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3本の矢をバラした多様化。

高度成長期、日本の人口は増えていった。

時代にあった仕事も増えてはいたが、それより増して人口が増えていった。
それぞれが小さな集団を作り、まるで【3本の矢】のようにまとまり、強靭さをました。
そして、時代を駆けていった。

現在の人口減少化社会では。

人口以上に新しい仕事が増えている。
IT関係だけでも多種多様。マイスターからコンシェルジュ、プランナーからインストラクターと覚えきれない程の仕事がある。

これは【3本の矢】をバラして、多様化したようなものだ。

強靭だった3本の矢は、元の一本の矢となった。
人口が減少しているのに、多様化を行えば、一つ一つは必ず小さくなる。
結束が強味なのに、真逆をいくカタチ

個人は、ますます小さくなる仕組みなのだ。

反対に、企業はますます大きくなる。

ヤマダ電機などは、傘下にベスト電器などの中小企業を従える。大塚家具の株主にもなり、一つの企業で生活の全てが整うような会社となった。

個人は小さくなり、大企業は大きくなる仕組みになっている。

そして大企業も、ただ吸収合併するのではない、自分たちの足りないネットワークを補う為の吸収合併である。
システムだけ欲しいのだ。
人材は、有能な人材以外いらないのだ。

コロナという建前

そんなときにコロナが、社会を襲う。

国も企業はリモートワークを推し進める。
大企業は副業も認め、【働きかた改革】を勧める。
個人は、価値観の変化【多様化】を受入れる。

価値観の変化や働き方の変化で、個人は【自由】を求めてリモートできる仕事や移住などを選択するようになった。

問題はココにある。

不慮のコロナで、働き方の変化を逆手にとり、【多様化という自由】を示している。

自由と引き換えに辞職を勧めている。

企業は余剰人材を辞めさせることはできない。みずから辞めてもらうのが望ましい。
ならば、自由を選んで辞めてもらおう。
辞めて自由を得た人もいる。
辞めた人のなかには、このご時世だから、就職も難しいので派遣社員となった人もいるだろう。

現代の【多様化という】のは3本の矢を、バラしたにすぎない。

バラバラに別れた結果
・仕方なく派遣社員を選択した人
・派遣切りなどで、選択肢がない人
・何かに不満があり、自由を選択した人

などにわかれたに過ぎない。

多様化という自由を望むと

個人の自由は、個人の責任として、最後は片付けらてしまう。

選択できなかった人も、この問題の前に選択できたのでは?として、自由を選択したとして扱われる。

自由と引き換えに、個人の責任を問われる。

しかし、やはり1本では非力である。

だから新しい枠組みでの
3本の矢が、いまの現代には必要である。









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