とある夫婦の始まりから終末まで④

七五三の一件から父は妻にもはっきりものをいうようになってしまった。
それまで必ず私に言ってくれてたが、妻の件は父に見限られたのだろう。

ある年のお盆に私の家の墓へ父と墓参りへ行く約束をした。
お盆というシーズンなのでいつもの倍以上の移動時間。

高速を14:00ごろに降りて、父に
「まだかかりそうだから家で待っていてほしい。夕方涼しくなってから行こう」と電話で連絡。
子供たちもおなかが空いてしまったようで少しおにぎりなど買って車で食べながら移動しようと
お店に入る。イートインコーナーでじっくり30分程度食事してしまう。

しびれを切らした父は一人で暑い中、墓の手入れを実施。
我々が実家についたときにちょうど帰ってきた。
(超不機嫌な状況)

どんな流れだったかは忘れたが、これまでの妻の両親のいろいろを
を言い続け大激怒。止めるには僕がブチ切れるくらいしかない状況でした。

「自分の両親を悪く言われて、”はい、そうですか。すいません”」
と言える人はいないのではないか?
そもそも争いたいわけでもないので、号泣しながら言い返しました。

「おかしいものをおかしいと言って何が悪い!」
「お前もおかしいから仕方ないか。」

身も蓋もありません。

父が他界した今、振り返れば父は味方をしてほしかったのだとおもいます。
でも当時自分は妻を守るべきだと考えました。
私も妻の両親にそんなこと言われたらいやだなと思ったから。

そこから父と私の確執が始まりました。
連絡も一切取らなくなり、子供のお祝いが送られてきても返送してました。

しばらく何事もなく仕事と自分の家庭のことを考えればよいという幸せな日々が続きました。

そうなると、結婚前からわかってはいたことが気になり始めます。
掃除や片付けができずで、妻の衛生概念がザルに近い点。

価値観の違いもあるので細かく記載はしませんが、
様々なところで不衛生な状況が発生して生活していく上で難しいのです。
指摘しすぎればぎくしゃくしますし、かといって気になるので自分で食器など洗いなおしたり、掃除をしたりしてました。

子供が小さいうちはそれどころではないので散らかってて当たり前です。

上の子が小学生に上がったあたりから、
「このままでは子供たちはこれで普通と思ってしまうのではないか?」
仮に僕は自分は妻のことを選んだから我慢できるとして、子供たちは大きくなって困るのではないか?
何より食器とかまな板とか食中毒になったら困るなとか、、、と考えるようになってきました。

妻にできるだけ対応してもらいたいと思いながらも、週末に私が掃除と片付けをします。
1日(台所であれば1回の利用)で元通りされますが、毎週末ともすれば平日もへこたれずに掃除してました。

妻も片付けてるらしいのですが。。。

石を積んで崩されるを何年も繰り返すと自分の中で何かが崩壊し始めるということにこのころ気が付きました。

仕事も相当追い詰められて月100時間を超える残業で深夜勤や休日出勤も当たり前な状況なんて状況で仕事面でも追い込まれていて、なぜ綺麗に使ってもらえないのか、使ったものをもとになぜ戻せないのか?と疑問に思ってしまったのです。

今振り返ればこの時点で崩壊の第一歩だなと。

家内に上記を繰り返し怒りながらも(これは良くなかったと今は思います)伝え、根気よくやってみました。

結局は何も変わらなかったです。

その時に「ああ、一生僕はこの役目を負ったのか、、、子供たちの衛生概念の基礎を作るところも含め、心の平穏は自分で確保するしかないのか。」と絶望的な気持ちになってました。

状態を維持できないモノの使い方もあり、どうしたらよいものかと悩んでいました。

義姉(次女)家との毎シーズンの交流で休みの大半を拘束され、大掃除などもできないことが続き徐々にストレスが溜まって行った時期でもあります。
仕事も含め追い詰められてたことと重なり、仕事たまってるからみんなで行ってきてというようになります。

妻には言いませんでしたが、自分でも少しおかしいかも?と思い、カウンセリングに通い始めたのはちょうどこのころでした。今振り返れば、なんかいつもイライラしていておかしな状態でした。

そんな生活だからふとしたことで大喧嘩。
衛生面の価値観は合わせられず、子供たちも小さいから今すぐ離婚とかもするつもりもないしできないという事情から、子供たちが大きくなったら別々のところで生活しましょうと提案。
2007年-2008年ごろですね。

妻も「あなたがそれがいいなら、将来的にはそうしましょう」という話で合意。

子供たちも順調に成長していく中で、長女がやっと高校生に。入学式に夫婦で参加。娘と妻は定期券を買って食事をして帰るということでターミナル駅へ。

私は仕事があったので、自宅へ戻り仕事へ行こうとしたら、義父から入電。

義母が倒れたと。


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