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ローカルツーリズムが考える地域創生のヒント

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ローカルツーリズム株式会社代表・糀屋総一朗が地域創生についての考え方を綴ります。
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2021年11月の記事一覧

「地域循環経済」の必要性3 地域だけでお金がまわるファンドをつくりたい

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。「地域循環経済」の必要性にあたって、まずお金に正面から向き合うこと、そしてお金の流れを調査することが重要と書いてきました。 前回の記事はこちら エリアリノベーションをファンド化する『漏れバケツ』を防ぎ、地域からの無駄な支出を減らし、外からの外貨を稼ぐ。その構造を作り上げた上で、私が実現したいと試行錯誤しながら辿り着いたのが『地域循環経済』の仕組みです。その具体策として、私が「MINAWA」をきっかけに進めようとしているのが「

「地域循環経済」の必要性2 お金の流れを調査し、議論をはじめよう

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。1つ前の記事で、地域再生、地域復興のためには「お金」に正面から向き合うべきと書きました。向き合うといっても、ではまず何から始めたらいいか? 今回はこちらについて書いていこうと思います。 前回の記事はこちら まずは調査から始めよう施策を検討する前に、まず「お金の流れがどうなっているかを調査、把握する」ことが必要です。その情報を得て「分析すること」が、やるべき「打ち手」を考えるための、最初のステップになるからです。 みなさんは

「地域循環経済」の必要性1 「お金」に真正面から向き合わなければ未来はない

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。今回は私が地域を活性化するために重要だと考えている「地域循環経済」について書いていこうと思います。 地域経済は今どうなっているか?今、私が取り組んでいる事業の中核に据えているのが「エリアリノベーション」です。元々「リノベーション」というのは単体の建築物を再生するという意味で使われていますが、それを建物だけでなくエリアに広げ、同時多発的にいくつもの「点」で地域を再生していこうという考え方です。 その中でも重要だと感じているのが

地域はなぜ衰退してしまうのか?3 新しい価値を生み出す方法

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。地域の衰退は地元住民の意識によるところも大きい、そして外部の目を適切に取り入れることで魅力を掘り起こしていくことが重要、と書いてきました。それでは、さらにその土地の「価値」を上げていくにはどうしたらいいでしょうか。 前回の記事はこちら 「サービス」に取り組む意識を持つこと大島には旅館や民宿があり、釣り人や観光客を受け入れてはいるのです。そこで外部者である私が、まして自分自身ができているかと問われたら、自信をもって受け答えでき

地域はなぜ衰退してしまうのか?2 「外部の目」こそ復活へのヒント

ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。前回の記事で、地域の衰退は地元住民の意識によるところもあると書きました。では、具体的に何を変えていけばいいのか。現状で私が考えていることをお話していこうと思います。 前回の記事はこちら 大島の「現在」MINAWAの運営をしていく上で、現在の大島の状況をリサーチすることになったのですが、そこでも地域の問題に直面することになりました。行政の数字をいろいろ調べていると、実は1人あたり所得は上昇しているのですが、実際に大島の中に入っ

地域はなぜ衰退してしまうのか?1 地域住民の意識が地域衰退の原因に

本記事は有料となっておりますが、最後までお読みいただくことができます。もしお読みいただいて共感いただけましたらぜひご購入ください。 ローカルツーリズム株式会社代表の糀屋総一朗です。私は現在、地域の価値を再定義し、その地域で経済がまわる仕組み「地域循環経済」の実現を目指して日々活動しています。ここではまずそもそもなぜ地域が衰退してしまうのかについて書いていきます。 「地方」「地域」の言葉について、前提を説明しておきたいと思います。地方は、通常は三大都市圏をのぞいた地域を意

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