外側がどんなに変わっても決して消えることのない火とつながる|裏の畑 Body work部
8月19日(木)。
月に一度通っているシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。
その前半一時間で、ボディワーク講座を行っています。
今は獅子座の季節ということで、「じぶんの内側の火」を清め、育んでいくことを意図してワークしました。
シュタイナーは獅子座は熱感覚。
そして不動の火を意味していると言いました。
これから秋に向けて火の使い方が変わっていきます。
冬至から夏至にかけては、熱を外側に使ってきました。
冬の重たく冷たい地を破るための春の火。
「発生」の火。
そして、東洋医学的には春は「怒り」の季節でした。
天に向かって上へ上へと伸びようとする夏の火。
「生長」の火。
それは、「喜び」の火でした。
夏至を経て、最高潮に達した陽(火)は、徐々に下り坂。
ここからは陰の気が立ち上がってゆきます。
来たる秋はその火を内側にグッと閉じ込め、
「成熟」のために使います。
そして、冬になるといよいよ外界から熱がひき、
秋に収穫したものが冷たく固まり、結晶化されていきます。
意識のフォーカスは肉体から精神へと移っていきます。
冬の火は「安定した火」です。
これから外が寒くなり、影が増してきた時、
心身がすっかり凍てついてしまわぬように、
内側を自分にとって最適な温度に保っていられるように、
内側を灯す安定した火を育んでおくことが必要です。
というわけで今回は、まず「怒り」という自分のなかの生まれたての火を、安定した火へと成長させていくためのワークをすることにしました。
まず時間をとって、
最近イライラしたこと
ムカついたこと
怒りを感じたこと
正義感を覚えたこと
本当はこうしたいのになかなか現実が動かない時に抱いた感情
などなど、を自由に紙に書き出していきました。
本来なら今頃の季節は盆踊りに花火など、「火の供養」のためのイベントがたくさんある時期です。自分のなかに生まれた火を人とともに昇華させて、火を育てるための祝祭や儀式がきちんと用意されていたのです。
しかし、その祝祭や儀式のための時間が失われている昨今。
各々が各々の形で火を昇華させるための方法を探しているのかもしれません。
ここ最近ネットニュースや掲示板なんかをみているとあらゆるところで「火」が広がっている光景をそんな風にみています。
春に活発になる肝、そして土用の脾(胃)を経由して、心臓へ。
移り行く火を浄化して、これから外界がどんなに寒くなろうと、影が強くなろうと、決して消えることのない火を自分の中に感じる、という願いと意図を持って誘導瞑想とイメージワークをしました。
火は、外のものと認識した時に自分を侵害してくるような脅威として感じられるでしょう。
しかし、内側にある火の感覚としっかり繋がっている人はきっと恐れない。
堂々とその人らしく、燃えて、そして周りを変えていく力を持っている。
真摯に取り組んでくださった仲間の姿から熱を受け取った日でした。
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