さより

発達障がい当事者の大学生。 発達障がい者ならではのこと、ただの女の子としてのこと、いろ…

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発達障がい当事者の大学生。 発達障がい者ならではのこと、ただの女の子としてのこと、いろんなことを書いていきたい。 不登校、部分登校を経験し、大学に入学したものの、一年後期を休学。この4月から復学している。

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自己紹介|さよりって誰なん

初めまして、さよりと申します。 ずっと始めたいなと思っていたnoteをついに始めました。 日頃つらつらと考えていることを書いていきます。  広汎性発達障がい当事者の大学生です。  たぶんみなさんが想像するいわゆる「発達障がい児」とはちょっとずれてます。恋愛もしますし、人間関係で落ち込みますし、放課後マクドに行きます。兄としょうもないことでゲラゲラ笑いますし、夏は海に行き、冬はこたつで丸くなります。こうやって書くと、何が違うんだろう、って感じですね。  でももちろん、いわゆる

    • 発達障がい|パニック記録と新しい対処法

      今回のパニックの原因  まず、常にギリギリの戦いを強いられていたことがあげられる。具体的に言うと、課題の数が多く、またそれぞれの課題が重いので、心の中で常にタスクがあり、気を抜ける瞬間がなかった。これは、もともと気を抜くのが苦手な性質も相まって、不眠につながったと思われる。  二つ目は不眠である。前述したとおり、「明日はこれしなきゃ、だから八時には起きてあれしてこれして……」と頭が動いたまま寝ようとして、悪夢を見る、寝た気がしない、そもそも長時間寝られないなどの症状が出た。

      • 発達障がい|歯医者さん戦闘記

         口に入ってきた指を容赦なく噛んだ。まっず。ゴム手袋の味がする。 「おかあさん! この子噛んだ! 噛んだよ!」  そう、このときから歯医者さんとの闘いは始まったのだ。   幼稚園児のとき、歯医者に行くのが嫌で嫌で仕方なかった。まあみんなそんなもんだろう。それでも、後ろから母に羽交い絞めにされて席についたけど、最後の抵抗として閉じていた口に指を突っ込まれたので噛んだ。そりゃあ噛むだろう。そりゃああんたが悪いだろう。いまでもあのゴム手袋が強烈にまずかったことは覚えている。 わた

        • 発達障がいの私のために

           学校から帰ってきて、そのまま泣いた。自転車の上でも泣いたし、帰宅して冷凍餃子を焼きながら声をあげて泣いた。  みんなが当たり前にできていることをできないって、辛い。  例えば、そう、学校に行くとか。先生に話しかけられて応答するとか。もちろんみんなが何の苦労もなく生活を営んでいるわけじゃないって、わかっているつもりだけど、それでもときどき、自分のできなさに心が挫けそうになる。    今ならどんな音楽でも泣けそう。でもわたしは知ってるよ、わたしが頑張ってること。  肺がキリキ

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          ひかってんなよ

           才能ってやつに焦がれてる。友達の文章を読んで、きらっと光ってるなと思った次の瞬間悔しくて悔しくて泣きたくなる。実はこんなに負けず嫌いなことを誰にも言えない。  自分に才能があることを知ってるみたいな顔で生きている。なにもしらないくせに。  なんでこの文章をかけるやつが横にいて、わたしはこんなおもしろくもなんともない文章を地味に書きなぐってんのか、泣きたくなる。わたしにも書けると思ってんのか。いいや、思ってない。  絶対に書けない文章、でも書けたらよかった文章を先取りされて、

          ひかってんなよ

          発達障がい|パニックの記録と次の作戦

           またパニックを起こした。  5月12日あたりからなんとなく調子は悪く、言語化できないもやもやを抱えて過ごしていた。なんなんだこれは、と初の感情に戸惑いながらも、なんとか生活していた。「今日駄目かも」と毎日のように母にラインしながらも、結局1日も休まずに学校に行った。  18日くらいから明確に調子を崩し始め、これはまずい、と友達に相談しまくり、一時的に回復したものの、20日は朝起きた瞬間「こりゃだめだ」と悟り、休むことに決めた。  そのあと、確か昼の2時までこんこんと寝続け、

          発達障がい|パニックの記録と次の作戦

          きもかわいいってなんなんだ

           きもかわいい、が理解できない。  気持ち悪いものは気持ち悪いのではないか? それがかわいいってなんだ? あばたもえくぼみたいなことか?  それなら、気持ち悪いってなんなんだ? 目玉がごろごろ転がっているのもじっと見つめれば可愛く見えてくるのか?  会えば会うほど好きになる単純接触効果みたいなものか? 見れば見るほど可愛く見えてくるのか?  心当たりがないこともない。そんなにタイプじゃないなと思ったアイドルをずっと見ていればかわいく見えてくるという経験はわたしも心当たりがある

          きもかわいいってなんなんだ

          自己啓発本の棚の前で

           本屋さんに行って、自己啓発本の棚の前に行くと、なんだかほっとしたような、愛おしいような気持になる。  そこにある大量の「こうすれば人生が楽になる」とか「幸せになるための十か条」とかの本を書いた人がいるということ、そしてそれらを読む人たちがこんなにもたくさんいるということに、人間のどうしようもなさと愛おしさを感じるのだ。  たぶん、人生はそんなに簡単なものではない。これさえ読めば絶対に幸せになる、というものがあればみんなそれを読んでみんな幸せになっているだろうし、これさえすれ

          自己啓発本の棚の前で

          堂々と好きっていうことが正義なの?

           読書好きなんです、という後輩が「目が悪くても、本さえ読めればいいんで」なんて言うのを聞くと、なんだか困ってしまう。こっぱずかしいような、反発したくなるような、なんとも言えない気持ちになるのだ。  そのまっすぐさがまぶしいのだろうか、好きなものをどれくらい好きかを言うことにためらいのないその姿勢が目に染みるのだろうか。  そんな気もする。でも少し違うような気もする。  大きな声で言えば、それだけそのものが好きになるような、そういう風潮に反論を唱えたくなるのかもしれない。好きに

          堂々と好きっていうことが正義なの?

          言葉がわたしに刺さるとき

           小川洋子さんのエッセイ、「カラーひよことコーヒー豆」に、こんな一節が出てくる。 「大げさな励ましなど所詮、励ます側の自己満足でしかない。特別な才能や資格を持った人だけが、再生への光を授けられるのでもない。当たり前の愛情さえあれば、人は立ち直れる。」  これを初めて読んだとき、涙が溢れ出てきて止まらなかった。自分でも驚くほど泣いて、泣いて、しばらく読み進めても、また同じページに戻って泣いた。 「当たり前の愛情さえあれば、人は立ち直れる。」  この言葉から、わたしは母の

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          発達障がい|パニックと見捨てられ不安

          大学に復学して、一週間が経った。 先週は木曜日あたりから崩れ始め、木曜の夜、金曜日の朝とずっとパニックを起こしていた。 パニックを起こす過程で、誤解が生じ、父に怒鳴りつけられるという事件が起きた。これにより、ただでさえひどかった、見捨てられ不安が爆増した(父も誤解によって傷ついていたので、父が悪いわけではない)。 そこで、この「見捨てられ不安」というものについて考えてみた。 まず、パニックを起こしているわたしは、すごくすごく自己肯定感が低くなる。 「こんなに授業数を減らして

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          徒然日記|工事現場のおじさんと仲良くなるには

           帰り道、小学生が工事現場の警備員さん(?)に挨拶しているところを見かけた。おっ、珍しいな、と思ったら、もっと珍しいことに警備員さんがにこにこと話しかけていた。ふたりは知り合いだったらしい。  なんて素敵な光景を見たんだ……! と胸がほかほかした。警備員さんとランドセルが背中よりも大きいような小学生がどうやって仲良くなったのかはわからないが、なんとも温かい気持ちになる光景だった。  わたしも、工事現場のひとたちにお世話になったことが何度もある。  実家の建て替えのときは、新し

          徒然日記|工事現場のおじさんと仲良くなるには

          徒然日記|お墓と笑顔

           お墓っていいなあ、と思った。帰り道、お墓の横を通ったときのことだ。おばあさんとおじいさんが三人、お墓から出てくるところで、自転車のわたしが頭をさげるとにこにこと道を開けてくれた。そこから香ってくるお線香の匂いと、おばあさんの優しい笑顔で、お墓っていいなあ、と思った。  わたしはキリスト教の家で育ったので、もちろん仏壇というものは家になく、墓参りという習慣もない。しかし、なんとなく憧れはあった。  お墓参りというのは仏教の文化だろうか? よくわからないし、仏教を信じているわけ

          徒然日記|お墓と笑顔

          徒然日記|自転車を担いだ人

           大学に行く途中で、踏切を渡る必要がある。いつもはそれほど待つことなく開くごく普通の踏切である。しかし、今日は私が踏切についたときにはすでにたくさんの人が集まっていた。踏切が全然開いていないのだ。  たぶん電車の遅延の関係だろう、ときどき“開かずの踏切”になるその踏切には一応歩道橋があり、真ん中には自転車を押していくための細いスロープすらある。しかし、かなり急な傾斜であることから、日頃は利用する人を見かけることはなかった。  左を指し示す矢印が光る。かなりの時間がたって、ゆっ

          徒然日記|自転車を担いだ人

          徒然日記|炊飯器感謝

           この家に引っ越してきたとき、家電がなかった。正しくは、トースターとすべてがやんわり凍ってしまう冷蔵庫しかなかった。そののち、段階を踏んで電子レンジが投入され、きちんと冷凍庫と冷蔵部分が分かたれた冷蔵庫がやってきたのだが、その際涙が出んばかりに感動したことを覚えている。特に感動したのは電子レンジで、これさえあれば、すぐ温かいものが食べられるという有難みは冬だったこともあり身に沁みた。  そして今日、思わず「ありがとうね、いつも」と声をかけてしまったのが炊飯器である。  一人暮

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          徒然日記|食べ物アクシデント

           朝起きる前の半分覚醒していて、半分夢の中の状態で、実家のチョコチップクッキー入りのワッフルを食べる夢を見た。起きたときには完全にチョコチップの口になっていた。  我が家にチョコチップなどというおしゃれなものも、ワッフルメーカーもないので、近くのスーパーに菓子パンを買いに行った。チョコチップでなければ、とにかくチョコレートの気分だったのだ。しかし、なぜかスーパーの帰り道、私の手の中にあったのはカレーパンとエクレアであった。まこと、人生は不思議なものである。    また、お昼に

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