友達の子どもを預かった話2〈前編〉

まさか、もう一度友達の子どもを見る羽目になるとは…


きっかけは友達からの連絡。遊びに誘われたのですが、指定された日に予定が入っていたため断りました。代わりに、この後予定が無ければ遊べるよと伝えると、じゃあ今日行こうということになったのです。友達の子どもを連れて。

まあ、その子どもがいても私は問題はないです。が、友達の行きたいと言うエリアに子ども向けの場所が無いのでね、どうしようかなと思ってました。私の行きたい場所も伝えたのですが、行く気配はなかったので、今度遊ぶ時に誘おうと思います。

この先、友達を「ユナさん」、その子どもを「ミアちゃん」と呼びます。一応伝えておくと、どちらも仮名です。

目的のエリアに向かうまで

約束の時間になったので待ち合わせ場所で会いました。ユナさんもミアちゃんもカバンを持っており、お出かけの準備はできている様子でした。私もカバンを持ってきました。早速、電車に乗って移動します。

5歳になるミアちゃんですが、電車で静かに座って待つことは流石に無理な様子。これは想定内なのですが、車内で何かに気を向けるのは至難の業。とりあえずシートに座って車窓を見せておけばいいかなって感じでした。

質問攻めの時間

でもいずれ限界がきます。「いつおりるの?」「つぎおりるの?」と、電車から降りる時を聞く質問がガンガンきます。「まだやで」「もう少しかな」とかで答えるしかなかったです。電車での行き方がいくつかあって、どれで行くかを決めてなかったことが原因ですね。

電車を降りても、乗り換えをしたので、「まだ?「つぎでおりる?」と聞かれました。「まだや~」、「あともう少し~」、みたいな感じてユナさんが答えるのがやっと、という感じです。ここまで私への質問は、ナシ!

全部ユナさんに向かった質問でした。他人事で申し訳ないけど、大変だなぁ。私が答えても良かったかもしれないですが…

最寄り駅に着きました

とにかく人通りの多い駅でした。迷子にならずに出れたので良かったです。駅を出てしばらく歩くことになりましたが、通りに店がたくさんあるので面白いと(私としては)思います。全部素通りさせてもらいましたけどね…

甘えたいよね、そりゃそう

数分歩いたくらいですが、ミアちゃんは「も~あるきたくなぁい」「だっこして」とユナさんにせがんでいました。それに対してユナさん、強めの口調で「ちゃんと歩いて!」。コワ…

ミア:いやだ~、あるけない。
ユナ:まだ少ししか歩いてないでしょ!
ミア:つかれた!
ユナ:そんなこと言わない!
ミア:あしのうら、いたいよ~
ユナ:もう、置いていくよ!

こんな感じのやり取りがしばらく続きます。なんやかんやでミアちゃん、歩いてましたけどね、無理矢理感は否めないです。横やりを入れてやりたかったですが、雰囲気で圧倒されました。無理!

結局、ユナさんが折れて抱っこするわけです。少しだけやで、という条件を付けて。最初からそうしたら良かったんじゃないの、そう思いました。ミアちゃんからしたら、電車に乗ってずっと待ち続けて疲れたのですから、歩きたくないのも分かります。

移動中の出来事

駅から離れていることもあり、かなり歩きました。ユナさんの目的地に着く前のこと、少し寄り道をしたいとのことで、ついていくことにしました。

自由気ままやね

その途中でゲームセンターを見つけたミアちゃん、ユナさんから降りてまっすぐゲームセンターへ向かいました。その隙にユナさん1人で行ってくるというので、私はゲームセンターでミアちゃんを見ることになりました。何も考えず行動するあたり、どっちもどっちやなぁ。

ミアちゃん、UFOキャッチャーの景品で欲しいものがあり、私にやりたいとせがんできました。やらせるつもりはなかったので、お金がないのを理由にして断ることにしました。

折れるのも分かる気がします

ゲームセンターでのやり取りはこんな感じ。

ミア:この○○がほしい。ねえ、やりたい。
華凛:お金がないのでダメです。
ミア:ねえしたい、おねがい。
華凛:お金がないんだもの、無理だよ。
ミア:ねぇ、お~ね~が~い~!

子どもからの無理なお願いは保育所でもされる時がありますが、理由をつけて断れば大抵は引き下がってくれます。それを期待しましたが、無理だと感じました。ゲームセンターの誘惑は強いんです。何かしら引き下がってもらえる方法がないか考えました。

幸か不幸か、財布には10円玉が数枚だけ入ってました。それを全部出して「これでできるの?」と聞きました。答え「りょうがえしたらできる!」。マジ?

両替機に硬貨を入れてそのまま返ってくるところを見せれば諦めてくれるかな、それを期待して、両替機に連れていきました。ミアちゃんに10円玉を渡して入れてもらいました。案の定、そのまま戻ってきましたが、それを面白がったので、それはそれでまずいなと感じました。仕方ない、お札を両替して1回だけという条件ですることに…

結局そうなるんだ

1回だけしたUFOキャッチャー、予想通り取れませんでした。ミアちゃんはどうしても欲しいので、「もう1かい」とせがんできましたが、私は「1回だけという約束だもの」と言い、断りました。その時にユナさんが戻ってきました。ミアちゃんはユナさんにもせがんでましたが、「アカン!!」って怒ってました。

ミアちゃん、1回だけの約束って言いましたから、守ってください。そして諦めるということを知ってください。

ユナさん、いきなり子どもを置いて行くの辞めてくれないかなぁ。

目的地手前でのこと

ユナさんの目的地に向かう途中、ミアちゃんも一緒に行きたいと言い出しました。ダメだと言ったので、「あ、これ、預からなあかんやつや」と思いました。行きたいと言われたエリアを聞いた時点で予感していましたが、的中してしまったのです。

ダメな理由は2つ。1つは前に行った時に2人でした約束を守れなかったため。もう1つは1人で行くほうが都合がいいため。

理由を聞いて納得していたミアちゃん。詳しい理由は聞き取れませんでしたが、ユナさんは2つ目を強調していました。それは「大人の事情」というやつですよ、独り言のように言いました。

年齢制限がない場所があるとはいえ、子どもが遊びに行くような場所じゃないんだよな、コンカフェ。私も行ったことありますが、楽しいかは店のコンセプトを受け入れられるかによると思いますね。ところで、ミアちゃんは実際に行った時に店のコンセプトを理解できたのでしょうか…

とりあえず、ミアちゃんは今回いけません。代わりに、ミアちゃんが使っていいお金を用意してました。そのお金を預かり、歩いてユナさんの目的地に向かいました。その道中にミアちゃんが興味を持った店を見つけたので、そこでユナさんと別れました。ミアちゃん、何を見るんだい?

この後のことを考えます

この店を出た後、ユナさんに行きたいと伝えた場所にミアちゃんを連れて行くのもありかなと思いました。合流するのは1時間後。私の行きたいその場所には移動に往復20分、楽しむのに大体1時間は欲しいところでした。でも、店の中でどれだけ時間を使うかも分からないので、行くのは諦め、行き当たりばったりでエリアを見ていくことにしました。

続きは中編にてします。

前編まとめ

言いたいことは1つ、いきなり子ども預けてくるなよ!


中編はこちらからご覧になれます。


※前に子どもを預かった時の話は下記からご覧になれます。
前編、中編、後編の3部構成になっています。


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