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ロジスティクスとは?(指標・体系)

ロジスティクスって具体的には何?と聞かれることがありますので、大体
この様に答えています。

「受注業務から調達、入荷・入庫、保管、出庫・出荷、納品、回収までの 工程と、これらに伴う輸配送が含まれ、直接、間接的に管理または支援する業務を含む」

ロジスティクスで重要なKPIは・・

*自社の パフォーマンス把握
ロジスティクスを管理し適切な対応を行なうためには、自社のパフォー マンスを測定し、正確な現状把握を行なわなければならない。
*業界内での ベンチマーク 業界内で自社のポジショニングを維持・拡大するためには、自社のパ フォーマンスを業界平均などの数値とベンチマークしておく必要がある。
*業績評価
ロジスティクス部門の業績評価を合理的なものとするために、経営への 貢献度を定量的に評価することが必要である。
*適切な意思決定材料
経営層が的確な意思決定を行なうためには、正確な情報が適宜入手 できることが必要である。
*総合管理
ロジスティクスは部門横断的な機能であり、関連部門を含めた全体最 適度合いを評価するために必要である

仮に、目標値からギャップが生まれた場合には、活動が当初想定の方向に向 かっていないことを意味し、活動の修正が必要となる。

ロジスティクスは、様々な立場で運営されている。従って、その立場によって色 々なパターンがある。利用する主体が荷主か、3PLか、ロジスティクス事業者 であるかによって、「荷主の指標」 「3PLの指標」 「物流事業者の指標」の3パ ターンに分かれる。

指標は?

◎荷主 荷主の経営指標/荷主のロジスティクス指標
◎3PL 荷主に報告する指標/物流事業者を管理する指標
◎ロジスティクス事業者 荷主・3PLに報告する指標/外注先を管理する指標

またこれらは自社のオペレーションを管理する指標とも関りがあります。
標準的なKPIの体系として下記があります。

体系は?


A)コスト面
対、売上高比率/輸送コスト/保管コスト/荷役コスト/人件費・光熱費
B)サービスレベル
欠品率/誤出荷率/遅配・時間指定違反率/破損率
C)在庫
在庫日数/棚卸差異率/棚卸資産廃棄損/滞留在庫比率/在庫金利
D)返品
返品発生率/返品対応工数
E)環境・安全
輸送によるCO2排出量/事故発生率
F)条件
納品リードタイム/最低発注ロット/車格指定/時間指定/納品時作業有無

                   出典: Lithe株式会社 研修資料


ロジスティクスでどの分野を経験したいのかは人によって違うと思いますが、F)の条件は日本の製造業営業チームや外資系の物流チーム事務職でもよく気にしているところだと思います。

A)やB)は外資系のロジスティクスチームで(場合によりCも)D)はカスタマーサービス系や受発注チームの業務に入り込んでいることがあります。E)はマネジメント層が気にしていることが多いのではないでしょうか?


沢山経験を積み、どんどん仕事の幅を広げていくことができる業務・職種であると感じています。
世界の状況が変わっていく中、変化に対応しながら取り組んでいける職種だと改めて思います。




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