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【期間限定無料】純ジャパ海外大学受験⑤ 英語テスト系勉強法

🇯🇵 筆者の経歴
・純ジャパ
・留学/海外移住経験なし
・親族に英語話者なし
・高校から国内のインターナショナルコースに進学
・大学受験はアメリカと日本を併願
・国内大学の国際系学部に進学した後、9月からアメリカの大学へ進学

純ジャパである筆者は情報やコネクションが何もないまま海外大学受験に挑み、とても苦労した。純ジャパだけど国際系の進路に興味がある同志達へのサポートになればと思い、実際に経験したことで知った、学校の宣伝や情報サイト、本には載っていなかったリアルをまとめ、執筆を始めた。純ジャパに馴染みのない制度や単語は全て詳しい説明、公式サイトのURL、そして私の体験談付きで解説。受験期に何度も見返す参考書になるような、詳しい情報と体験談両方含めた体験記となっている。


第5回はTOEFL、SAT、Duolingo English Testなど、海外大学受験には欠かせない英語試験で筆者が実際に点数を上げた勉強法をご紹介。海外のドラマや映画が特別好きなわけでもなく、また受験期が近づくにつれストレスと緊張で英語試験の勉強が全く手につかなかった筆者が、できるだけ最低限の勉強量で点数を伸ばすためにやっていたことをリアルにお伝えする。


筆者が受験したのはSAT、TOEFL、Duolingoの3種類。

SAT

https://satsuite.collegeboard.org/sat
2023年からdigital SATと言って完全にパソコンで行う試験となった。
試験会場に自分のパソコン/タブレットを持っていって自分のデバイスで受験する。試験中に充電できるかどうかは試験会場によって異なるので、約3時間のテストを無充電で乗り切れるコンディションのデバイスを持っていることが必須。
1試験$103
試験結果は10日後くらいに出る
Englishセクションで800点、Mathセクションで800点の計1600点満点のテスト。純ジャパにとっては、Mathはとても簡単なのでケアレスミスを無くして満点を目指す。その上でEnglishでどこまで点が取れるかが鍵となってくる。
受験できるのが3月、6月、8月、10月、12月、と、他の試験に比べて回数が少ないので、自分で決めた期間中に目標点を取れるように計画的に受験しなければいけない。高校2年生の内に目標点(筆者が推奨するのは1450点)に到達しておくべき。(国内大学の総合型選抜入試と併願する場合は、)高校3年生の7月にはもう国内大学へ点数を送信しなければいけない。また、高校3年生から海外大学受験用の塾に通おうと考えている人は、SATを1450点以上とっていないと入塾できないところ(Route Hなど)もあるので注意。
3回以上受験するとよくない、というような噂が飛び交うことがあるが、大学にスコアを送信する際は一番点数が良かった回を自分選んでセルフレポートするか、SAT上で送信したいテスト(最高得点の1つだけでも、過去受けた全てのテストの成績でも)を自分で選んでofficial reportを送るかのどちらかだったのであまり関係ないような気がした。強いていうなら、Common Appのテストの点数を記入する欄で何回受けたかを記入するのでそこが見られているかもしれないが。
digital SATに対応したテスト対策書がまだ多く販売されていないので、officialサイトに乗っているいくつかの練習問題をまずは解くこと、そしてまだ受験していない人はなんでもいいので一回受験して全体の流れを掴むことが何よりも重要。
筆者は学校生活が忙しかったので、ネットに載っているような「毎日3時間練習問題を解いて勉強する」ようなことはできなかった。digital SATになってから、長文を読むことよりも短い文章を素早く読んで判断することの方が重要になったので、焦らず英単語一つ一つを読み飛ばさないように内容を理解するのがポイント。純ジャパにとって、SATの試験内容自体は全く難しくないので、英語を理解できるかどうかだけが問題であると理解して取り組めば必ず点数は伸びる。

TOEFL

https://www.jp.ets.org/toefl.html
筆者的に一番苦労したテスト。
以前は受験するのに4時間ほどかかったが、2023年7月からテスト時間が2時間に短縮された。短縮される前から受験していた筆者の感覚では、戻って確認する時間やセクションとセクションの間が極端に減ったため、問題自体の難易度は変わっていないがケアレスミスなどを直す時間がなく、最終的に点数を取りにくくなった印象。素早く判断すること、焦らないことが何よりも重要。
試験会場に置いてあるパソコンとキーボードを使って受験する。(そのキーボードはUS配列の厚みのあるキーなので、慣れることが必要。筆者は自分のパソコンを買い換えるタイミングでUSキーボードに変更して日頃から慣れるようにした。)
Reading、Listening、Writing、Speakingそれぞれのセクションが30点ずつの合計120点満点。
基本毎週末やっているので、いつでも受験できる。
試験結果は早くて4日後くらいに出る
受験費用は$245なのだが、円高の影響で筆者が受験した際には1試験5万円ほどかかった。
高校2年生の内に目標点(筆者が推奨するのは105点)に到達しておくべき。(国内大学の総合型選抜入試と併願する場合は、)高校3年生の7月にはもう国内大学へ点数を送信しなければいけない。また、高校3年生から海外大学受験用の塾に通おうと考えている人は、TOEFLを105点以上とっていないと入塾できないところ(Route Hなど)もあるので注意。
ETSが出しているofficialの練習本を買って勉強するのがおすすめ。新しいバージョンにまだ対応していない本も多く、新しく追加されたacademic writingなどを搭載していない場合はofficialサイトに30個くらい練習問題が載っているのでそちらを参照できる。

それぞれのセクションのポイント

Reading
・一番初めに出てくる文章だけが乗っているページはすぐ飛ばす。次のページから問題と文章を両方見れるようになる。
・文章を全て読んでから問題に取り掛かるのではなく、問題の下線まで読んでからその問題に答える--> また続きを少し読んで次の問題に答える、というふうに進めた方がいい。問題の内容は、文章全体を読んでどうかという問題よりその下線を引いた文自体が何を指しているのか、というような内容の方が多い。
・焦らないで一つ一つ丁寧に

Listening
・細かい内容まで全部メモをとった方がいい。問題自体が長い上、細かい質問が多い。
・回答の見直しができないので注意(次の問題に進んでしまったら前の問題には戻れない)
・回答中にも制限時間があるので注意

Writing
・おそらく簡単な言葉で長く書くより、難しい語彙を使いながら単刀直入に短く書いた方が点数が高い。
・スペルミスに注意

Speaking
・焦らず自信を持って単刀直入に短い文章でキッパリ言い切る(それができるような語彙が必要)
・毎日お風呂などで5分ほど英語でスピーチする癖をつけると本番緊張しない
・笑顔で話す(緊張しない)

Duolingo English Test

https://englishtest.duolingo.com/applicants
ほとんどの大学でTOEFLと同じように英語のスキルを証明するために使える。(日本の大学では使えないことが多いので注意)
筆者の感覚的にはTOEFLよりも簡単
家でいつでも受験でき、結果が2日後に帰ってくるのでとても便利。
1回$59(2つセットのパックを買えば1回$49)。購入後すぐに受験できる。
ただ、システム上、試験中に画面から少しでも目をそらしたり、背景に人の顔らしきものが写っていたり、物音がしたりすると一瞬で無効になってしまうというオンラインならではの恐ろしさもある。(筆者が受験した際は、practice testでは何度かあったが本番試験では1度もなかった。しかし、ネットで調べると6回とも無効になった人などがいたので注意するべき。)
参考書や練習本がほとんど売っていない。youtubeなどにポイントや実際に受験している画面録画を投稿している人がいるのでそれらを参考にできるが、自分で何度か受験して感覚を掴むのが重要。
Literacy(reading and writing)、Comprehension(reading and listening)、Conversation(listening and speaking)、production(writing and speaking)の4技能で測られて、合計160点満点。
TOEFLより1問1問の制限時間が長く、writingやspeakingはのびのび書ける/話せる印象がある
この試験を受けることは必須ではないが、TOEFLで苦戦している人にはおすすめの代替案


最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回は、日本の大学と海外の大学を併願したい場合の日本の大学の選択肢と受験時の注意点/体験談についてご紹介。

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