最高の調味料
あのコと食事に行った
前回にもちょっと書いたけど、大学の課題で写真を撮りたいらしく、その流れで前に約束した牛カツを食べに行ったんだ
新宿駅、待ち合わせは午後7時
頭の中で流れる「トーキョーは夜の7時♪」(知ってます?)
授業がおしたため「15分くらい遅れちゃう」とLINEがきたけど待ち合わせで待つのはキライじゃない
ネオンの明るい新宿駅東口だから、本を読むのも苦ではない
今日の本は久しぶりに山田詠美さんの「ぼくは勉強ができない」だ
秀美くんの口調が好きなんだな
文章が、なめらかに頭の中を流れる
ふと顔をあげると、手を合わせて「ごめん」のポーズをしながらやってきた
何度も何度もあってるのに、明るいところで会うのはやっぱ気恥ずかしいというかドキドキする
前にご飯食べに行った時とはまた違う印象のメイクや服装がドキドキを増幅させた
お店まではたかだか5分
仕事帰りか、飲みに行くのか、さすが新宿と言わんばかりにたくさんの人
ちっちゃいあのコと離れないように手をつなぎたいけど、そんなことは口には出さないクールなフリをしたチキン野郎…
今日はビーフなのにね…
お店につき、颯爽?とエスコート
長い休みが終わり、学校が始まったあのコ
座ったとたんに学校のこと、課題のこと、たくさん話してくれる
牛カツってすぐできるんだよね
頼んで5分くらいですぐ運ばれてくる
さぁ、課題の時間だ
「ホントはちゃんとしたカメラで撮りたいんだけどね」
スマホを手に、あーでもないこーでもないと角度を変えながらの顔は真剣そのもの
「いい顔だなぁ」
真剣な顔に見惚れながら、先に食べだしていたら、付け合わせのサラダにドレッシングかけるの忘れてたw
「このアプリ、ご飯おいしそうに撮れるんだよ、見て!」
牛肉の赤さがうまそうだね
一通り撮り終えたら、「いただきます!」
かわいらしく手を合わせて頭を下げる
「このタレは何?どうやって食べるのがおいしい?」
ワクワクしたいい顔
「ワサビのっけて、このアンを絡めて食べるのがオレは一番好きかな」
「じゃあそれから食べてみよ!」
うん、かわいい…
「おいしーい!!」
うれしそうに、美味しそうに食べる
箸の持ち方がちょっと不思議だけど、食べ方がキレイ
これだけでお腹いっぱいになれる
ずっと見ていられる
「作りたいものがたくさんあるんだ」とデザインを勉強してるあのコ
たくさん食べながら、たくさん話すその顔はキラキラしてる
前にも書いたけど、ご飯は何を食べるかじゃない
誰と食べるかなんだよね
普段は1人で食べるのが好きなのに、味覚の振れ幅の小さいオレが、とびきりおいしく感じるんだから間違いない
大好きな子は、最高の調味料
なんか、オレが書くとエロく感じちゃうフレーズだけど、ホントおいしかったー!
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