見出し画像

「Digital×アート」イベントにおけるアンケート結果の共有


 こんにちは、地域循環型ミライ研究所の原田です。
 
今回は、走水のプロジェクトに続き、私の関わった「Digital×アート」の取組み紹介として、3月7日(木)と8日(金)に千葉市とNTT東日本グループが共同で開催したこのイベントのアンケート結果を共有します。

イベントについて

本イベントは芸術作品のデジタル化の最新技術や千葉市美術館の取組について市民を中心に知ってもらい、文化芸術を起点とした地域活性化について、ともに考えるきっかけとすることを目的としています。
詳細は下記の千葉市公式サイトでご確認ください。
千葉市:「Digital×アート」イベントの開催
 
イベント期間中は、学芸員の作品解説を聞くことができるライブイベントのほか、市役所1階にフローティングギガビューワー※の設置、デジタルデータを用いた千葉市美術館所蔵の浮世絵の複製5作品の展示を行い、千葉市ゆかりの作品×デジタル技術を体感してもらいました。
 
※空中に投影された操作画面を非接触で操作し、作品を拡大してモニターで鑑賞するシステム

アンケート回答者の年齢別割合


アンケートについて


<アンケート概要>
           実施期間:2024年3月7日(木)~2024年3月13日(水)
   調査方法: 千葉市役所アンケートシステムによるWEBアンケート
   対象者数:イベント及び開催期間中に作品を鑑賞された
                             市民および研修員(千葉市職員及びNTT東日本社員)

<アンケート結果>
参加された市民や千葉市職員イベント参加者の約半数は、初めてデジタル化された作品を鑑賞したとのことでしたが、95%以上が満足(「とても満足」または「やや満足」)との回答結果になりました。

-参加者の感想抜粋-

  • 本物にはかなわないと思っていたが、拡大して鑑賞するなどその技術に驚いたりする楽しみがあるなと思った。

  • 拡大することで普通に見ていたのでは気がつかない技巧が施されている。

  • デジタル和紙の素材感や細かな筆遣いがあそこまで精彩に見れることに感心した。 

今回のイベントにご参加いただいた皆様の中には、デジタル技術を活用した作品鑑賞を通じて、実物の作品への興味を抱き、実際に美術館を訪れるきっかけとなった方もいらっしゃいました。
アンケートでも、90%以上の方が美術館に行ってみたい(「とても思う」または「やや思う」)と回答いただいており、デジタル体験がリアルな美術館へ足を運ばせる可能性を示唆しています。
 
また、デジタルならではの手法によって、地域にゆかりのある作品を鑑賞することが、市民のシビックプライド(郷土愛)の醸成にどの程度寄与するのか、という観点も今回検証を行いました。
結果として、デジタルでの鑑賞体験が即、シビックプライドの醸成に寄与するとまでは確認できませんでした。一方、デジタルにより文化の鑑賞の機会の拡大が図られることで、より多くの方が地域固有の魅力に気づくという可能性も想定されることから、そこに至るまでステップはどのようなものが考えらえるかなどの調査研究がなど今後必要です。
 
ミライ研は、文化等の地域の資源・魅力にデジタルをかけ合わせることで、シビックプライドの醸成など社会的な価値や経済効果につなげるためのモデルについて、様々な角度から研究を進めてまいります。このテーマにご興味をお持ちの方は、ぜひ当noteをフォローし、いいねをしていただければ幸いです!

アンケート結果

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?