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お灸のススメ

 こんにちは、とまよこ りゃんシーです。
 長い闘病生活の中で、「経絡」についてかなり知識を得たのでここでまとめてみたいと思います。

自律神経について

 僕の記事で何度も取り上げている「自律神経」ですが、具体的には交感神経は「背中(脊柱)」から各臓器に、副交感神経は顎辺りから木の根っこのように各臓器に伸びています。「ツボ」とは、この自律神経が肌の近くに分布している箇所を言います。また、東洋医学で言う「ツボ」と、西洋医学で言う「トリガーポイント(痛覚を麻痺させるための麻酔を打つ箇所)」が酷似していることから、「ツボ」とは痛覚神経でもあると考えられています。痛みを感じてから自律神経症状が現れるまで時間差があることから、ふたつはなんらかの関連性があると考えられます。また、なぜ興奮を司る交感神経が背中側に、休息を司る副交感神経が体の前面に分布しているかと言うと、背中の刺激は主に外敵からのもので、前面からの刺激は心を許した相手からの刺激だからだと考えられています。

「陰」と「陽」の経絡

 経絡には大きく分けて「陰」の経絡と「陽」の経絡があります。「陰」の経絡は副交感神経を亢進させ、「陽」の経絡は交感神経を亢進させます。では、それぞれ見ていきましょう。

「陰」の経絡

「陰」の経絡は主に体の前面にあります。

  • 心包経……視床下部と繋がっており、精神的な安定を促します。「感情ローテーションワーキング法」でコントロールする自律神経も視床下部の自律神経です。

  • 脾経……膵臓と繋がっており、インスリンを分泌させ血糖値を下げる働きがあります。また、子宮口が下がり生理痛がらくになります。

  • 任脈……脳下垂体と繋がっており、さまざまなホルモンバランスを整える働きがあります。成長ホルモンを分泌して睡眠を深くします。

  • 心経……心臓と小腸に繋がっており、心臓の鼓動を遅くし、小腸の蠕動運動を亢進する働きがあります。

  • 肺経……肺に繋がっており、気管支を広げる働きがあります。また、風邪予防に効果があると言われています。

  • 肝経……肝臓に繋がっており、肝臓の働きを抑え、血糖値を下げる働きがあります。胆汁の分泌を促します。

  • 腎経……腎臓と副腎に繋がっており、腎臓の働きを強め、副腎の働きを抑える働きがあります。

「陽」の経絡

「陽」の経絡は主に体の背面にあります。※ただし、「胃経」だけは体の前面にあります。

  • 三焦経……視床下部と繋がっており、精神的な興奮を促します。「感情ローテーションワーキング法」でコントロールする自律神経も視床下部の自律神経です。僕は、低血糖発作が起きる時は必ずここが痛くなるので、ここが痛み始めたらすこし糖質を摂るようにしています。

  • 胃経……インスリンの分泌を抑え、血糖値を上げる働きがあります。また、胃液の分泌を促します。

  • 督脈……脳下垂体と繋がっています。脊柱の上と、頭頂部の場合は脳内ホルモンの分泌を調節します。

  • 小腸経……心拍数を上げる働きがあります。心臓病の人に効果があるとされています。

  • 大腸経……排便を促します。僕は潰瘍性大腸炎なのですが、症状が強いときは大腸炎の経絡上に沿ってアトピーが出ます。

  • 胆経……肝臓に繋がっており、グルコースの分解を促し血糖値の上昇を促します。片頭痛にも効果があります。胆汁の分泌を抑制。

  • 膀胱経……膀胱に繋がっており、排尿を制限します。また、副腎を刺激し、コルチゾールの分泌を促します。

 だいたい同じ経絡上ならどのツボを押しても同じような効果が得られます。

お灸のやり方

 お灸はお近くのドラッグストアで購入できます。「せんねん灸」であれば、一番弱いのがレインボー、次が竹生島です。僕はいつもこれを使っています。使い方は、取扱説明書には「火を付けてから肌に貼る」と書いてありますがそれだと焦って場所がズレたりするので、僕は貼ってからライター等で火を付けてます。「灸を据える」という言葉から、物凄く熱いイメージがある方もいるかもしれませんが、実際は熱すぎると火傷をするだけなので、火傷をしない程度の熱さで大丈夫です(もしあまりにも熱かった場合は、デコピンではじき飛ばすといいですよ)。僕は1日に3~7カ所くらいやっています。

 以上は僕の経験を織り交ぜたものですので、個人差はあると思うのでご自分の体に合ったツボを見つけてくださいね。
 ちなみに長さの数え方は、人差し指の真ん中から薬指の真ん中までが2寸、人差し指から小指までの全長が3寸、小指の第三関節から親指の先までの全長が約5寸です。
 以上、とまよこ りゃんシーでした。

発達障害なりに色々考えて生きてます。応援していただけると嬉しいです。