室パニック事件


当時、私を襲ったこの体験は、

・予想ができない。
・自分でコントロールできない。
・辛すぎて、受け入れることが出来ない。

の三拍子がそろった、”理解を超えた”体験でした。


この体験は、
文字通り、理解を超えているので、
言語化するのが本当に難しい。


出来事の、あまりもの理不尽さに、

当時は、”解釈”して、”納得”することなんて
到底出来ませんでした。

(そもそも、思い出すだけで、
 恐怖に圧倒されてしまうため、
 思い出すことすら避けていた)


さらに厄介なのが、その体験に、

“恥”とか、”喪失”とか、”無価値”といった
「感覚」が、セットになっていること。


だから、
人に話すことなんて、できるわけがない。


結果的に私は、約10年もの間、
自分の記憶にフタをして過ごしました。


トラウマ体験を人前で話せた時



私が、トラウマ体験を人前で話せたのは、
10年経った後のこと。


あがり症を改善させる目的で通っていた、
プレゼン練習会で話すことができました。


話そうと決めた時の心境は、
「あの時のことを話してみよっかなー」といった、
割と軽い気持ちだったと思います。


もう、その頃には、
あがり症の症状も少しは改善していたし、

自分自身に、少しは安全・安心感が
戻っていたのかも知れませんね。



で、人前で話した感想はというと、、、


意外と、そこまで緊張せず、
スンナリと話せたと思います。


話し終えた時には、
すごくスッキリとした感覚になりました。


そして、話し終わった後に、聞き手から
フィードバックのコメントをもらいました。


「話を聞いてるだけで緊張した」や、
「大変でしたね」と、共感してもらって、
ホッとした気分になりましたね。




さて、実際にトラウマ体験を
人前で話して思ったのは、

言語化して、人に話すというのは、
いいことだということ。



きちんと言語化したことによって、
散らかっていた当時の記憶が整理され、
“過去の出来事”になったように感じます。


さらには、人に話せたことで、

「自分のトラウマ体験は、
 人に言ってもいいことやったんや」


とか、

「今まで、特別なことだと思っていたけど、
 そうじゃないんや」


と、実感できました。


そして、そのことは
トラウマ体験によって失っていた、

“自分自身のコントロール感覚”や、
“自信”の回復に役立ったように思います。




実際、トラウマ関連の本を見ても、
言語化したり、人に話すことは、
好ましいことだと書かれています。

(ただし、無理せず、安全な場所で)

沈黙はトラウマがもたらす救いようのない孤立を強める。「私はレイプされた」「夫に暴力を振るわれた」「親は躾だと言ったけれど、あれは虐待だった」「イラクから戻って以来、何一つうまくいかない」と声に出して他者に話せたなら、 それは治癒が始まりうるところまできたというしるしだ。

肝心なのは、自分が知っていることを知るのを自分に許すことだ。それには途方もない勇気が必要となる。

人は自分が抱く恐怖を客観的に捉え、それを他者と共有することによって、自分は人類の一員で あるという感覚を取り戻せる。

身体はトラウマを記録する(P380~P384)
/ベッセル・ヴァン・デア・コーク


最後に



トラウマ記憶を処理するメカニズムについて、
私がフォローしている、
Yuki Hasegawaさんが投稿されていました。

(勉強になりました!)


すごく分かりやすく書かれているので、
詳しくは知りたい方は、こちらをご覧くださいね!


私の体験談が
皆さんのあがり症改善の
お役に立てれば幸いです。

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