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あっ、危ない!家にも危険はいっぱい!?はしゃいで走り回る子どもに注意!―「家の中で子どもがヒヤッとした体験調査」―

家の中で子どもがヒヤッとした体験とは!= 転倒・転落・衝突の3つにご注意を

みなさん、こんにちは。LIXIL住宅研究所note編集部です。
今回は、私たちが住まい研究の一環で実施している住まいに関する各種調査から「家の中で子どもがヒヤッとした体験に関する調査」結果ついて紹介します!

子どもにとって最も安全で、安心できる場所である家ですが、子どもの不慮の事故の約半数が家の中で起こっています。その要因としては、子どもは親の予想もつかない行動をすることに加え、子どもにとって危険な場所が家の中に数多くあることを家族がわかっていないことも考えられます。

子ども目線で家の中を見直すことで、子どもの家庭内事故を未然に防ぐことができます。LIXIL住宅研究所では、2021年の7月に子どものいる20代から40代の男女(回答:1,075)に「家の中で子どもがヒヤッとした体験」を調査しましたので紹介します。今回の調査結果を家庭内事故防止のためにお役立ていただけたら幸いです。

家の中で子どものヒヤッとした体験がある方74.9%

子どもが家の中でヒヤッとした体験があるか?との問いに4人に3人が「ある」と回答しました。ヒヤッと体験は大きな家庭内事故に結びつく可能性があります。

家庭内でのヒヤッとした体験BEST7 

7位 浴槽などで溺れる = 13.4%
気がつかないうちにお風呂場のドアを開けて、お湯を溜めていた浴槽で溺れそうになった、などのヒヤッと体験です。脱衣室などの扉では、子どもがとどかない位置にチャイルドロックを設置するなどの対策があります。

チャイルドロックについて
チャイルドロックは、子どもの手の届かない高さ(1.5m)に鍵をつける対策です。水回りである、浴室につながる脱衣所や洗面所、トイレなどの室内ドアや浴槽の入り口のドアにもつけられます。子どもにとって危険なものや子どもがイラズラして壊してしまうようなものがある部屋の扉にも効果的ですね。
また、キッチンの収納庫用のチャイルドロックなどもあり、包丁などの刃物を子どもが勝手に持ち出さないように工夫されたものもあります。

6位 小さいおもちゃを飲み込むなど誤飲 = 26.1%
子どもはなんでも口に入れてしまいます。小さなおもちゃだけでなく、家の中にある危険な物はできるだけ子どもの手のとどかないところにおくことを徹底する必要があります。

5位 熱い飲み物をこぼすなどやけどした = 31.8%
熱い飲み物だけでなく、調理中のキッチンには鍋やフライパン、やかんなどやけどの原因となるものがたくさんあります。調理中は子どもから目を離さない、近くで遊ばせないなどを心がけてください。

4位 ドアや収納扉に手をはさむなど = 44.1%
子どもだけでなく、大人もドアや扉などに手をはさみ怪我をすることもあります。本体が縦枠に近づくと自動的にブレーキがかかり、ゆっくり閉まるソフトモーション機能がついた室内引戸や開き戸などが効果的です。

ソフトモーション機能ついて
ソフトモーション機能は、扉が閉まるときに自動的にブレーキがかかり、ゆっくり閉まる機能です。
引き戸タイプと開き扉タイプがあり、閉めるときに指をはさみにくくするだけでなく、閉め忘れ防止、開閉時の衝撃音の軽減などの効果もあります。特に引き戸の場合は、開け閉めの双方にソフトモーション機能がついたものもあり、子どもだけでなく、誰にでも安全な機能です。

3位 壁や窓や家具にぶつかるなどの衝突 = 45.2%
子どもは家の中を走り回ることが大好きです。夢中になって走っていると思わぬ物にぶつかることも!その対策としては、家具の角にクッション材をつけたり、壁の角を丸く加工するR出隅などの対策があります。

R出隅について
子どもがはしゃいで走り回っているとき、壁などの角にぶつかると大怪我の可能性もあります。でも、子どもは家の中を走るのが大好きですよね!壁の角に丸みをもたせたR出隅を採用しておくと、万一ぶつかった時でも怪我をしにくく、安全性が高まります。

2位 階段や家具から落ちるなど転落 = 50.4%
階段からの転落は大怪我になることもあります。また子どもは家具など高いところに登りたがるため転落の危険性もあります。階段の段鼻に滑り止めクッションをつけることで、子どもがかけ下りたり、子どもを抱いて昇降したりしても転倒しにくくなります。

滑り止めクッション付き階段について
階段は、家の中でも危険なところの一つです。子どもがかけ降りたときだけでなく、高齢の方の上り下りや荷物を持っての上り下りなどの際、足を踏みはずすことも考えられます。滑り止めクッション付き階段は、階段の踏板の角に滑り止め機能のついたクッション材がついているため、転んだ時の怪我を軽減する効果が期待できます。

1位 つまずいて転倒 = 62.5%
家の中にはさまざまな段差があります。子どもだけでなく、高齢者にとってもこの段差は危険です!ちょっとした転倒が大怪我に結びつくこともあります。長い年月生活する住まいでは、高齢になっても、つまずきなどの事故を未然に防ぐためにできるだけ段差を解消した設計が求められます。

読者の皆さんは、子どものヒヤッとした体験したことがありますか?実は私も子どものころ階段からすべり落ちて危ない目にあったことがあります。幸い大きな怪我には至りませんでしたが、代わりに、壁に穴をあけてしまいましたが・・・。

できる限り子どもから目を離さないようにしていても、子どもの好奇心は旺盛ですから思いもしない行動をします。子どもを常に見ていられればいいですが、それは難しいですよね。そんな時には普段からさまざまな安全対策を施しておけば、大きな怪我を予防することができますよね。

LIXIL住宅研究所note編集部では、アイフルホームの『子育てに役立つ家づくり』の中から、子どもの安全・安心を考えた「キッズセーフティ」について紹介しています。子どもにとって安全な住まいは、もちろん大人や高齢者にとっても安心して暮らせる住まいです。ぜひともこちらの「note」も読んでください。よろしくお願いします!

▶️ noteのキッズセーフティにリンク


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