「お腹が空いてから食べましょう」は、いいのかな?〜後編〜
お待たせしました。後編です♪
前編をまだ読んでいない方は、こちらからどうぞ。
↓↓
ではでは、
cの「お腹が空いていることに気づけないから」の場合をみてみましょう。
3. お腹が空いていることに気づけないケース
①日常的にお腹が空いている
そんなことありえない、と思うかもしれませんが、お腹が空いていることが日常的になると、お腹が空いたと感じなくなることがあります。
お腹が空いてから長時間食べないままにしていたら、いつの間にかお腹が空いたことを忘れてしまったことはないですか?
お腹が空いたと感じてもしかたないから、体があきらめちゃうのかなと想像…
つまり、頭ではお腹が空いたと気づかなくても、体はお腹が空いている可能性があるということです。
それから、高齢のかたで、「お腹が空いていることに気づけない」ことがよくあるように感じています。
この原因のひとつとして、これ ↓↓ があるように思います。
②高齢のかたの栄養不足
高齢のかたは、「もう歳だからそんなに食べなくていいのよ〜」とおっしゃることが多いですが
とんでもない!!
もう一度言いたい。
とんでもない!!
なぜかというと、何歳になっても、生きているひとの体は常に『壊す』と『作る』が起こっていて、細胞が入れ替わり続けているからです。
何歳になっても、傷は治りますよね。治るまでの時間に違いはあっても。
これは、体の中で『壊す』と『作る』が起こっているから。
何であろうと、作るときには材料が必要ですよね。
体の材料は、栄養。
なのに、歳とっているから栄養は必要ないと思い込んで食事の量や回数を減らしていると、栄養不足になってしまうわけです。
この栄養不足のために、今回の記事で何度も出てきている消化酵素をうまく作れていない可能性がかなりあります。
この図式です。
食べない
↓
消化酵素が十分に作られない
↓
食べられないからお腹が空いたと感じない
これに加えて、高齢になると感覚が鈍って、空腹感を感じにくいこともあるようです。
高齢者の脱水の原因の一つに、喉の渇きを感じにくいというのがありますが、そういう感覚の鈍りのひとつではないかと思います。
この場合は、お腹が空いたと思っていなくても、決まった食事時間に食べると、ぺろっと完食できたりするもの。
「お腹が空いていないと思ったけど、食べ始めたら美味しいし、全部食べられちゃうもんだね」と、私の80代の母はよく言っています。
「時間で食べるのではなく、自分の体の感覚を大切に」というのをよく目にするけれど、と前編の冒頭で問題提起しましたが、この「お腹が空いていることに気づけないケース」の場合は、むしろ時間で食べることこそが重要ではないかと思います。
ここまで、「お腹が空いていないと感じる」理由や体の状態、そして、そういう時には食べなくてもいいのかということについてお話ししてきました。
↑この危険性もあるよね、と思っていただけたでしょうか。
と、ここまでは「お腹が空いてから食べましょう」問題に関して。
この次の続編では、「食べる」ということについて、クライアントさんたちをサポートする中で私が実感してきたことを紹介します。
**続編の内容**
4. 一日3食はいらない説
5. 食べるとお腹が空くんです
6. 自分に合っているかを知る方法
7.食べられない人はどうすればいいの
そう、食べると、お腹が空くんですよ。
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