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【あがり症】“緊張と距離をとる”ってどういうことだろう?

あがり症の方のための、
人前で話す練習会(あがラボ)を
主催しているロン毛です。


今回のテーマは、
「“緊張と距離をとる”ってどういうことだろう?」
です。


先日、いつも参加している練習会に
顔を出した時のこと。


他の参加者の方が、スピーチ練習の中で、
「緊張と距離をとる」
ということをおっしゃっていました。

(私の参加している練習会は、
 緊張の探求をされている方が多い!)


この、「緊張と距離をとる」という
言葉を聞いた時、

なんとなくイメージできたものの、
すごく観念的な言葉だな~と、思いました。


(たぶん、その言葉を聞いただけで、
 具体的にイメージできる方は少ないかと、、)


ということで今回は、私の考える、
「緊張と距離をとる」ことについて、
書いてみたいと思います。


緊張と距離をとるとは?



最初に結論を書きます。


私の考える、「緊張と距離をとる」とはコレ。

情動脳の働きに飲み込まれないように、理性脳を働かせること。

ロン毛


さっそく、小難しい言葉が出てきたので、
一つ一つ説明していきますね!


情動脳の働きに飲み込まれないように、理性脳を働かせるとは?



脳はその部位によって、
異なる役割を担っています。


それを絵にしたのがコチラ。

理性脳と情動脳の部位と主な働き


この絵にあるように、

「情動脳」は、感情(恐怖・喜び)や
生理機能(緊張)といった、
動物としての原始的な働きを担っています。


ちなみに、
身体を緊張させるのもこの情動脳の働き。


一方で、「理性脳」は、思考という、
人間ならではの高度な働きを担っています。


さて、この情動脳と理性脳、
私たちが平穏に過ごせている時には、
両者の働きがバランスしています。

平穏に過ごせている時


いうなれば、
ちゃんと思考を働かせながら、過ごせている状態。


しかし、自分の身に脅威が迫るなどした時には、
そのバランスが一変します。


どう一変するかというと、
情動脳の働きが圧倒的に優位になり、
同時に、理性脳(思考)の働きが弱くなる。

脅威が迫った時


つまり、脳の危機管理システムは、
情動脳の働きを優先するようにできています。


なぜ、そうなっているのかというと、
自分の身に脅威が迫った時には、

身体を緊張させ、
とっさに対処できることが極めて重要だから。


そんな時に、いちいち理性脳を働かせて
あれこれ考えていては、
対処が遅れてしまうかも知れない。



だから、理性脳の働きを弱くして、
思考の働きを抑えてるんですね。


緊張した時に、
頭が真っ白になってしまうのも、

まさに思考(理性脳)の働きが
弱くなったことのあらわれなんです。




さて、ここからは、
冒頭の「緊張と距離をとる」話になります。


あがり症の方が人前で話す時、
凄まじい緊張に圧倒され、
のみ込まれてしまう場合がありますね。


それは、まさに緊張を司る
「情動脳」の働きに、
「理性脳」が飲み込まれている状態。


そうなってしまうと、文字通り
“飲み込まれている”ので、
「距離をとる」のは難しい。


では、「緊張と距離をとる」ためには
どうすればいいのか?


それは、過剰になった情動脳の働きを鎮め、
理性脳が働くようにしないといけません。

(そのために私がやったことについては、
 一番下にリンクを貼っておきます)

情動脳を鎮める


情動脳(緊張)の働きが鎮まってくれば、
徐々に、理性脳(思考)が働くようになってきます。


例えば、人前で話そうとして緊張に襲われた時。


その時に、理性脳(思考)を働かせるんです。


「いつものやつ(緊張)がきたわ」とか、
「緊張しながら話したらエエわ」とか、

情動脳の働きに、身体をのっとられないような
“緊張を受け入れる思考”を立ち上げるのです。


私は、このことが、
「緊張と距離をとる」ことだと考えています。


ちなみに、
「緊張と距離をとる」とは、
「情動脳と距離をとる」とも言えます。


最後に



私の経験を振り返っても、
「情動脳」の働きはほんと手強い。


いや、手強いどころではない(汗)


私の場合、トラウマを負った
というのも大きいですが、

情動脳(緊張)に飲まれなくなるまでに、
かなりの時間がかかりましたからね。


ということで、
人によって差はあると思いますが、
じっくりと取り組んでみてはどうでしょうか。


最後に告知です。


5/18と26に、あがり症の方専用の
人前(画面前)で話す練習会をします。


よければ、ご応募くださいね!


私の体験談が
皆さんのあがり症克服の
お役に立てれば幸いです。

(関連リンク)
緊張した時に、「頭が真っ白になる」理由を、きちんと知っておく
いちばん恐かったもの
情動脳と理性脳

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