女優・杏さんを見て我が人生の“if”を考えてしまった

欠点のない女優杏さん


女優の“杏”さん。
林修先生のテレビ番組に出演してるのを見た。
私は同世代だ。

綺麗な顔立ちで美しく、背も高く、パリコレデビューできるほどスタイルよく、歌も絵も字もうまくて、楽器もひけて、野球もできて、読書家のため聡明で、フランス語も話せるほどかなり勉強家で超努力家で、お家もすっきり片付いていて(お片付けができる)、お料理も上手で、YouTubeもお仕事も順調で、人柄もとても素敵で、たくさんお友達がいるそうで、素晴らしい女優さん。
え…何これ。全部揃ってるじゃん。

3人の子育てを色んな方に手伝ってもらっているらしく、女優の戸田恵子さんは杏さんのお子さんの授業参観に行くほど仲良しらしい。
戸田恵子さんと一緒に仲良く写ってる写真が流れた。

母親が原因で人が苦手な私


私は、“大丈夫な女性”と“ダメな女性”がいる。
その基準が自分でもわからない。
1番最初にコミュニケーションをとる母親から、理由もなく頭ごなしに怒られていた幼少期。そのためか、“女性”に苦手意識が無意識にある…。“女性”というか“人間”が苦手だ。
なので、三度目会社を経験してるが、どの職場でも女性の先輩に異常に嫌われた。
(私の性格に難ありなのは重々承知…)

多分、気の強そうな人は苦手。
穏やかないつもニコニコと笑っている“theお母さん”のような、怒らない人が好き。
無意味に怒られてきた半生なので、怒られることが異常に嫌いなのだ。

余談だが、
“一度きりの相手”なら大丈夫なのだ。
ずっと人間関係が続くことが苦手…。
一回こっきりの相手だと、全く平気なのだ。
なぜなら、私は初対面のみ猫かぶりがうまいので。

話を戻す。
私は多分、杏さんのように人様と仲良くなれないだろう。
私の両親は、非常識で価値観が狂っていた。
そんなふたりの元で育てられた私は、価値観が歪んでいる。一所懸命矯正しているが、やはり両親に育てられるということはその価値観が染み付いている…。

普通親に育てられていたら…

私は“勉強さえできればよい”という両親に育てられた。しかも、長女が受験に失敗したので、家庭は荒れて破綻した。そのため、“勉強しか”できない環境だった。

もしも、普通親に育てられていたら、何かスポーツをしたかった。
部活のお友達を作りたかった。
男の子と遊んでみたかった。
休日は、商業施設に友達や彼氏と遊びに行きたかった。
自宅に友達を招いてお泊まりしたかった。
「お母さん、明日部活でどこどこ行くから送ってから~」などお願いしたかった。
明日生きるか死ぬかなんて心配事などなく、夜は歯磨きをして「お父さんお母さん寝るね、おやすみ」と自分のベッドで寝たかった。
普通の学生の送る青春を過ごしたかった。

そうしたら、きっと就職先でも、先輩や上司に目をつけられることなく、普通に毎日トラブルもなくうまく立ち回って働いていただろう。
(毒親育ちの私はうまく立ち回れない…)

普通に人と普通にコミュニケーションをとって、トラブルなく、普通に生活できる人になりたかった。

もちろん、幸運にも普通親育ちの普通の夫と結婚できて“普通の生活”を送られていることは感謝しているし、とても幸せだ。

ただ、過去のこととはいえ、私の中では終わっていない。
今さら過ぎたことではない。
毒親育ちというのは、後遺症に悩まされる…。
後遺症が骨の髄まで染み込んでいる。

夫と赤ちゃんの笑顔

私を妻に選んでくれた夫と、不妊治療で授かった赤ちゃんが笑ってくれる。
きっと私が頭を抱えて悩み、心苦しくて泣けば、夫と赤ちゃんは心底心配してくれるだろう。
「私が生まれてきた意味は少しはあったかな」と言えば、2人は悲しむと思う。
だから、2人の前ではこんなことは言わない。
赤ちゃんの前では、“毒親の後遺症”のことは見せないようにしなければ。

やっぱり、赤ちゃんが笑ってくれると嬉しいから。赤ちゃんが笑ってくれると、救われた気持ちになる。


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