見出し画像

フォトグラファー澤村洋兵の京都びいき#2「季節の台所 空まめ」

こんにちは。
京都在住のフォトグラファー澤村洋兵(@yohei_sawamura)です。

いやー、暑い。ほんと暑いですね。
京都は盆地なので、湿気がたまる地域になっていて、ほんとつらい。

ただ、そのおかげで風通しのいい仕組みが施された「京町家」という文化が発達し、京都の町の趣のある美しさが今でも残されているんです。

他にも、その盆地気候のおかげで発達した文化があります。
それが…「京野菜」
夏の昼間は暑いのですが、夜は山間から風が吹き込み暑さを和らげ、冬は「底冷え」と言われる寒さのおかげで、野菜の旨味が増すといわれています。

そういったことで美味しい食材が生まれ、食文化も発達し、庶民の日常の料理も発展していき「おばんざい」というものが生まれました。

…ってことで。今回はボクのおすすめするおばんざいが美味しいお店の紹介です。
(よし、我ながらいい流れ!)

画像1

ランチでいつもお世話になっているそのお店は「季節の台所 空まめ」さん

画像2

山室さんご夫婦が切り盛りされているこちらのお店は、東京出身のご主人・廣明さんが京都の料理屋さんで修行した後、奥さんの故郷である京都・西陣で「手軽に本物の和食を食べられる場所を作りたい」という思いから、2009年に開業されたそうです。

画像3

店内は、お二人から溢れ出る優しさに包まれた空間になっています。

画像4

画像5

画像6

こちらのランチは、日替わりのメイン料理、お味噌汁、お漬物、白ごはんと、10種類以上用意されたおばんざいから好きなものを2つ選べる贅沢なもの。

画像7

画像8

京都の旬の食材を使用したおばんざいたちは、選ぶのにひと苦労です。
もちろん追加注文もできるので、我慢できないときは3ついっちゃいます(笑)

さて、本日のメインは京賀茂なすと夏野菜の肉味噌チーズ焼き、おばんざいは魚の南蛮漬けと蓮根のきんぴらにしました。

画像9

ほんと何を頼んでも美味しくて、味が濃すぎずほどよい優しさのある味付けは、食材の味が引き出されてて病みつきになります!
野菜がたっぷりなので栄養もしっかり摂れて、一人暮らしのボクにはありがたさしかありません。

画像10

店内には奥さんのお知り合いの作家さんたちの作品も販売されていて、見ていても楽しいお店です。

画像11

画像12

画像13

来店されるお客さんも老若男女問わずで、ほんとにいろんな人に愛されるお店、そして、愛されるご夫婦なんだろうなと感じます。


ランチを食べた後に、ご主人に人気のおばんざいを聞いてみました。

画像14

「にしんなす」…です。

みなさん、ご存知ですか?
京都のおばんざいのど定番なんです。

といっても、最近はあまり知られてないのかもしれません。おばんざいを作る習慣もなくなってきていますもんね。

こういう文化を、こういったお店が守り続けていただけることは、本当に大切にしていかないとなと感じます。

現在の世の中の状況では、飲食店がとても厳しい状況になっています。このまま放っておくと、こういった文化や伝統すらも失ってしまうのではないかと心配になります。

ご主人も「こんな時期だからこそ、自分らしくこのお店をこのまま維持していきたい」とおっしゃっていました。
ボク一人が何かできるわけではないですが、「守りたい」そう思いました。

…ということで、今後通う頻度を上げていきたいと思います。
贅沢しちゃお!

+ + +

めちゃめちゃ美味しいし、栄養もたっぷり摂れるし、お店の優しい空間はなんだか実家に帰ったような気持ちになれる最高の場所。
みなさんも一度行ってみて、食事も空間も味わってみてください!

あ、夜は予約制ですのでご注意くださいね。

画像15

【INFORMATION】
季節の台所 空まめ

所在地:京都府京都市上京区今出川知恵光院下ル西側
営業時間:〈テイクアウト〉11:30~20:00
〈イートイン〉ランチ12:00~14:00/ディナー17:00~20:00(ご予約のみ)
定休日:日曜・祝日
座席:約14席
TEL:075-441-3676
【PROFILE】
澤村洋兵

京都在住のフォトグラファー。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色の経歴を持つ。それぞれの職業で培った感性と器用さを武器に、ポートレートから風景、カフェ写真など幅広く活躍している。
▶Instagram:@yohei_sawamura
▶Twitter:@yohei_sawamura
▶ブログ:サワブログ

この記事が参加している募集

#習慣にしていること

131,363件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?