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未来に呼ばれて歩く、そして立つ|裏の畑Body work部

月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」の前半にて、Body work講座を担当しています。後半の絵の教室の記事はこちら↓

今年最後のBody work部でした。クリスマスも近かったので、冬至祭からクリスマスの成り立ちや、聖十二夜、古代ゲルマンの儀式なども併せてお伝えさせていただいて盛り沢山な内容でした(来年はクリスマスなどの行事は単独にしようかなと考え中)。

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この講座では、天球の音楽を聴いていた古い時代の医学のあり方をベースとして、シュタイナーのいうところの十二感覚をワークに織り込んでいます。この時はちょうど冬至を目前に控え、太陽が射手座から山羊座に移ろうかという時期でした。というわけで、射手座の運動感覚と山羊座の平衡感覚のお話とワークをしました。

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射手座はタフ、とよく言われますがそれは射手座特有の運動感覚に基づきます。運動というと、普通はこの身体を他の場所へ移動させる、今いる場所がA地点だとすると、目的地のB地点まで身体を運んでいくということをイメージするのではないでしょうか。それはとてもエネルギーが必要になることです。

しかし、射手座の運動感覚はそれとは違います。

B地点に呼ばれるのです。それは未来から呼ばれる、とも言えます。自分がA地点から「行こう」とする力と、B地点が自分を引っ張ろうとする力の双方を使って動いていくのです。だから疲れず、動き続けることができるのです。

まだ形にはならないけれど、確かに自分を呼んでいる力を信じて足を動かしてみる。これが射手座の運動感覚をうまく使いこなすコツです。

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しかし、動き続けてばかりいるとそれは単なる「放浪」または「漂流」になってしまいます。こうして動き続けながらあるとき、ここ、という場所へしっかり立ち、そこで意味を受け取り、役割を果たすという「止まる」働きが必要です。

その止まる働きをを持つのが山羊座の平衡感覚です。伊能忠敬が全国を足を使って歩き回り、そして地図を作っていったように、未来に呼ばれて歩き、立ち止まって旗を立て、そしてまた歩きはじめる、というサイクルがとても必要です。

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いつも素敵なお写真を共有してくださる参加者のYさん。もぐらの穴を見つけたようです。

動こうとする時。

なんだか動きが硬いなと感じる時は、山羊座の止まる働きが強すぎるのかもしれません。そんな時は、射手座の運動感覚を使ってみるとき。目的を決めず、自由にフラフラと足を動かしながら、硬くなってしまった枠をいい塩梅まで緩めてあげるのです。

逆に、あれもこれもと揺さぶられてなかなか落ち着きどころがわからなくなっている時は、射手座の運動感覚が強すぎるのかもしれません。そんな時は、山羊座の止まる感覚を使ってみるとき。ここという場所を決めて、しばらくそこで何ができるのかを考えてみるのです。

この二つのバランスの中で、社会でどう生きるのかを知っていくのです。

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写真はわたしがフラフラ歩きながら心をひかれた、たわし。
動かぬ野生、というイメージを受け取り、それを松果体のあたりに感じました。
イメージングの力を開いていくことが来年のワークに活きてくるのかもしれません。

今年は一人で黙々と取り組んでいたワークを人とと共有する機会に恵まれた一年でした。もう今年もあとわずか。すべての瞬間に感謝を注ぎながら、暮れていく年に別れを告げていきます。

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