大学にいる学生たちみんなに助けの手を。
今日は木曜日だから、【本の記録】を更新する日なのだけれども、どうしても先に言いたいことがある。
昨晩(5月20日)のニュース。
留学生への現金給付の件だ。
新型コロナウイルスの影響で困窮する学生らに最大20万円の現金を給付する支援策を巡り、文部科学省が外国人留学生に限って成績上位3割程度のみとする要件を設け、大学などへ伝えたことが20日、同省への取材で分かった。(東京新聞)
端的に信じられない。
なんでこういう区別をするのか。
なんでこういう分け方しかできないのか。
文科省は次のように説明した。
文科省は「いずれ母国に帰る留学生が多い中、日本に将来貢献するような有為な人材に限る要件を定めた」と説明。
説明になっていないように感じる。
留学期間が終了して母国に帰国したら、「日本には貢献していない」って言いたいのだろうか。
成績上位3割は「日本に将来貢献するような有意な人材」である。そして、成績上位3割に含まれない留学生は「日本に将来貢献するような有意な人材」ではないと。
??????そういうことか???????
だれか、教えて欲しい。この説明をした人はどういうことを言いたかったのか、もう少し詳しく教えて欲しい。
留学生がどういう学生たちかを文部科学省は全く理解していないように感じたし、今後日本への留学生は減るんじゃないかと思う。
日本は世界の極東の国で、世界中の学生たちにとっての留学先主要国ではない。目指すは、アメリカ!ヨーロッパ!が多くの学生の考えではないのか。学問の中心はいつもそこらへんだし。
日本語ができないと授業で置いてけぼりにされる。英語で授業を開講しているところもあるが、卒業要件の単位を獲得するためには、英語で開講している授業だけを受講しても単位はほとんど足らない。学費もまあまあ高いし、バイト先では差別される。差別される割には、めちゃくちゃ働かされる。
それでいて、緊急事態には国家は助けてくれない。
留学生には、ってさらに要件を付け加えるところがナンセンスだ。差別以外の何ものでもない。
留学生が「日本っていい国だったな」「留学先にして良かったな」と一人一人が思えただけで、それはもう日本を貢献することにつながるのだ。
留学生活が楽しければ楽しいほどに、それはよくて、もちろん困難なことには会うし、カルチャーショックだって受ける。でも、そんな中でも「いい留学生活だったな」と思えたら、なんらかの日本への思い入れはできるだろう。いいじゃんそれで。みんなが帰国した後に、「日本の留学は楽しかったんだよね」と家族に話をしたら、またその家族も友人も日本に来てくれるかもしれないわけだし。。。
以前、コロナで退学を検討している学生がいることをnoteに書いた。確かに、私もこの記事を書いているときに念頭にあったのは日本人学生の正規学生だった。
日本人学生も留学生も同じように、もっと支援されるべきだ。
これからの将来は彼/彼女らにかかっているのだから。
学生たちも負けてはいけない。あきらめずに国に訴え続ける姿勢が大事だ。
学生団体の人たちは引き続き。困っている学生たちは傍観してないで自分ができる手段で発信していく必要がある。
このまま何も言わなければ、「あのとき何も言わなかったじゃん」「今更遅いよ」ってことになりかねない。
まずは、給付について知ることだ。
学生の皆様向けページの「申請手引き」をしっかり読む必要がある。自分が該当するかどうかも確認する必要があるが、加えて、
この支援では何がまだまだ足りないのか
を考える必要がある。どうやったら、もっと多くの友人や同期、留学生を救えるのか、今考えるしかない。時間はない。
今日は2020年5月21日木曜日。
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