以前は楽しめたことが楽しめなくなる 「アンヘドニア」
歳を重ねて、楽しいと思うことが減ったり、感動が減ったり、興味や好奇心が沸かなくなったと感じることが増えた。
若い頃は、体験すること、すべてが初めてなので、新鮮であり、感動するし、興奮もする。
同じ体験を繰り返すうちに、慣れてしまい、心が動かなくなるのは当然のことだろうとも思う。
私はもともと好奇心は旺盛なほうで、
生きている間にどれだけ感動できるか、
そしてどれだけ人の心を動かせるかを人生のテーマにしていたくらいだ。
なので、好奇心や興味がなくなるのは悲しいし、とってもつらい。。
世界中の情報が、すぐに画像や動画で簡単に見れてしまうようになったことは、この感動の減少の原因の1つだとも思う。
常に大量の情報が流れてくるので、何かに「すごい」と思っても、
すぐに次の「すごい」を探しつづける。
そして、そのうち何も感じなくなる。
世界中の人々が色々なことをやっているので、
自分のやっていること、やろうとしていることに意味はあるのだろうか?
価値はあるのだろうか?と思ってしまう。
新しいアイディアだと思っていたことも、どこかで誰かがやっていると気づいてしまう。
でも、イギリスの心理学者「ジュリー・スミス」さんは著書の「メンタルマネジメント大全」でこんなことを言っていた。
「何もする気になれない」と思っていても、何かを始めることで、自分の中で生物学的・感情的変化を起こすことができる。
気が乗らなくても、自分にとって大切なことをコツコツとこなしていこう。
やがて以前のような楽しさを感じられるようになる。
何事についても、それに取り組む価値があるのだろうか?と感じてしまうアンヘドニア。
気がつくと、この気持ちが「継続」の邪魔をしている。
本当は意味や価値など必要ないのだ。
ただやりたいと思うこと、好きなことをやればよくて、始めてしまえばいいのだ。
頭で考えてばかりいないで、動きだしてしまえば、後から楽しさはついてくる。
それは他者にとって意味や価値がなくても、自分にとっての意味や価値になり、楽しんで続けていれば、いつか他者の価値にもつながることがあるかもしれない。
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