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Body work講座 & お話会

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#シュタイナー

養生は元気な時にこそ、やるべし!|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 12月12日・大雪。 本当に12月?本当に年末年始になるの?と疑いたくなるくらい今年は冬に入ってからも暖かい日が多いのですが、太陽の下に立つとやっぱり冬だなぁと感じます。澄んだ空気を灯すように、静けさをまとったお日様の光がキラキラと輝いているのを感じると、冬至に向かっていくのだなと感じるのです。大雪は、そんな空気感の中、この一年の時の重なりを愛しんで振

『十牛図のワーク・第八図』宇宙意識を旅する ⑤太陽との出会い|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓ 6月20日。 翌日に夏至の日を控え、陽のエネルギーを生活の中でも強く実感できる日でした。さて、この日は第5回目、十牛図の第八図の最後の回。 牛とはぐれ、追い求め、対峙し、二人で協力してたどり着いた「家」という夢とビジョンが叶った世界を表していたのが第七図でした。第八図では、その家を捨てより広大な精神世界へ開かれていくという段階な

星々の誘導瞑想&アートワーク講座

古より「人間は7年周期で発達する」という考えが存在していたのをご存知でしょうか?現代でも幼少期、学童期などと約7年ごとの発達段階のくくりがありますが、確かに7年ごとに区切って人生の出来事や体験を並べてみると、そこにはざっくりと大きな一つ塊で人生を見ていたらわからなかった法則のようなものが見えてきます。 また、シュタイナーらはその7年周期は太陽系の星々の並びと関係していると言いました。その星々のもつ神話と対応する年齢は深く関係しており、対応する星の神話と各年齢を照らし合わせて

リビングルームに作りたい思いがある人が来るから、アトリエになる。

先週、友人の恵子さんがかわいいお子さん2人を連れて、訪ねてきてくれました。水彩画をやってみたいとリクエストがあったので、わたしがいつもやっているシュタイナー教育の三原色のにじみ絵をみんなで体験してみました。 5人分の机や画材を並べると、自宅の小さなリビングルームが、あっという間にアトリエに大変身。先月はみおちゃんも絵を描きにくれたのですが、お家に絵を描きにきてくれる人がいて、ここが創造の場になるのはとても嬉しい。 わたしはこのリビングルームを生活と地続きの「何かを思いつい

暦のお話と四大元素のワーク|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の後半の部で、Body work講座を担当しています。前半の部の絵の教室はこちら↓ 3月15日。 来月から十牛図をテーマとした新しいクールに入りますが、その前にこの一年間のテーマ「暦と季節」についておさらいをしてみました。普段わたしたちは当たり前にカレンダーを共有してともに社会を営んでいますが、それってよくよく考えたらとても凄いことなのです。 いつもこの講座で引用させてもらっている松村潔氏の十牛図の本の中に、「暦とは時間の家であ

デジタルネイティブ世代へのまなざし|お話会

少し前になりますが、3月8日に「デジタルネイティブ世代へのまなざし」と題したお話会をしました。現代の子育てはとても大変だと思います。なぜなら、自分達とは全く次元の異なる人間を育てなくてはいけないのですから。 ここでいう「デジタルネイティブ世代」とは、インターネットであらゆるものがつながり合い、テクノロジーによってあらゆることが効率化された社会の中に生まれてきた子どもたちのことを指します。 一方で、今子育て真っ只中にあるわたしたち親世代は、その前の時代を知っている人がほとん

死は生を輝かせる|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」にて、Body work講座を担当しています。絵の教室についてはこちら↓ 2月15日。 立春を終えて春の頂点である春分に向かい始めるこの時期は、冬の気と春の気がせめぎ合う時。冬にため込んだ古いものと新しく生まれてくるものがぶつかり合う。前年をふり返って手放していくことを整理しながらも、冬の間に醸造されたことの中からエッセンスを取り出し、次の年に持ち越していくものを掴んでいくときです。 前回のBody work講座で、新しい一年が

インターネットの世界を作るのはそれに先行する人の意志|裏の畑body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の前半にて、Body work講座を担当しています。後半の絵の教室の記事はこちら↓ 1月18日。 二十四節気では最も寒い「大寒」に入ろうとしている時でした。 田畑は眠り、身体にはこたえる時期ですが、それとは相反して地上世界の繁栄に縛られなくなったエネルギーは精神面へと注がれます。冬の土用にも入っていますので身体の養生をしつつ、今の季節は精神を研ぎ澄まし、自由にするワークをするには最適です。 今回はこういう季節柄というのもあって

未来に呼ばれて歩く、そして立つ|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の前半にて、Body work講座を担当しています。後半の絵の教室の記事はこちら↓ 今年最後のBody work部でした。クリスマスも近かったので、冬至祭からクリスマスの成り立ちや、聖十二夜、古代ゲルマンの儀式なども併せてお伝えさせていただいて盛り沢山な内容でした(来年はクリスマスなどの行事は単独にしようかなと考え中)。 この講座では、天球の音楽を聴いていた古い時代の医学のあり方をベースとして、シュタイナーのいうところの十二感覚を

大好きだった人、わたしの中のアニマ・アニムスとの再会|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の前半にて、Body work講座を担当しています。後半の絵の教室の記事はこちら↓ 今月のテーマは、アニマ・アニムス。 秋分を終えると段々と太陽の光が地上から遠のいていきます。秋からの季節は、自分の中の影や闇との対峙が始まる、とシュタイナーはいいます。 前回は、ユング心理学の「影」をテーマとして扱いました。 ユングは自我で認識できない全てのものを影であるといいました。自分が選んでこなかったこと、生きてこなかった可能性、夢の領域・

外側がどんなに変わっても決して消えることのない火とつながる|裏の畑 Body work部

8月19日(木)。 月に一度通っているシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。 その前半一時間で、ボディワーク講座を行っています。 今は獅子座の季節ということで、「じぶんの内側の火」を清め、育んでいくことを意図してワークしました。 シュタイナーは獅子座は熱感覚。 そして不動の火を意味していると言いました。 これから秋に向けて火の使い方が変わっていきます。 冬至から夏至にかけては、熱を外側に使ってきました。 冬の重たく冷たい地を破るための春の火。 「発生」の火。 そして、東

わたしが支えている時、わたしも支えられている|裏の畑Body work部

2021年7月13日。 月に一度通っているシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の前半で、ボディワーク講座の時間を持たせてもらっています。 この講座では「季節と身体の調和」をテーマの中心におき、ここのメンバーの今の状態に合わせて、二十四節気や医療占星術の考えを取り入れたワークをデザインしています。 二十四節気と占星術は洋の東西こそ違えど、ともに見かけ状の太陽の通り道(黄道)に名前を与え、身体と森羅万象とのつながりを知るにはとても良い叡智です。 先日は二十四節気では小暑の時期

みぞおちの太陽を感じるワーク|裏の畑 Body work部

2021年6月17日。 月に一度通っているシュタイナーの絵の教室の前半で、からだのワークや講座の時間を持たせてもらっています。全3回のおためし講座予定でしたが、ありがたいことに継続させていただけることになったので、この教室がずっと大事にしていてきた「季節」というテーマを取り入れて、からだのお話をしてみることにしました。 今日は導入に、医療占星術のお話をしました。 わたしは、占星術は二十四節気の西洋版と解釈していて、ちょっと毛色は違うけれど、身体と森羅万象とのつながりを知る

あなたの中のわたし、わたしの中のあなた|裏の畑Body work部

月に一度通っているシュタイナーの絵の教室の前半で、からだのワークや講座の時間を持たせてもらっています。 先月は、わたしの中にいる相手を感じよう、というワークをしてみました。 わたしの中の相手。どういう意味でしょうか。 普段わたしたちは、自分のことを「個」と認識して存在しています。 西洋的な「個」として自立して存在するのがよし、とされる考えが一般的になった現代は、この傾向がとても強い時代かもしれません。 しかし、一見「個」としてバラバラに存在しているように見える私たちも