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創業ストーリー

こんにちは。Logbii代表の松田です。

これまで、Logbiiはあまり社内のストーリーを公開してきませんでした。
まだまだ小組織ですが、会社を経営してきて思うのは、会社も1つの部活のようなもので、目的に向かって仲間と進んでいくものです。
そこで、Logbiiが大切にしている考え方や、どこに向かおうとしているかをまとめていければと思い、noteを始めました。
その中で、役立つ情報や考え方を提供していければ幸いです。

最初のストーリーということで、まずは創業の経緯をご紹介します。

「少子高齢化」と「生産性を高める」

楽天で働いている時に、ロバート・フェルドマンの招待講演を聞く機会がありました。

そこで印象に残った内容は、日本は今後、少子高齢化が進むということ。
それを解決するには、
・移民をうけいれる
・一人当たりの生産性を高める

しかない、といった内容でした。

この時は、漠然とこれから先日本は大変になりそうだ、ということを思っているだけでした。数年後にLogbiiを創業したときに、この時の「少子高齢化」「生産性を高める」というのをテーマにして事業を始めることに決めました。

当時講演を聴いただけで起業をしようと思ったわけではなく、振り返ると、人との出会い、特に楽天に入った後の出会いの影響が大きかったです。

少し話がそれますが、前職のViibarで、Open Network Labのメンタリングを受けていた時代にお世話になった、前田ヒロさんのPodcastに、ビジョナルの南壮一郎さんのインタビューがあります。

この中に、「自分で何か面白いことを思いつかないなら、面白いことをやっている方のお手伝いしたらどうか」といった言葉があります。
私は三木谷さんや島田さんや小澤さんと直接仕事ができたわけではないですが、楽天の会社の雰囲気や考え方、そこで出会った人に、大きな影響を受けました。

その中で特に影響が大きかった出会いなどをご紹介していきます。

稲作農家は60イテレーションしか回せない

楽天テクノロジーカンファレンスの運営などを通して、アジャイルを推進していた川口さんと仲良くさせていただきました。今でも年1回程度ですが、楽天技術研究所の所長だった森さんが開く会合などで会って話したりしています。

アジャイルのコミュニティに参加していく中で、市谷聡啓さんが何かのイベントでのプレゼンで、「稲作農家は60イテレーションしか回せない」といったことを発表しているのを聴きました(表現は多少違ったかもしれません)。この時に「人生は短い」というのを、はっきりと感じました。
この言葉の意味は、「稲作農家は1年に1回の収穫なので、60年続けたとしても、60回しか収穫の機会がない」ということです。
この言葉は、起業するときに背中を後押した言葉になりました。

週末起業を知る

GREEの田中さんが元楽天の社員で、GREEはプライベートで作っていたサービスを事業化したものと、この頃知りました。それを機に、せっかくエンジニアでプロダクトは作れるから、週末に何か作って事業にしたいと、思うようになりました。

友人との再会

そんな中、大学時代からの友人である、現TRINUS代表の佐藤くんと、たまたま楽天で再会しました。彼はその頃アクセンチュアで働いており、コンサルとして楽天に来ていたのでした。メッセンジャーでコンタクトをとって、食堂で話したのを覚えています。
それがきっかけかは記憶が曖昧ですが、週末に2人でサービスを作り始めました。

事業としては、佐藤くんのアイディアで、学校の先生がいじめなどに対処するノウハウなどを共有できるサービスを考えていました。画面設計などまで着手していたと思います。
今、「先生ノート」というサービスがありますが、こちらとほぼ同じコンセプトでした。名前も、「Teacher's Note」とほぼ同じものを当時考えていて、このサービスがでてきたときは、びっくりしました。

Viibarの創業に参画

佐藤くんと週末にサービスを作っていたのですが、週末というのもあり進捗はゆっくりでした。また、2人とも事業の立ち上げは初めてだったので、どう具現化していくかは、話し合えていませんでした。

そんな中、楽天の中途同期入社の上坂さんが起業するということで、多分いろんなエンジニアにあたっていたと思いますが、起業の話を聞き、結構悩んだ末に一緒にやることに決めました。佐藤くんには、どこかのカフェでその話をして、一旦週末起業はお休みしたいと伝えました。Viibarが四苦八苦しつつもサービス開発や資金調達などで成果をだし始めたころ、佐藤くんからも起業した知らせを聞きました。

Viibarでは、主にサーバー構築、バックエンドの開発や社内イントラの構築などを担当しました。デザイン担当の内藤さんと一緒にUIのスケッチを手書きでしていたこともありました。楽天時代のアジャイルの経験も活かし、ユーザーストーリーマッピングなども実践しました。

資金調達がうまく進み、人も増える中で、引越隊長をやったり、自分の仕事イメージとズレが出て来たことや、自分で事業をやりたいという想いもあり、Viibarを抜けて自分で会社を立ち上げることにしました。

Logbii創業

Logbiiを創業するにあたって、冒頭の課題感が頭の中にあり、「少子高齢化」「生産性を高める」という観点から、医療領域でまずやろうと決めました。また、エンジニア出身ということもあり、データサイエンスを活かしていきたいという考えがあり、Logbiiという社名にしました。Logbiiには、「Log」=ログ(データ)、「bi」=ビジネス・インテリジェンス(価値)、「i」=イノベーション(革新)という意味を込めています。

Logbiiを創業するときに、再び佐藤くんに相談しました。医療領域でやりたいと話したところ、彼の大学以前(小中高のどこかだったと思います)の同級生の小林さんを紹介してくれました。
小林さんは、Logbiiの最初のプロダクトのメディケアノートの事例紹介でインタビューをしている小原病院の事務長をやりつつ、看護師のシフトを最適化するプロダクトを提供するマトリクスの代表もしている人です。

小原病院では、ちょうど在宅医療を始めて間もない頃で、担当の服部先生は看護師などとの情報共有にサイボウズライブを使っていました。
サイボウズライブは医療に特化しているわけではなく、使いづらい部分があるので、使いやすいものがあると良い、という課題感が、メディケアノートを作るきっかけになりました。

そうやって始まり、いろいろと試行錯誤をしながら今に至ります。

創業ストーリーとしてはここまでにして、事業やプロダクトの変遷についてはまた別の投稿でご紹介したいと思います。

今は、製薬企業などメーカーの研究開発を支援するLogbii Researchというサービスのリニューアルや、大学との共同研究を進めていて、一緒に開発するエンジニアやデータサイエンティストの仲間を募集しています!少しでも興味をもっていただけたら、まずはざっくばらんに、お話しましょう。

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読んでいただき、ありがとうございました。