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物事の食べ頃

わたしは大事なことや好きなものは最後に取っておく。
食べものもそうだし、話す順番も、本当に言いたいことは最後に言う。
夏休みの旅行も、できれば休みの最後の方に入れたい。
大事なことがあとの方が、溜まりに溜まって到達した時の喜びが倍に感じて、楽しみがあとにあればあるほど、楽しいことが終わったあとの虚無感が少し解消される気がする。
しかし、大事にしすぎて、頃合いを見計らいすぎて、結局タイミングを逃したり、気持ちが冷めたりということがよくある。
例えば、
好きな食べものを最後に食べようと取っておいたら、冷めて一番おいしいタイミングを逃したり。大好きで買った服も、今じゃない今じゃないと先延ばしにしているうちに季節が過ぎたり。すごく見たかったドラマの最終回も、楽しみはあとにと思っているうちにどうでもよくなってきちゃったり。かなり前からすごく弾きたくていつかいつかと思っていたピアノの曲も、他の人にやりたかったようにやられちゃったり。
こんな感じで、さっさとやっておけば楽しめたものを、最後に取っておきすぎて手に入れられなかったものがたくさんある。
何でも、思い付いたときがグッドタイミングで、やりたいと思ったときが一番実が熟しているときなのである。
まぁ結局その食べ頃が難しいのだが…。





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