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地方で整形外科クリニックを開業するメリット


整形外科は、運動器系の疾患や障害に対応する診療科目です。高齢者から若者まで幅広い年代の患者さんが訪れます。しかし、整形外科クリニックを開業するには、多くの医療機器や専門職の採用など、高い投資と労力が必要です。また、運動器リハビリテーションだけでは差別化しにくくなっています。そこで、地方で整形外科クリニックを成功させるためには、どのようなポイントがあるのでしょうか?

まず、立地選びです。整形外科クリニックでは、車いすや松葉杖の方も多く来院します。そのため、車での乗り入れがしやすい入り口や駐車場が必要です。また、1階か、車いすの方でも楽に出入りできるエレベーターがあることも重要です。難しい場合でも駅やバス停から近くないと厳しいでしょう。

次に、内装です。整形外科クリニックでは、全体的に広めのスペースが必要です。待合室や診察室はもちろん、リハビリ室も基準では45㎡(運動器リハビリの施設基準を出すために)必要であり、実際の運用ではそれでは狭いと考えてもっと広く確保している先生が多いです。また、いすは高さが異なる(少し高めの腰掛など)の用意があると良いです。

さらに、採用です。整形外科クリニックでは、理学療法士・作業療法士・放射線技師といった専門職の採用が必要になります。これらの職種は給与に地域差が出るので(通常の地域差に加えて、供給が学校の数によっても変わってくるため)最初に周辺の求人の価格を確認する必要があります。通常の求人媒体だけではなく、各専門職が見るWEBサイトにも求人票を掲載することがあります。

また、マーケティングです。整形外科クリニックでは、高齢者から若者まで幅広い年代へのマーケティングが必要です。そのため、アナログの広告(看板やチラシなど)やWEB広告(リスティング広告や各種ポータルサイトなど)の双方が有効です。特にWEB広告は、オンライン診療や在宅医療などの新しいビジネスモデルに対応するためにも重要です。

最後に、新しいビジネスモデルです。整形外科クリニックは新型コロナウイルスの影響で、オンライン診療や在宅医療などの新しいビジネスモデルに対応する必要があります。オンライン診療では、画面越しに患者さんの症状や動作を観察したり、適切な運動指導や予防策を提案したりすることができます。在宅医療では、患者さんの自宅や施設に出向いて診察やリハビリを行ったり、介護保険を使った通所リハビリテーションや介護リハビリテーションを提供したりすることができます。これらのビジネスモデルは、地域医療に貢献するだけでなく、患者さんの満足度や信頼度も高めることができます。

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