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アイドルノススメ ~分断の時代~

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アイドル冬の時代からグループアイドルの時代、日本の音楽史の変遷の中でアイドルというものが確立されていきます。様々な視点からアイドルという事象を掘り下げます。
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#指原莉乃

=LOVE「ズルいよ ズルいね」で見せた指原莉乃の解析力

=LOVE「ズルいよ ズルいね」で見せた指原莉乃の解析力

またしても、指原莉乃がホームランを打った。

本日、=LOVEの新曲「ズルいよ ズルいね」のMVが公開された。これまでセンターを張ってきた高松瞳が休養に入る中での新曲、代わりに齊藤なぎさがセンターとなったが、この曲で話題になっているのはユニゾンを使わないそのパート割だ。

48系は多くのメロでユニゾンを多用する。レコーディングでも歌唱で軸になる子を中心に録っていくことが言及されている。これは坂道で

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アイドルと「本物」について考える

アイドルと「本物」について考える

 TwitterのTLで流れてきたこの記事。海外にてサッカーの監督養成学校に通う河内さんが書いた内容だが、web時代のサッカーと今後の日本サッカーの在り方について非常に鋭く批評した良記事である。これを読んで、少し思うところがあった。

「コンテンツ」と化したものを受動的に受け取るのは根幹への理解がなく、「本物」に触れる必要があると書かれている。読み砕くに、「自らの手でサッカーを作ってきた」=「本物

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NGT48「夢を死なせるわけにはいかない」公演は究極の侮辱行為だと言っておきたい

NGT48「夢を死なせるわけにはいかない」公演は究極の侮辱行為だと言っておきたい

(注:長文になります)

映像を見終わって、数時間が経つ。ゆっくりと咀嚼するのは、沸き上がってくる胃のむかつきと止め処の無い感情だ。個人的に「夢を死なせるわけにはいかない」公演は、AKB48グループの劇場公演のオリジナルセットリストの中で一番好きな公演だ。だから、これを見たら、自分がどんな感情になるかは想像出来た。ただ見ずに物事を言うのは容易い、見た上で言葉を吐かねばならないと思って見た結果の言葉

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「総選挙なきAKB 衰退の過程か」という記事を読んで思ったこと

「総選挙なきAKB 衰退の過程か」という記事を読んで思ったこと

まずはこの記事を必読してから、読んでいただきたい。

記事内には様々な要因が内混ぜに書かれているが、どうも芯を捉えていないような気がするのだ。特に、劇場への回帰という締めくくりに関しては疑問がある。

【そもそもAKBが衰退していないと思っているのか】

記事の中で、総選挙による総投票数が増加した2013年について触れられている。前田敦子が前年に卒業、指原莉乃がこの年、初めての1位を取った年なのだ

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アイドルが売れるためには 〜盛り上げるための術とは

アイドルが売れるためには 〜盛り上げるための術とは

売れてるアイドルには理由があるという話の第二回。パフォーマンスで盛り上げる術を知っている、ということについて触れていきたいと思う。

こんな経験はないだろうか。激しいギターリフやドラムに合わせて、メンバーは踊り、オイオイ!煽ってくるがどうも客席が乗っかってこない、微妙な空気感………おそらくやっている側もいたたまれない気持ちだろう。当然、これには複数の要因があるわけだが、いくつか上げていく。

【メ

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