ワーホリ/YMSでのオーペアをおすすめするかどうか

オーペアに関するまとめ

イギリスのYMSビザでオーペアとして働いたあと現地のカフェで働いている純日本人。
私が感じたオーペアに関することやもろもろの情報をまとめます。
これから海外に行ってオーペアを考えている方の助けになったらと思います。

オーペアとは?

そもそもオーペアとは何かというと、
オペア(オーペア、
: au pair)は外国にホームステイして現地の子供の保育家事をする見返りに滞在先の家族から報酬をもらって生活する留学制度のことである。オーペア、マザーズヘルプとも言われる。(引用:wikipedia)
とのこと。

アメリカやヨーロッパでは共働きで忙しい夫婦を助けるためにオーペアを雇うことも少なくないです。そして外国から来た若者が実際の家庭に住み、家賃や食事を無料で提供してもらいながらその国の文化や言語を学ぶ仕組みとなっています。
特にアメリカはオーペア留学プログラムもあり数多くの留学生がこの制度を利用しているようです。

私が滞在していたイギリスでは政府がこのように説明しています。https://www.gov.uk/au-pairs-employment-law/au-pairs

オーペアの主な仕事

オーペアの主な仕事は下記が挙げられます。

  • 子供が学校に行く前の準備の手伝い

  • 学校の送り迎え

  • 帰宅後〜親が帰ってくるまで宿題の手伝いや一緒に遊ぶ

  • お風呂の手伝い

家庭によっては食事の準備の手伝いをしたり、寝かしつけ、買い出し、休日のシッターなどもあるかもしれません。
基本的に子供まわりの手伝いやサポートをするのが主な仕事で子供が学校に行っている間や土日は基本的に自由時間です。

【本題】ワーホリ/YMSでオーペアをおすすめするか

私の答えはNoです。
理由としてワーホリやYMSで海外に行く方は基本的に言語習得、現地での就業、旅行などの目標・目的が明確になっていると思っています。
オーペアは素晴らしい制度だと思いますが住み込みでサポートをしている以上なかなか自分の時間に融通が効かない場面がいくつかあります。

例えば、
1)予定を入れていたのに親の仕事の都合で急遽子供の面倒を見なくてはならなくなった
>>契約した時間以外のことなので断ることはもちろん可能です。とはいえ断ったがために親と若干気まずくなる。
2)当初の契約になかった家事がいつの間にか自分の仕事になっていた
>>善意で一度やったらいつの間にか日常のタスクになる。
などがあります。

対人間の仕事ということもあり情が優って善意でやってしまったがためについつい次も次もと頼まれてしまうことはどこにでもある話です。
そのため自分のやりたいことがどんどん削られていき、ある日「なんのために海外に来たんだっけ?」という状況に陥ってしまいがちです。

オーペアで注意すること

最後に、見聞きした経験から「日本人家庭での住み込みオーペアの闇」をご紹介します。※全ての日本人家庭に該当するわけではありません!

まず「オーペアを少ない報酬で働くお手伝いさん的存在」と勘違いしている日本人家庭がヨーロッパ家庭に比べて多い傾向にあります。
どうにも日本人の感覚として「家賃も食費もお小遣いもあげているんだからもっと働いても当然だろう」という感覚があるようで、親側に「思ったより働いてくれない」「依頼を断るなんて」という気持ちが生じることがあるようです。

ですが、冒頭にも書いたようにオーペアは留学制度であり、現地家庭に滞在して文化交流を行うという側面もあります。
実際に語学学校で同じクラスだったサッカー選手のパパがいる家庭でオーペアをしていたスペイン人の子はオーペアプログラムの記載通りの仕事内容で日本人オーペアに比べるととても優遇されていたし家族の一員として扱われている感じがしました。
感覚としては裕福な家庭が留学生を受け入れて、ちょっと子供のサポートしてくれるから助かる〜くらい。
(おそらくこれが本来のオーペアの姿。)

従ってプロのような仕事を求めるのであれば、きちんとした資格を持ったベビーシッターやナニー(寝かしつけ専門のナイトナニー)に仕事として依頼をするべきです。オーペアとして募集してはいけません。
できるだけ留学の費用を抑えようとしている若者に「家賃と食費がタダ」だからと言ってなんでも依頼していいということではありません。


最後に

以上が私が感じたオーペア留学の姿です。
何度も言いますが全ての家庭が該当するわけではなくちきんと仕組みを理解してオーペアを必要としていらっしゃる方もいると思います。
こういった事態を避けるために事前に密に連絡を取ったり、仕事内容を事前に必ず明確に決めておく、契約書を用意するなどして楽しくオーペアとして過ごすことは可能です。


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