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難病日記

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発病から入院治療、そして退院後の治療を時系列を追ってエッセー風に書いています。
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#自分の身体で人体実験中

脳で病気を治す 次は心臓だ

脳で病気を治す 次は心臓だ

8月の後半になると外見筋肉の解体がほぼ順調に終わったので、次は肺、心臓、内臓など見えない筋肉のスクラップ&ビルドを始めることにしたのですが、脳が「OK」の返事をしません。内臓の筋肉は外見の筋肉と違ってほぼ自動制御で動いています。「筋肉を下手にスクラップしたら死んじゃうよ!命の保証は出来ないよ。賛成しないな。」って言うのです。
困りました。でも確かにその通りです。外見の筋肉と違って、疲れたからって休

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脳で病気を治す 戦闘開始

脳で病気を治す 戦闘開始

了解の返事が脳からあったので、強くて頑丈な古い筋肉を捨てて、柔軟な新しい筋肉を作るプログラミを脳に依頼しました。
脳はさすがですね。丸一日でプログラム完成させてくれたので、早速治療の開始です。

脳からは「古い筋肉を免疫が積極的に壊すように」指令を出し始めました。思った通り体重は毎日のようにどんどん落ちていき10日後の21日には体重は54.6kgまで落ちました。それに応して筋肉崩壊を示すCK値が下

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脳で病気を治す 前準備-病状把握

脳で病気を治す 前準備-病状把握

入院したことでやっと病気と闘う体制が整いました。壮大な人体実験の始まりです。でも本当に脳が病気と闘って治すことって出来るのか、出来るとしてもいったいどうやって。と疑問ばかりでしょうね。
以前にも書いたように僕は脳が人間の身体をかなりの部分でコントロールできるのではないかと考えていました。そこで今回考えたのは、身体の管理を完全自動制御運転から脳による一部手動制御運転に切り替えて、病気と対峙しようとす

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壮大な人体実験の開始です

壮大な人体実験の開始です

8月10日入院の日。記念日ではありませんが、僕のとっては記念する日です。やっと入院と相成りました。午前中に受付を済ますと病室に案内されました。青梅市総合病院東棟4F406号室。幸運なことに6人部屋の窓際だったので、河辺駅周辺の賑わいが見えて心が安らぎました。自然の景色は綺麗ですが、病気で心が寂しい時は人の営みが見える風景は、「あ、生きているんだな!」と感じられて妙に安心するものです。

さてやっと

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