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人事担当者が「SDGsネイティブ」の採用について考えてみた

こんにちは!
SNSマーケティングエージェンシー「株式会社コムニコ」で人事を担当している鈴木です。
主に採用業務を担当しています。
実は、前職では営業をしていたので人事としてはまだ1年生のひよっこで、日々自問自答しながら奮闘中です💪

そんな私に『バトンをつないで #SDGs Challenge』が回ってきたので、この機会にSDGsと採用の関係性について深く知りたいと思い、SDGs×採用について記事を書くことにしました!

▼若年層のSDGsへの意識

人材採用が厳しいと言われる今、企業においてSDGsの取り組みは重要な採用戦略のひとつではないでしょうか。
複数ある理由の中で、今回は「若い世代の関心の高さ」に注目しました。

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんのヨットでの大西洋横断や国連気候行動サミットでの演説のニュースは、皆さん記憶に新しいのではないでしょうか?
彼女の想いや取り組みに対し、世界中の多くの若者が共感し、大きなムーブメントが生まれました。

日本の若者も例外ではありません。
ウェブメディア「IDEAS FOR GOOD」によると、10代から30代のミレニアル・Z世代が多くをしめる読者へのアンケート調査では、7割超が環境や社会課題に「関心がある」という結果が得られたそうです。
この世代は、インターネットが当たり前の環境で育ち、SNSで日常的にコミュニケーションを取ることから「デジタルネイティブ」と言われています。
同様に、環境や社会課題を自分事として捉えている「SDGsネイティブ」でもあります。(参照元:経済産業省「SDGs経営ガイド」

SDGsについての講義を設ける学校も増えており、若い年代のSDGsへの関心が更に高まっています。株式会社電通の第3回「SDGsに関する生活者調査」(2020年1月)の結果では、45.1%の学生がSDGsを認知しています。
また、就職活動で「社会貢献」を軸にしている学生も多く、株式会社ディスコの「就活生の企業選びとSDGsに関する調査」(2020年8月)では、30.0%の2021年卒の学生が「社会貢献度が高い」ことを理由に就職先を決定していました。この結果から、企業のSDGsへの取り組みは学生が企業を選ぶ指標の一つとなりつつあることがわかります。

採用に大きく関係するSDGsの取り組み。
どのように若い世代へ自社の取り組みを認知させるかが、採用活動のポイントになりそうですね。
そこで、個人的に「若い世代の共感を生みそう!」と思う取り組みを3つご紹介します。

▼企業の取り組みをPickUP!

①象印マホービン株式会社 「MY BOTTLE IS A BATON」

参照:https://www.zojirushi.co.jp/cafe/action/

象印では、2006年からマイボトルを普及するプロジェクト「MY BOTTLE IS A BATON」を続けています。
このプロジェクトの一環として、2011年からは国内最大級の音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL」に協賛し、「出張!給茶スポット」を配置。マイボトルを持参した来場者に、ほうじ茶を無料で提供する活動を行っており、毎年「フジロッカー」で大賑わいだそうです。

この取組みが貢献するであろうSDGsの目標はこちら↓
目標12:つくる責任 つかう責任
目標14:海の豊さを守ろう

②株式会社メルカリ 「GREEN FRIDAYサステナブルファッションショー」

参照:https://about.mercari.com/press/news/articles/20201113_mercarigreenfriday/

メルカリは欧州を中心に広がっている持続可能な消費を促す「グリーンフライデー」に合わせ、2020年11月26日に新作ゼロの「サステナブルファッションショー」を開催し、YouTubeにてライブ配信を実施しました。
ファッションショーでは一般参加者からモデルを応募し、モデルが持参した自宅にある着なくなった服をベースに著名人がスタイリングを構成。
着なくなった服をカッコ良く再利用するという点で、SDGsへの取り組みを身近に感じた若い世代も多いのではないでしょうか。

この取組みが貢献するであろうSDGsの目標はこちら↓
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標12:つくる責任 つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を

Allbirds合同会社 「地球に優しいスニーカー」

Allbirdsは、2016年にサンフランシスコにて設立され、2020年1月に若者の街といわれる原宿に日本第一号店をオープン。履き心地の良さや、丸洗い可能なことによる手入れの簡単さに加え、カーボンフットプリント(※)を可能な限り減らす取り組みをしていることが、若い世代から支持を得ています。
最近では、Youtuberのマコなり社長とのキャンペーンで更なる認知拡大に成功しているようです。

※カーボンフットプリントとは:直訳すると「炭素の足跡」。商品のライフサイクル全体で排出された温室効果ガスの排出量を合算し、それをCO2排出量に換算して表示させたもの。(引用元:環境省)
この取組みが貢献するであろうSDGsの目標はこちら↓
目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
目標12:つくる責任 つかう責任
目標13:気候変動に具体的な対策を

▼おわりに

今回紹介させて頂いた事例は、一見採用と直接関係がないように思えますが、SDGsネイティブの生活にとけ込み、共感を得て、若い世代との距離を縮めているのではないかと思いました。
どの企業の取り組みも、楽しく、身近なことから始められるので、「私にも出来そう!」と思えてきますよね。
結果、企業へのエンゲージメントも向上し、未来の人材採用に繋がると思います。

未来の人材に関連する話しですが、2020年度から「持続可能な社会の創り手の育成」を目指す新学習指導要領が全面実施されます。つまり、SDGsネイティブがこれから益々増える、ということです。
これからの時代、今以上にSDGsの取り組みが企業ブランディングや採用活動に大きく関わってきそうですね。

「楽しみながら、出来ることをコツコツと」
2020年5月に実施した全社で行ったSDGsワークショップの時、こんな言葉が多く聞こえてきました。これは個人だけではなく、企業にも言えることかもしれません。
私も採用担当として、SDGsネイティブとの関わり合い方や自社の取り組みをどう伝えていくべきなのか、改めて考え、行動に移していきたいと思います。

今回ご紹介した事例が、採用担当者の方やSDGsの取り組みを検討している企業の方にとって、きっかけやヒントになれば幸いです。

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