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とある夫婦の始まりから終末まで⑧End

父が旅立って1週間後に父の葬儀となった。 認知症の母を施設に迎えに行き葬儀場へ、高齢の母を移動させるのはなかなか難しい 「パパどこにいるのよ?」 「パパはあそこ」と祭壇の方を指さす。 その時は状況として父の死を理解はしたし受け入れてた(ように見えた) 母も寂しかったろう。 葬儀後も面会する度に「パパはどこ?」「実家に帰りたい」ってずっと言ってた。 あれだけ喧々諤々やっていた両親の一方がいなくなるとこうなるのか。 これが夫婦なのかとも感じました。 そして、入居時はとて

    • とある夫婦の始まりから終末まで⑦

      音信不通で10年の父との邂逅は衝撃でした。 信じられないほどやつれた父、家の中は荒れ放題、あれほどキレイ好きで埃を嫌って潔癖だった二人がなぜ・・・。父は肺を患い、家の中の移動でもぜーぜーという状況、母は認知症を発症し家事が全般滞ってしまい、父も頑張って対応してたようですが、生活が崩壊し始めてました。 私の姉(長女)が一人で何とか仕事をしながら両親の面倒を見てくれていました。 私は何も知らずで相変わらずのバカだったことに改めて気が付きました。 とりあえず毎週末で実家に帰る

      • とある夫婦の始まりから終末まで⑥

        義母の逝去から5年たったころ義父が病に倒れました。 義父は、余命数か月という宣告を受けます。 その間私は自分の両親との関係もぎくしゃくしたままでした。 妻が末娘を連れて私には何も言わずに実家に行ってくれた後にも、「本当にこのままであなたが後悔しないならいいけど」と言われました。 後悔は、すでにしてるが素直にそれが言い出せずやはりそこでも言い合いになりました。 コロナ禍もあり、100%リモートワークで業務ができることとなりました。 義父が最後は家で過ごしたいという希望とのこ

        • とある夫婦の始まりから終末まで⑤

          義父からの連絡を受けた私は、普段から電話に出ない妻へ何度もCallし、妻を何とか捕まえました。 ターミナル駅まで車で着替えもせず大至急移動し病院へ。この時点で義母は蘇生こそしたものの、意識はなく会話などはできない状態でした。 疲れもあり、一旦夕方で自宅へ戻って着替えることを提案し、何かあればすぐに病院へ駆けつけるということにした。 着替えて20時ごろだっただろうか?義父から連絡を受け再び病院へ。 22時過ぎに義母は旅立った。なんというか本当に急だった。 これまでのエ

        とある夫婦の始まりから終末まで⑧End

          とある夫婦の始まりから終末まで④

          七五三の一件から父は妻にもはっきりものをいうようになってしまった。 それまで必ず私に言ってくれてたが、妻の件は父に見限られたのだろう。 ある年のお盆に私の家の墓へ父と墓参りへ行く約束をした。 お盆というシーズンなのでいつもの倍以上の移動時間。 高速を14:00ごろに降りて、父に 「まだかかりそうだから家で待っていてほしい。夕方涼しくなってから行こう」と電話で連絡。 子供たちもおなかが空いてしまったようで少しおにぎりなど買って車で食べながら移動しようと お店に入る。イートイ

          とある夫婦の始まりから終末まで④

          とある夫婦の始まりから終末まで③

          平和な日々もそれなりに続き、子供が保育園や幼稚園を変えなくて済む範囲にマイホームを購入し新たな生活がスタートです。今振り返れば幸せの絶頂期です。 そんな折、妻の姉(次女)が突然亡くなってしまいます。ウチの娘二人と同学年の子供を残し、それこそマイホームを貯金してキャッシュで買ったと聞いてウチは30年ローンだったので羨ましいなーと思ったのをよく覚えています。 義姉(次女)さんは本当に優しく義母や義父の間にも立っていただいていたのですごくショックでした。 葬儀の当日も3歳の娘

          とある夫婦の始まりから終末まで③

          とある夫婦の始まりから終末まで②

          結婚前はのごたごたも忘れたころの正月ついにハワイで挙式。 最高にハッピーだったのだが、そこでも波乱が起きる。 夫婦間というより、嫁家族と自分の家族間での価値観の違い。 自分の父は、せっかくの機会なので、みんなで食事でもしながら親睦を深めたかった模様。 一方妻家族は、食パンとバナナを買ってホテルの部屋で食べたので私たち抜きで行ってくださいとのこと。 そういわれてしまうと無理に誘えないのであきらめて妻と私の家族で食事へ。 父から「流石にこれは酷いのではないか?」となんども詰め

          とある夫婦の始まりから終末まで②

          とある夫婦の始まりから終末まで①

          大きくなった我が子が同じ状況になったときにも参考になるかもしれないのでいろいろ気持ちの整理も含めいままでの経緯を残しておく。 夫婦の始まりから終末までの話です。 私51歳・妻50歳です。私が28歳の時に結婚しました。 私は二人の姉がおり、妻にも2人の姉がおります。 結婚1か月前のある日、突然妻の姉(長女)から、 会社(日本有数の従業員数)の人事まで電話をいただき、連絡先を聞き出してご連絡をいただいたかと思えば、 「あなたは私の家の財産を狙ってる」 というような趣旨の

          とある夫婦の始まりから終末まで①